功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

ありのままにいえば、立ち往生です。(2021-09-03 19:04:32)

2021-09-03 20:33:03 | On the Road
ふたつ前のエントリーに記しましたように、もはや去られる総理に対しては、意見にどれほどの違いがあろうとも、礼節と敬意をもってお見送りをすることが、わたしたちの日本文化の伝統からしても、大切だと考えています。
 そのことに、いささかも変わりはありません。
 しかし、残念なことがひとつ、あります。

 パラリンピックの閉会式が9月5日の日曜です。
 夜8時から、2時間半の予定です。
 それを無事に終え、最後までやり切って、6日月曜の朝の「総裁選に出馬しない」との表明でも、その6日に菅総理が予定されていた党人事の前ですから、せめて、そうならないかなと考えていました。



▼しかし現実には、その党人事を行うためには、きょう9月3日金曜午後1時半からの臨時総務会で、人事について「菅総裁への一任」を取りつける必要がありました。
 ところが、この総務会で、一任に同意しない意見が相次ぐことが予想されました。
 総務会は、全員一致が原則です。
 自由民主党は、良く言えば融通無碍 ( ゆうづうむげ ) 、公平に言えばルール変更が必要とあらばあり得る党ですが、ふだん、こうした原則は実はしっかり有効なのも、ほんとうなのです。
 したがって、総理総裁への一任が頓挫 ( とんざ ) し、実質的に菅総理が人事を断行できなくなる恐れが膨らんでいました。

 ありのままにいえば、立ち往生です。
 内閣総理大臣は、立ち往生したら即、退陣に繋がるという、厳しい職務です。
 横綱が、負けが込んだり、休場が続くと、引退だったのと同じです。 ( この頃の相撲界は違ってしまっていますが・・・ )

 そのために、菅総理としては、きょう9月3日金曜の午前11時半から開かれた、臨時の役員会、ややこしいでしょうが総務会ではなく、その前段としての臨時役員会で、事実上の退陣表明をせざるを得なくなったのでしょう。
 批判に抗して東京オリンピックとパラリンピックを開かれた菅総理が、パラリンピックの途中であることを意識されなかったはずは無いとも思います。

▼そのうえで、わたしたちの日本は政局がどうであれ、パラリンピックをその閉会式まで、きちんとやり遂げるでしょう。
 自爆テロの被害者だった選手も含めて、ありとあらゆる想像を絶する苦難を乗り越えて、東京に、日本に集まってくださった選手を、最後までこゝろを込めて応援したいと思います。




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ゆうべ、そう遅くない時間帯に重要人物と電話で深い議論(2021-09-03 14:00:42)

2021-09-03 16:03:04 | On the Road
▼必要なのは、情報集めではありません。
 おのれの行動です。
 行動すると、それへの反響、反応ぶりから、事実が分かってきます。
「どうなりますか」、「どうしますか」と聴くだけでは、真実は分かりません。

▼また予測するのは、的中させることが目的ではありません。それは副産物です。
 ほんらいの目的は、備えができるようにすることです。

 危機管理の要諦は「最悪のケースを想定すること」と仰っている政治家も、評論家もいらっしゃいますが、間違いです。
 ほんとうの要諦は「実際に起きることは何か」を正しく想定すること、すなわち予測することです。

 世界の誰ひとり、そう言っていなくても、何かを自分で正確に予測すると、自分自身だけではなく、たとえば日本の主権者みんなに、備えを促すことができます。



▼今回の総理退陣をめぐって、今朝4時台に書き始め、5時台にアップしたエントリーでの予測も、同じことです。
 問い合わせが多いので、これを記しておきます。
 そのエントリーでは、辛い決断を迫られる菅義偉総理に敬意を払うことが大切と考えましたから、丁寧な表現に徹しました。
 すなわち、総理ご本人より先に、退陣を明言まではすべきでないと考えました。何より、日本の民主主義で選ばれた総理です。そして総理総裁とご一緒にするのはたいへんに僭越ではありますが、同じ自由民主党議員なのです。

