功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

安倍総理からの電話(2020-06-26 06:35:07)

2020-06-26 09:19:00 | On the Road


▼今回、中国発の武漢熱によって国民に生じた未曽有の困難に際して、日本のまつりごと(政)がおこなったひとつが、国民への給付金です。
 当初、安倍総理が選んだのが「特に困窮した人に限り、30万円を給付すること」でした。
 これは民の竈に置き換えてみれば、家々を一軒一軒調べて歩き、事情を調べてから扶けるかどうかを決めるというやり方になります。
 時間がかかりすぎるという間違いにも引き起こしますが、それだけではありません。
 民を区別せず、という根幹を誤ることになったでしょう。

 それを全国民一律10万円給付に、安倍総理の決断によって切り換えたことは「時間がかかり過ぎる」という問題を克服するだけのことではありませんでした。
 民を分けない、すべて同朋、はらからであるという日本の理念に立ち戻ることでもありました。
 それに気づきにくいだけであり、根っこには確実に、これがあります。

 ぼく自身、そして代表を務める議員グループ「日本の尊厳と国益を護る会」(護る会)はずっと「一部の国民ではなく、全ての国民へ一律給付を」と主張し続けました。
 オールドメディアは、ここからの転換を「公明党に言われたからだ」と推測し、それが確立された事実かのように報じ続けています。
 ぼくという国会議員はこの世に居ないことにするのが、産経新聞などごく一部を除き、特にテレビでは今も絶対多数派ですから、上記の主張は、護る会の存在ごと無かったことにされるかのようです。



▼しかし、これまで明らかにしなかった事実をひとつ、述べれば、安倍総理におかれては「全国民に一律10万円」に切り換える前に、不肖ぼくに電話をしてこられました。
 時効と言うにはまだ早いですが、その電話の一部だけ明かせば「いったん決めて予算案まで組んだ限定30万円を、一律10万円に切り替えても、ほんとうに国民に理解されるか」という問いでした。
 ずっとお話しをし続けてきた「一律給付」について、人の話を聴く良い耳をお持ちの安倍晋三内閣総理大臣が受け容れを決断される瞬間でした。

 そしてそれは、民を分けない、はらからを区別しないという日本の原点に回帰する瞬間でもあったのです。
国内に居る、海外に居る、それがどうして区別の理由になるでしょうか。
 拉致被害者を全員救出する根っことも、まさしく深く繋がっています。

 海外の同胞への一律10万円給付にも、ずっと取り組んでいるのは、これが土台です。そして動機です。
 さまざまな課題を同時進行させていると、心身ともに、おのずから疲弊します。にんげんには、誰でもいつでも24時間しかありません。
 そこに、政も官も顔を背けて避けて通るこの課題をさらに加えると、必ず、苦しくなります。
 みなさんは、ほんとうにお察しが良いですから、沢山の心配をいただきました。
 魂から、ありがとうございます。






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