エクスペンダブルズ

Story
傭兵軍団“エクスペンダブルズ”を率いるリーダーのバーニー（シルベスター・スタローン）は、ナイフの達人リー（ジェイソン・ステイサム）や、マーシャルアーツの天才ヤン（ジェット・リー）、大型銃器のスペシャリストシーザー（テリー・クルーズ）らと数々の危険な任務を遂行してきた。ある日、バーニーは謎の依頼人チャーチ（ブルース・ウィリス）に、教会に呼び出される。依頼内容は、南米の島国ヴィレーナで圧政を敷いている独裁者の殺害だった…。（goo映画より）
2010年/アメリカ/シルベスター・スタローン監督作品





評価　★★★☆☆

これは、CG全盛になる前の古き良きアクション映画を観たような感じ。ストーリーから「ワイルドギース」（'78 イギリス）的なものを想像してたのですが、いたって脳天気なアクションでした。

消耗品と言ってるわりには、仲間が全然死なない開き直りが良い。ストーリーも何のひねりもないストレートなのが、やたらドンデン返しにこだわる映画が多い中で好感を持てる。
凄いのは、偵察に行ったつもりが島で大暴れして去って行くシークェンス。スタローンとステイサムが多数の敵を一気に倒す所や、飛行機で突入して必殺技”死の飛行”を決行するアクションに興奮しました。
これに比べてクライマックスの襲撃シーンが爆発がやたら派手ではあるもののしりすぼみ気味になったのが残念。やはり彼らは下手に作戦立てるよりも出たとこ勝負でぶつかる方が盛り上がると思います。

出演陣が豪華ですが、中でもスタローン、シュワ、ウィリスが相まみえるシーンは歴史的。その他のメンバーもそれぞれキャラが立っていて見せ場も公平に用意されているのに感心しました。
例えば、ジェイソン・ステイサムがDV男を叩きのめすシーンは、観客の観たい所を見せてくれるツボを得た演出。
ジェット・リーや格闘技出身のランディ・クートゥア、元NFLのテリー・クルーズもここぞという所でアクションを炸裂。
ミッキー・ロークが１人だけ演技に専念してますが、彼がボスニアでの体験を語るシーンはしんみりさせてくれます。
長渕剛がイメージソングを唱っているのはドルフ・ラングレンとの極真空手つながりのためらしい。因にラングレンは2011年10月に行われる極真の世界大会で演舞を披露するそうです。

CGIに頼るようになってからアクション映画は死んだと思っていたのですが、この映画が原点回帰の方向に変わるキッカケになってくれればと思います。


映画『エクスペンダブルズ』公式サイト


（「エクスペンダブルズ」　2010年11月　松本市 シネマライツ８ にて鑑賞）