表ー被せの部分
天女の姿を、舞飛ぶ鳳凰の形の蓑で表現
裏の部分
絵にも言えない、美しい音楽を鼓で表現
中ー被せ下
青松、白砂、春の海
魚篭と釣竿で、漁師の姿を表現
三面のまとめ
三保の松原の風景
能面・・節木増(ふしきぞう)
宝生流の名物面で、女神や天女など
に使用します
帯・・・鬘(かづら)帯(写真右)
・腰帯(写真左)
羽衣の「筥迫」と「鬘帯」と「腰帯」の刺繍制作は、グループ13のお一人、Tさん!
能面の制作は、Tさんのご主人で、能楽師でいらっしゃいます
能「羽衣」のあらすじ
春の朝、三保の松原に住む漁師が釣りに出た折、枝に掛かった美しい衣を見つけます 家の宝にする為、持ち帰ろうとした漁師に、天女が現れ「その羽衣を返して欲しい」と頼みます
漁師は、はじめは聞き入れず、返そうとしませんが「それがないと、天に帰れない」と悲しむ天女の姿に心を動かされ、天女の舞を見せてもらう代わりに、衣を返すことにします
羽衣を着た天女は、月宮の様子を表す舞を見せ、更に春の三保の松原を賛美しながら、舞を続け、やがて、彼方の富士へ舞い上がり、霧に紛れて消えていきました
the能comより