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ふらふら日記

物足りない日常にふらふら、怪しい読書にふらふら、激しい映画にふらふら、美味いメシにふらふら、そんな感じの自己満足日記。

映画覚書2023 #15

2023年11月26日 05時42分21秒 | 映画ふらふら

「SISU/シス 不死身の男」
2022年 フィンランド
監督 ヤルマリ・ヘランダー
出演 ヨルマ・トンミラ アクセル・ヘニー
映画館(字幕) T14H1
ふらふら度★★★☆☆

11月3日に観た映画を振り返る…。映画チラシに惹かれ、大した事前情報もなしにシネコン鑑賞。ジャケ買い的なノリである。8月に観た「イノセンツ」と同じパターンだ。「イノセンツ」は、中々の掘り出し物だったからなァ。「イノセンツ」は、ノルウェー映画で、この「SISU/シス 不死身の男」は、フィンランド映画。うーん、北欧エンタメが熱いねェ。

ここ最近、メンバーズデイやポイント消費などを利用してのシネコン鑑賞が続いていたので、久々のレイトショーだったが、知らない間に値上がりしていて、ちょいガッカリ…。シネコンが普及し始めた頃のレイトショーは、1200円だったじゃん。それが、1300円、1400円と数年ごとに値上がりして、遂に1500円か…。コロナ禍とハリウッドのストで映画業界も世知辛い…。

とにかく、久々のレイトショーである。関東の外れにあるシネコンのレイトショーは、大抵、ガラガラだ。時には、一人でシアター独占することもある。エグゼティブシートに踏ん反り返り、映画を満喫するのだ。が、そこに恐怖の大魔王が降臨した。右隣に、巨漢の中年男が座ったのだ。普通の席よりも隣との間隔が広いのに、巨漢の息遣いがチョー煩わしいッ!

ただ座っているだけなのに、どんだけ息が荒いんだ。巨漢の息遣いが腹立たしくて、映画が始まっても集中できなかった。逆に言えば、巨漢の息遣いが気にならないほど夢中になれる映画ではなかったわけで…。とんでもなく強い老兵が、ナチスの部隊と大した武器も持たずに戦う、B級テイスト満載なアクション映画なんだけど、イマイチ、迫力に欠けるんだよなァ。

とんでもなく強いジジィの映画と言えば、「マチェーテ」と「ドント・ブリーズ」だ。この映画は、「マチェーテ」ほどブッ飛んでないし、「ドント・ブリーズ」ほどスリルもない。そこそこ面白かったけど、なーんか中途半端だった。フィンランド人もナチス兵も、なぜか英語ばかり話すし、なんだかねェ。もうちょい振り切って、派手に暴れて欲しかった。


映画覚書2023 #14

2023年11月13日 05時36分24秒 | 映画ふらふら

「ザ・クリエイター/創造者」
2023年 アメリカ
監督 ギャレス・エドワーズ
出演 ジョン・デヴィッド・ワシントン ジェンマ・チャン
映画館(字幕) T13H1
ふらふら度★★★★☆

10月30日に観た映画を振り返る…。「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」のギャレス・エドワーズ監督が放つ、全く新しいSF神話。「スター・ウォーズ」シリーズの監督を務めることは、名誉なことである。しかし、ディズニーとファンの板挟みとなり、様々な圧力を受け、自由な創作が許されない。そういう意味では、この映画こそ、彼の本当の創造物なのだ。

AIという、今、最も旬な技術をテーマにしているが、基本は、アシモフのロボット3原則に通じているので、新旧が入り混じったSFって感じだったかなァ。AIロボットが人間臭くて、種族や宗教っぽい雰囲気もあり、意外と深い。しかし、AIロボットが人間臭すぎる故に、逆にロボらしさが弱く、本末転倒な気が…。ロボは、もっと人間を凌駕していないとダメじゃん。

超ハイテク技術の未来世界なのに、AIロボットがスイッチひとつでシャットダウンしたりして、ちょっと都合が良い展開だったような…。なんか惜しい映画だったなァ。後半の展開が少し退屈で、秀作SF映画ではあるが、傑作SF映画にまで達しなかったようだ。続編も作らない方が良いと思う。★4つの満足度なのに、負の感想ばかり出て来るのは、何でだろう…?


