
こんにちは。私は「 にょほほ電鉄 」の作者です。
●2012年7月24日
かねてから工事が進められていた、東急東横線渋谷駅の地下化ですが、2013年3月に
竣工し、地下鉄副都心線との直通運転が開始されます。これによって副都心線の直通先で
ある西武池袋線および東武東上線も東横線に乗り入れ、所沢・川越と横浜が一直線につな
がります。
しかし。東急のプレスリリースには、さらっと触れられているものの、衝撃的な事実が。
「東横線・東京メトロ副都心線の相互直通運転にあわせ、現在東横線と相互直通運転を実
施している日比谷線は中目黒を始発・終着駅とし、東横線は全列車渋谷方面行きとなり
ます。」
というコトは、永らく続いた日比谷線と東横線の直通運転が廃止されるコトを意味します。
日比谷線と東横線の直通運転は1964年に開始されましたが、当時は東急が1両当たり
18mの中型車両で運行されていたため、日比谷線もその規格に合わせて建設されました。
(他方の乗り入れ先の東武伊勢崎線は20m大型車両で運行)しかし時代は流れ、東横線
も20m大型車両での運行となり、日比谷線だけが取り残される結果となりました。これ
は、日比谷線区間に、18m車両でないと曲がれないような急カーブがあるためで、トン
ネルを改良するには莫大な費用がかかるためです。そのため、既に20m大型車両が運行
されていた東急・東武も、日比谷線乗り入れ車両だけは18m中型車両となっていました。
東横線には、車体長の異なる車両が乗り入れる状態がしばらく続いていたのですが、副都
心線乗り入れが決まり、難題が浮上しました。ホームドアです。副都心線はワンマン運転
を行っているため、運転士の業務負担軽減のため、駅ホームにはホームドアを設けており
ます。東横線もこれに倣い一部駅にホームドアを設置するコトとなったのですが、ホーム
ドアを設けると、車体長の異なる日比谷線車両は、ドアの位置がずれてしまうのです。
ラッシュ時以外の東横線~日比谷線直通客が少ないコトもあり、今回のダイヤ改正を持っ
て直通運転が廃止されるコトが決定いたしました。
もっとも、日比谷線の建設時に18m車での運行を支持したのは東急であり、自社の都合
で乗り入れ先を振り回すのは、いかがなものかと思います。
ともあれ、日比谷線車両が東横線内を走るのは来年3月までです。撮影はお早めに。
てなワケで、次回へ続く。