 以下、余談です。
 予測するとき、このエントリーの冒頭にべた「情報を集めるより、行動することが肝心」という、ぼくなりの大原則に加えて、重大な予測になるときには、胸騒ぎ、身震いするような予感・・・予測ではなく予感もあります。
 いつもかどうかは、正直、分かりません。
 今回は明らかにありました。
 その胸騒ぎがはっきりしたのは、ゆうべ、そう遅くない時間帯に重要人物と電話で深い議論をしたあとでした。夜が明けても続いていました。
 だから、臨時役員会で菅総理が総裁選不出馬を表明されたという第一報を聴いたとき、驚きはありませんでした。




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ぼくらの祖国に、国家観と歴史観を確立している内閣総理大臣が必要(2021-09-03 13:25:06)

2021-09-03 14:42:27 | On the Road
▼日本の民主主義によって、正しく選ばれた総理であったのですから。
 またこの1年、安倍総理の突然の辞任によって背負われた重荷と責任を、懸命に、ただ一日も休まず、全身全霊で遂行してこられました。

 不肖ぼく自身は、昨年9月の総裁選挙で、菅候補には投票しませんでしたが、それはまったく関係ありません。


▼さらに、安倍総理すら、水面下で模索しつつ遂にできなかった重大な課題、ひとつには日本学術会議が日本の防衛との連携を禁じながら中国とは共同研究するという問題、ひとつには福島の処理水は、韓国をはじめ世界の原発の排水よりもさらに三重水素 ( トリチウム ) の濃度低く排出できるにもかかわらず、ただタンクに溜めるだけになっていた問題、これらにいずれも着手されました。

 さらに皇位継承についても、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の提言書をじかに受け取っていただき、安倍前総理の水面下のプッシュがあったにしても、また、時期不明確にしても、宮家 ( ほんとうは旧宮家と言わず宮家と言うべきです ) から望んでくださる御方には皇統に復帰していただくことを初めて、選択肢に入れられたこと、一年間でよくぞおやりになりました。



 同じ自由民主党のなかで、僭越ながら、ぼくは大きな意見の違いもありました。
 それは武漢熱対策、財政出動のあり方、海外の同胞、はらからをどう考えるか、さらに日本政治の根本問題、すなわち林立する利益団体、かつての呼び方なら圧力団体に与野党ともに支配されていて、団体に属さない、利益が供給されない多くの国民の立場に立脚していない現状を打破するのか、むしろ依存するのか、といったことでした。

 昨年9月の総裁選で菅候補が派閥政治によって圧勝され、具体的に組閣を進められたときから、ぼくはこの意見の違いを予期しましたから、その時点ですでに、今年9月の総裁選には、これまでとはまるで違う覚悟で臨むことを決意したのでした。

▼今も何も変わりません。
 そのうえで、大切なのは、ぼくの決心ではありません。
 ぼくらの祖国に、国家観と歴史観を確立している内閣総理大臣、いかなる危機をも具体的に超克できる総理が必要だということ、それこそが肝心です。

 もう一度、申します。大切なのは、青山繁晴ではなく、どの政治家個人でもなく、祖国です。
 たった今を生きる国民、自宅療養の名の下に亡くなっていく国民、そして先の大戦を含めみずからを犠牲にして日本を支えてくださった先輩方、硫黄島の英霊や白梅の少女たちをはじめ、古代から連なる同じ日本人、そして今は中国製武漢熱の脅威にも晒されているお子たち、将来を担う少年少女、これこそが大切で、その原点に戻る総裁選挙にしなければなりません。

 これまでも、これからも、そこへ真っ直ぐに進みます。
 邪念、無し。野心、無し。
 脱私即的。わたくしこごろを脱し、ほんらいの目的に即 ( つ ) く。

 ぼくらの祖国は甦る。





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NHKは、宏池会政権を切望か(2021-09-03 12:12:28)

2021-09-03 13:18:32 | On the Road
▼菅総理が、自由民主党の臨時役員会で、総裁選に出馬しない意思を表明され、そのすぐ後となるNHKの正午のニュースの冒頭で、ベテランと思われる記者、現職はデスクという人が「岸田さんだけが出馬表明している。岸田さん以外にないのなら、無投票になる」という趣旨で解説されました。
 何を仰っているのでしょうか。

