日本刺繍 nuinui のブログ

日本刺繍をつづります

江戸型筥迫 「しあわせ尽し」

2017-02-12 22:08:46 | 筥迫&筥


色色な宝物の模様を配したものを、身に纏うと「福を寄せる」ということから「宝尽くし」模様と、呼ばれれています

作品展の筥迫には「しあわせ尽し」と名付けました




被せの文様
◎隠れ笠
 危険な事柄から、姿を隠し守ってくれる
◎巻物
 知恵・知識
◎七宝
 七つの宝(金・銀・瑠璃・真珠・珊瑚など)




被せ下の文様
◎隠れ蓑
 隠れ笠と同じく、身を守ってくれる
 (笠は、男文様・蓑は女性文様という)
◎打ち出の小槌の文様
 願いを叶えてくれる





筥裏の文様
◎宝袋
 財宝を入れる巾着袋
◎分銅
 富の象徴・・重さを量るおもり
◎丁子
 夫婦円満・長寿


江戸型筥迫の被せ下の中


見て下さい
可愛いでしょう
こんなんですよ~







おまけ

随分、前も前、数えてみたら40年も過ぎていました

この帯は、まだ東京に住んでいるとき
渋谷の東急デパートで一目ぼれして買った帯です

丁度、日本刺繍を習い始めた時で、この宝尽くしの模様で刺繍したいと思っていたのでしょうね!

未だに、夢は実っていませんが・・

もう、着物を着ることもやめてしまい
箪笥の中はスッキリ整理したのに、この帯だけが、新品のまま40年、まだ眠っています
(写真が下手で綺麗な色が出ませんでした)


未だ!
やり残していること、沢山あるヮ~