▼衆議院が解散して、衆議院議員が全員、失職し、つまりは日本の国会議員が参議院議員だけとなりました。
自然災害や安全保障の危機、武漢熱の新たな事態、こういった何かが起きたときの立法府の責任はすべて参議院議員が背負う、それが衆院解散から総選挙を経て、選挙後の特別国会が開かれるまでの国会です。
▼では、衆院解散の日の、青山繁晴という参議院議員はどのように働いたか。
ありのままに記してみます。
▽きわめて残念ながら、眠る時間がつくれませんでした。
時差のある海外とのやり取り、議論、情報交換。
それから「月刊Hanada」に連載しているエッセイ「澄哲録片片」 ( ちょうてつろく・へんぺん ) の執筆、会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) 執筆のための情報整理。
これらで、あっという間に夜明けが近づき、早朝からどんどん増えていくこのブログへの訪問者のためのエントリーを書いているうちに、国会へ出る準備をする時間です。
国会へ出るまえにはいつも、きちんとすべての準備をします。
▽午前3時ちょうど
自由民主党本部の信頼する幹部職員のかたから、立憲民主党の議員による問題発言への拉致問題対策本部の声明について、連絡メッセージが届いていることに気づいて、忘れないうちにと、返信を出しました。
すると、すぐ返信があったので「わ ! 起こしてしまったのか」と慌てて、お詫びメッセージを出したら、なんとこのかたはまだ、党本部で働いている !
びっくりもびっくりです。
このかたは女性でもあり、とても心配したところ、総選挙に備えて、メディアからのアンケート調査への対応などにあたっているとのこと。
たまたま党本部職員の凄まじい努力に触れて、感謝を申すと同時に、どうかもうお帰りくださいとお願いしました。
すると「キリがないので、そろそろ失礼します」と返ってきて、すこしホッとしつつ、お体を心配しました。
▽9:34
国会議事堂に入りました。
▽9:36
議事堂分館の第21理事会室に入りました。いつもの通り、一番乗り。理事も委員長もどなたもいらっしゃいません。国会の事務方と雑談。
▽9:55
経済産業委員会の理事会に理事として参加。
▽10:00
経済産業委員会にて、国会閉会中の国政調査について議決。
▽10:25
ODA特別委員会の理事会に理事として参加@第43理事会室
▽10:30
ODA特別委員会にて、国会閉会中の国政調査について議決@第43委員会室
▽10:50
予算委員会にて、国会閉会中の国政調査について議決@議事堂本館の第1委員会室
~ここまで次々と、衆院の解散により国会が閉じたあと参議院が役割を果たせるよう手続きをしたわけですね。
▽11:10
参議院自由民主党の議員総会に出席@院内第9・10控室
▽11:30
本会議に出席@本会議場
▽昼から午後は、予約した場所に出かけて、インフルエンザ予防接種を済ませ、議員会館の青山繁晴事務所にて経産省・資源エネルギー庁の幹部とエネルギー基本計画について議論、公設秘書3人と「党員募集などのために事務所の態勢を強化すること」について3度目の打ち合わせ、総選挙の応援遊説の準備と、ばたばた忙しくしていました。
ふと、机の上に、皇位継承まんがの『誰があなたを護るのか 不安の時代の皇 ( すめらぎ ) 』 ( 扶桑社 )の第5刷が届いていることに気づきました。
うーむ。
うれしいまでは、とても行かないなぁ。
もっともっと国民に広く読まれないと、どのようにして天皇陛下のご存在をお護りするかについて主権者の理解が深まらない。
いまだに、女系天皇と女性天皇の区別が付きにくい主権者が少なくないだろうことを深く懸念します。
みなさん、例えばここを通じて、どうかお読みください。
そしてあっという間に、東大の自主ゼミの後期第1回オンライン講義の時間が迫りました。
▽16:50~18:40
東大オンライン・ゼミ@事務所
後期の初回なので、今回から参加した学生もいます。
東大の教養学部の文科Ⅰ類、文科Ⅲ類、理科Ⅰ類の学生たちが参加しました。
ちょうど衆院の解散日にあたったこともあり、緊張感と充実感のある授業になったかなと思います。
▽18:40~19:15
「澄哲録片片」 ( ちょうてつろく・へんぺん ) の初校ゲラ直し
このあとゲラ直しが何度も続くのですが、事務所でそのままやると最後まで残ってくれている公設政策秘書が帰れないので、帰宅へ。
▽夜
あまり遅くならないうちに夕食を食べたかったから、なんと食べながら、再校ゲラ直し、念校ゲラ直し、念念校ゲラ直しと進めざるを得なかったです。
ゆうべ眠れていなかったので、猛烈な眠気とも戦いながら、作業完了。夕食も無事、完食。
どうということも無し。
今朝、硫黄島の英霊や白梅学徒看護隊の少女たちに祈りを捧げるとき、ぼくらの日々とはあまりにも比べものにならない凄絶な英霊と少女の奮闘、後世のぼくらのための奮闘が胸に迫ってきて、ほんとうは、ぼく自身、なんにも苦労していないに等しいと感じました。
▼今月の「澄哲録片片」はタイトルを「新総理の天命はここにある」と付けました。
原稿を読んだ編集者からは、以下の読後感が届きました。
~ ここから引用 ~
いつにも増して感動しました。
自民党総裁選でなぜ皇統問題が取り上げられたのか。
河野太郎議員の過去の「女系容認発言」故なのかとばかり安易に思っていたのですが、護る会の問題提起があったことに驚きました。
そればかりか「経済安全保障十七か条」まで策定されていたことに感銘を受けました ( 高市内閣であれば重要閣僚に先生が ! ) 。
いま再び「派閥」政治が前面に出ている感が強い中で、派閥にとらわれず国家の根源と国益だけを論じ実行、実現される護る会がありますことに感謝の念が堪えません。
旧宮家の皇籍復帰を是非実現して頂きたく存じますが、皇統の問題から尖閣問題という一見すると繋がりが見えにくい問題。
その本質、根っこを解き明かす段、海保幹部が先生に仰った発言の衝撃はすさまじいものがありました。
この発言と「恐るべき時限爆弾」とがあいまった日本国の深刻さに背筋が寒くなりました。
と同時に、今回の総裁選の意義と見え始めた光、画期的な変化を創造された先生と護る会の存在の大きさを改めて強く感じた次第でございます。
金融所得課税につきましても、まさにあのように総理に仰って頂ければよかったと思います。次回の総裁選がいつになるのか私のような素人には全く分からないのですが、是非先生に出馬して頂きたいと強く願っております。
~ 引用ここまで ( 原文のまま ) ~
いつも丁寧な読後感を、初稿のゲラと共に送ってくれるので、励まされます。
みなさんにとっては、原稿を読まれないと意味がよく掴めない部分も、この感想文にあると思います。
よろしければ、月刊Hanadaの誌上でお読みください。
今月号の「月刊Hanada」の発刊は、26日です。
今夜は、まともに眠ろうと考えていますから、みなさん、ご心配なく。
なにも、ご心配なく。