先日、24歳ぐらいの娘さんからプレゼントを貰った。トイレから出た時に、突然、差し出されのだ。「何?」と聞くと、「プレゼント」の一言。とても口数の少ない娘さんである。特に親しい間柄でもないので驚いてしまった。袋を開けようすると、「あ、崩れちゃう…」と言われ、隙間から覗くだけにした。どうやらケーキらしい。「ありがとう。良いことあったよ」と礼を言うと、娘さんは、ニコッと笑って去っていった。
2月に誕生日を迎えていたが、あの娘さんが知っていたと思えないしなァ。バレンタインの翌日だったけど、チョコじゃないし、一体、何のプレゼントだろう。ついに俺にもモテ期が到来か? いやいや、42歳のオッサンが勘違いしてんじゃねーよッ! これは、きっとお返しに違いない。友人が大判焼きに似た型焼き菓子(大判焼きよりずっと美味い)の店をやっていて、それを何度か差し入れしているのだ。
家に帰って開けてみると、中々、美味そうなケーキが2つ入っていた。どこのケーキかと調べてみるが、どこにも店の名前がない。あれ、これって、もしかして手作りケーキなのか? おォ、女の子の手作りケーキって、すげー嬉しいじゃんッ! 42歳のオッサンが、チェリーボーイのように浮かれてしまった。しかも、よくよく見ると、ハートのピックが刺さっているし、イチゴもハート型にカットしてある。
そんなワケないだろう、という冷めた意識が必死に浮かれた気持ちを押さえつけるが、これは、どうしても勘違いしてしまう…。複雑な思いを抱えながらケーキを喰った。トキメキ効果で美味さ倍増だ。あの娘さんがエロエロなギャルだったら、速攻で口説いちゃうんだけど、小さくて子供っぽい感じだから、そういう雰囲気じゃないんだよねェ。ロリ系は、専門外なのだ。でも、笑うと凄く可愛いんだよなァ。
後日、娘さんに会った時にケーキの礼を言ったが、ニコニコと笑うだけで、相変わらず口数が少なかった。その後は、元のそっけない感じで、とても俺に好意を持っているように思えない。おいおい、オッサンを惑わせるなよ…。「いつも差し入れしてくれるお礼です」とか言えば勘違いしないで済んだのになァ。いい年したオッサンが、手作りケーキぐらいでドギマギして恥ずかしいぜ。さらば、青春の日々よ…。
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