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FringeNYC フェスティバルって (4)

2009年08月30日 | 海外公演

from FringeNYC web: http://www.fringenyc.org/


FringeNYCへの参加はそれほど難しくありません。日本からの参加の場合はInernational Applicationという申請書を提出します。つまり外国枠ですね。FringeNYCでは海外からのカンパニーに対して、比較的大きな劇場や条件の良い時間帯を割り振ってくれる傾向にあります。また参加は難しくないとは言え、一応の審査があります。これは提出する申請書や資料から判断されるのですが、ここでも外国枠はそれなりの配慮があるようです。

おっと、ここで前提となる大事なことが。FringeNYCは場所や一定の宣伝を提供してくれますが、上演料や移動・輸送費、人件費など、一切の経費を負担してくれません。また上演時間や場所はFringeNYCに決定権があります。ただし、フェスティバルは16日間もありますから、滞在費を節約するために、出演時期をフェスティバルの前半か後半かの希望を提出することは可能です。

期間中、劇場の移動はなく、同じ劇場での上演になりますが、時間は午後2時から真夜中まで、平日も終末も含めて5回の上演が組まれます。ですので、仕込み、ばらしの時間は毎回直前の30分のみです。前の組のばらしの時にこちらの仕込みをし、公演後すぐにばらします。

さらに細かくは、

• 劇場にはテクニカル・スーパーバイザーがいますが、音響・照明卓の操作はカンパニー側が人員を提供しなくてはなりません。舞台監督も同様です。どうしても現地で必要な場合はフェスティバルが1公演あたり$25で提供してくれます。
• また出演者以外に1名、受付要員も提供しなくてはなりません。これもいなければ1公演あたり$25で提供可。
• 参加カンパニーは労災や観客、その他設備のための保険を所持しなくてはなりませんが、フェスティバルでは1カンパニーあたり$185で加入できる保険を提供しています。
• チケット代は$15が基本です。また1枚($15)につき$8.75をカンパニーが受け取ることができます。
• 申請参加料は1カンパニーあたり$550。ただし、これは参加が決まってからの支払い。
• 申請書は通常12月1日から2月中旬までに提出。しかし海外枠は1月中旬まで。
• 結果は3月頭に郵送にて連絡があります。
• 入国、そして上演に必要なビザはFringeNYCが代表で米国移民局に申請してくれます。ただし必要な書類を1月中旬の決められた時期までに提出し、費用を支払う必要があります。費用は移民局への申請費用が現在$320、役者組合からの同意書の入手費用が$250、その他郵送費が$20といったところです。

上記内容はFringeNYCのWebから入手したものです。内容はその都度更新されますし、変更されるかもしれません。確実な情報が必要な方は以下のウェブサイトを訪問し情報を入手してください。(上記情報はあくまで筆者の善意からの情報提供ですので、実際の作業は各人で責任を持って行ってください。)

http://www.fringenyc.org/About/pdf/application2009intl.pdf
あるいは
http://www.fringenyc.org/About/application.asp
を参照してください。



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