馴染みのインド料理屋で今年初のメシ。いつものように激辛カレーをヒィヒィ言いながら喰いたかったが、年末に赤い宣告を受けてしまったので、もう無茶が出来ない…。3週間後に下からの内視鏡検査を受ける予定である。胃腸を酷使するわけにいかないのだ。すっかり親しくなったインド人シェフだけど、なんと言って伝えれば良いのやら…。カレーの店でシモの話なんてNGだし、彼の日本語は、完璧じゃないからなァ。
俺は、常連客の中で一番の激辛好きとして認知されているらしい。5段階の辛さ設定を超えた限界突破カレーを俺のためだけに作ってくれるのだ。だから、カレーの種類だけ言えば、あとは、自動的に限界突破カレー、ナン2枚、ラッシー、そしてサービスのチキンとサラダが配膳される。2年ちょっと通って築き上げた、このツーカーな注文も、もう終わりだ。「実は、お腹の病気になっちゃったんだよねェ…」と切り出した。
「アンナ辛イノ食ベテルカラダヨ」と、インド人シェフに呆れられてしまった。いや、別にアナタの作った限界突破カレーで調子が悪くなったわけじゃないってば…。とにかく、これからは、限度を超えた激辛は喰えないと白旗を上げたのだ。で、以前から興味があったが、中々、手が出なかったメニューに挑戦してみることに。「マトンモグライ」税別1000円である。このマトンと玉子のカレーは、ちっとも辛くない甘口なのだ
白っぽくて、見るからにマイルドそうなカレーが登場。そして、「タンドリーチキン、大丈夫デスカ?」と言って、今回もチキンをサービスしてくれた。タンドリーチキンぐらいの辛さなら、全然、問題ないでしょ。早速、「マトンモグライ」を喰ってみる。おォ、ホントに甘い。お菓子っぽい甘みではなく、玉子の甘みがドーン来るのだ。そして、マトンの風味も濃い。激辛と違って、素材の味を強く感じる。うん、意外と美味いかも。
その1週間後、どうしても我慢できなくて再び馴染みのインド料理屋へ…。「マトンモグライ」は、確かに美味かった。こんなカレーも悪くないと思った。が、しかしッ! やっぱり物足りないんだよなァ。甘いカレーなんて、本物のカレーじゃないッ! どうしても辛いカレーが喰いたくて、1週間ウズウズしっ放しだった。インド人シェフに「やっぱり少しだけ辛いカレーが喰いたいよ」と直訴。で、5段階の真ん中の辛口を注文した。
辛口の「シーフードマサラ」税別960円が登場。喰ってみると、これが思っていた以上に辛い。あれ、辛口でも、こんなに辛いの? 限界突破カレーみたいにヒィヒィ言うほどではないが、そこそこ発汗する辛さだ。辛すぎると素材の味を感じる余裕もないし、冷静に考えてみると、このぐらいで丁度いいのかも。この程度なら、翌日、トイレに長居することもないだろう。これからは、胃腸に優しいメシを喰わないと…。
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