夫婦でシネマ

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アド・アストラ

2020年07月11日 | あ行の映画
Story
地球外生命体の探求に人生をささげ、宇宙で活躍する父(トミー・リー・ジョーンズ)の姿を見て育ったロイ(ブラッド・ピット)は、自身も宇宙で働く仕事を選ぶ。しかし、その父は地球外生命体の探索に旅立ってから16年後、地球から43億キロ離れた海王星付近で消息を絶ってしまう。時が流れ、エリート宇宙飛行士として活躍するロイに、軍上層部から「君の父親は生きている」という驚くべき事実がもたらされる。さらに、父が進めていた「リマ計画」が、太陽系を滅ぼしかねない危険なものであることがわかり、ロイは軍の依頼を受けて父を捜しに宇宙へと旅立つが……。(映画.comより)
2019年/アメリカ/ジェームズ・グレイ監督作品






評価 ★★★☆☆

監督のジェームズ・グレイと言えば、過去作の「裏切り者」で人間ドラマに密度ある演出を発揮して私はこの映画がかなり気に入っているのですが、今回は宇宙に舞台を移したためかドラマ性はちょっと希薄になったみたい。
簡単に言えば、父親との確執をベースに青い鳥の物語をスペースオデッセイ的に描いたもので、精神の彷徨を宇宙人探査と重ね合わせ、一番大切な人は実はすぐそばにいたというおはなし。
それにしても海王星まで行ってようやく大事なことに気づくのですからえらく遠回りをしたものです。

一番の見所はリアルなスペースアクションで、冒頭の超高層構築物からの落下シーンを始め、月面でのチェイス(あれほど過激派が出没すると言ってるのに、なんで装甲無しのビークルで出かけるんだ?というツッコミは置いといて。)、火星でのロケット侵入サスペンス、そして海王星からの脱出アクションと目が離せません。
過剰な演出は抑えて淡々とドラマを展開しており、ブラピもその辺を狙って製作したと思うのですが、逆に平板な印象になった感じもあります。とは言えSFが好きな私は結構楽しめました。






評価 ★★★☆☆

映画冒頭のブラピの宇宙空間から地球への落下シーンが凄まじくて、この映画当たりかなと思いきや、その後は淡々と宇宙で行方不明になった父親探しの旅が続くという感じで、特に盛り上がりを見せず、いつの間にか終わってしまったという印象でした。

結局、父親を探すことで、どこか心にぽっかり穴が空いていた自分への決着を着ける旅だったようにも思えました。映画の最後で父親をやっと探し出し、英雄視されていた父親の本当の正体を知ることで、自分にとっての本当に大切なものは何かに気づいたんでしょうね。

ワンコの言うように、物語の基本は「青い鳥」で、本当に大切なものは自分のすぐ近くにあったということなのかな。ラストで、上手くいってなかった恋人役のリブ・タイラーとカフェで待ち合わせするシーンがあるのですが、やっと物語が良い方向に進んでいきそうな感じで、ほのかな希望が持てる終わり方には好感が持てました。



映画『アド・アストラ』公式サイト


(「アド・アストラ」2019年 10月 昭島ムービックス にて鑑賞。)

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