 もちろん、「他に立候補がなければ」という前提付きです。また、きっと「正式表明としては岸田さんだけ」というつもりでしょうが、正式には、9月17日に予定される総裁選挙告示のときに立候補となるのです。
 現段階では、ほんとうの「正式」もなければ「非公式」もありません。
 その段階で、話の中心に「岸田さん以外に出ないで無投票」を置くのは、異様な報道です。

 みなさん、なぜ、こうなると思いますか ?
 ぼくは「宏池会政権になって欲しい」という本音が、咄嗟に露見したと考えています。



▼基本的な取材不足もあります。
 誰々がほんとうは、どのような経緯で、出馬を模索しているかという取材が全くない。
 取材不足を自覚することなく、事実に反することを「解説」する。
 それに、仮に内側に迫る取材が欠けていても、公然と出馬の意思を示しておられる立派な候補者がすでに、いらっしゃって、無投票の方向になど、なってはいません。
 これで公共放送と言えるでしょうか。これで、テレビを買っただけですべての国民からお金を取るというのは、あまりに不合理です。

▼このデスクは、零時25分ぐらいになって、また画面に現れ、今度は「高市さんも意欲を示していて、20人の推薦人確保にも自信を示している」という趣旨を仰いました。
 たった今のことですから、まだ単なる推測ですが、おそらくはNHKの内部でも、冒頭の「岸田さんだけが立候補して無投票」という出鱈目解説に、「こりゃ、まずいぞ」という声が出たのでしょう。

 みなさん、この再解説はむしろ傍証なのです。
 最初の、ドタバタのなかであった解説こそが、本音です。
 NHKは、いわゆる左巻き勢力の本音として、自由民主党のなかでは安倍政権の反対側に立脚する宏池会政権を切望していることが、思わず知らず、剥き出しになってしまったと客観的に考えます。

▼一方でこのことは、NHKの公共放送とは言えない偏った推挙で「岸田新総裁で無投票」といったんは言われてしまったに等しい、岸田文雄候補にとって、大きな課題、もっと明瞭に申せば重荷に繋がりかねないのです。

 岸田さんはきょう、不肖ぼくの事務所にも挨拶に来られたという連絡を、午前のうちに、秘書さんから受けました。
 もちろん、ぼくをなにか特別扱いするのではなく、全議員を平等に回られているのだろうと思いますが、岸田さんのお人柄らしい誠実にして丁寧な活動ぶりですね。

 実は・・・議員会館の青山繁晴事務所のすぐ隣室で感染者が複数、出ています。その部屋の議員ご本人ではなく、秘書さんがふたり、感染されています。この事実は、参議院当局によって周知が図られています。
 ぼくは即、3人の秘書さんを護るために、青山繁晴事務所の出勤を最小限度に絞る措置を執りました。オンラインも活用して業務水準を維持します。
 ぼく自身も、これまでに増して、慎重に対応しています。それもあって今日は、議員会館に入らず、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) 代表としての議員活動も、議員会館の外で活発に遂行しています。もともと会館には居ないことも多いのですが。
 だから岸田さんがお見えになったときは、秘書さんひとりの対応となりました。誠に申し訳ないですが、やむを得ないことです。
 事前にアポイントメントがあれば当然、なにがあっても、感染症対策に万全を期して待機します。
 しかしふつう、こういう挨拶回りはアポ無しで行われます。今回の岸田候補のご訪問も、そうでした。

 話を戻しますと、岸田候補は今後、「ご本人がどうであれ、もしも組閣されれば宏池会の路線が支配する政権ができるのではないか」という色を薄められるかどうかが、隠れた大きな課題になるでしょう。
 NHKのおかしな報道がなくても、そうです。
 同時に、きょう正午過ぎのNHK報道は、その課題が実在することを象徴する出来事とも、なりました。

 これらはすべて、自由民主党の総裁選に臨む当事者である現職議員の責任として、主権者にお伝えしました。
 今回の総裁選をめぐって、このブログに記してきたこと、動画で話してきたこと、すべて、そうです。これからも、そうです。




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菅義偉総理、急転、出馬を断念 (2021-09-03 11:57:31)

2021-09-03 12:21:42 | On the Road
 菅義偉総理のご決断が早かったことに、深い敬意を表します。

※早朝のエントリーは、これです。
 タイトルは、「内閣総理大臣という立場は、むしろ急転の判断変更があり得る立場です 菅義偉総理も例外ではないと考えます」。




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