映画覚書2023 #13

2023年09月15日 18時51分12秒 | 映画ふらふら

「MEG ザ・モンスターズ2」
2023年 アメリカ・中国
監督 ベン・ウィートリー
出演 ジェイソン・ステイサム ウー・ジン
映画館(字幕) T12H1
ふらふら度★★★☆☆

8月29日に観た映画を振り返る…。スピルバーグの「ジョーズ」以降、サメに襲われるモンスターパニックは、一つのジャンルとして定着した。しかし、スリラー要素が過激化し、グロ映像を連発するスプラッターへと変貌した結果、その多くが不謹慎ギャグに堕ちてしまった。傑作アクションスリラーの系譜は、B級映画の代名詞になってしまったのだ。

長年、「サメ映画 = 悪ふざけB級映画」というレッテルが貼られていたが、「MEG ザ・モンスター」の登場により、サメ映画が、再び、傑作アクションスリラーに返り咲くように思われた。中国マネーの映像美と、ジェイソン・ステイサムのアクションは、一級のエンタメである。しかし、数年を経た続編は、結局、「サメ映画 = 悪ふざけB級映画」って感じで…。

中国マネー映画なだけに、悪趣味なグロ映像は少ないが、人の死ぬシーンが、なんとく不謹慎ギャグなんだよねェ。グロ映像が弱いことが、返って命の尊厳を希薄に感じさせるようだ。そして何より、ジェイソン・ステイサムが強すぎ。まさか、巨大ザメと身一つで戦うとは…。そこそこ面白かったけど、結局、ギャグだ。多分、3作目が製作されても観ないだろうなァ。


映画覚書2023 #12

2023年08月29日 21時41分25秒 | 映画ふらふら

「MEG ザ・モンスター」
2018年 アメリカ・中国
監督 ジョン・タートルトーブ
出演 ジェイソン・ステイサム リー・ビンビン
CS録画(吹替) T11H1
ふらふら度★★★☆☆

8月18日に観た映画を振り返る…。8月の今更に、今年初のホーム映画鑑賞。アマプラやDisney+でバリバリに映画を観ているが、スマホしながら、PCしながら、メシ喰いながらと、本気で観ているわけではない。それらは、俺の中で「流し観」と呼んでいて、映画鑑賞にカウントしていないのだ。ダラダラとテキトーに観て、つまらないとか言えないしねェ。

映画だけに集中して観ることを「本気観」と呼んでいるが、これが意外と難しい。自分の部屋だと、気が散りまくって集中できないのだ。今は、劇場公開時に観に行けなかった映画が、数ヶ月後にVODで視聴できる便利な世の中である。でも、家だと観る気がしなくって…。ワクワクが、シアター鑑賞だと3割増なのに、ホーム鑑賞だと3割減になる感じ。

この映画が正にそれ。2018年の劇場公開時に観に行けなくて、凄い悔しかったんだよなァ。で、1年後ぐらいにCSで放送して、速攻でHDDに録画したんだけど、ずっと再生しないまま…。アマプラで配信していた時もスルー。観たいのに面倒くさい。いつでも観られるから後回し。うーん、悪い習慣だ。もっと、「本気観」ホーム映画鑑賞をしないと勿体ないッ!

で、この夏に続編の「MEG ザ・モンスターズ2」が公開されるので、ようやく観る気になったのだが、このタイミングにアマプラで配信していない。それならと、HDDのCS録画データを探ったが、なぜか吹替版のデータしかない。あれ、字幕版と両方で録画したはずなのに…。スカパー!を解約した時に、データの整理をして消したのかなァ?

そんなこんなで、やっと観たサメ映画は、まァ、そこそこ。米中合作だからなのか、サメの捕食シーンが多い割に、血みどろグロ描写が弱いのが、ちょい残念だ。正直、ツッコミどころ満載の荒いアクション映画である。でも、ジェイソン・ステイサムがカッコ良いし、エンタメとしては、単純に面白い。中国の資金力で作った豪華なB級映画って感じだ。


映画覚書2023 #11

2023年08月27日 17時05分29秒 | 映画ふらふら

「イノセンツ」
2023年 ノルウェー・他
監督 エスキル・フォクト
出演 ラーケル・レノーラ・フレットゥム アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ
映画館(字幕) T12H0
ふらふら度★★★★☆

8月16日に観た映画を振り返る…。北欧の映画は、数年に1回ぐらいのペースで世界的なスマッシュヒットをブチかましていたが、ここ最近は、短いスパンで話題作が連発している。北欧の映画って、ド派手なハリウッド映画にない静かな魅力があるんだよねェ。勿論、金満ハリウッド映画は、面白い。しかし、ハイカロリーって、なんだかんだと食傷するのだ。

大友克洋の漫画「童夢」からインスピレーションを受けたノルウェー映画。それだけの事前情報だったが、猛烈に気になって、シネコンでレイトショー鑑賞して来た。ジャケ買いに近い感覚だったけど、これが大当たり。久々、エグい映画を観てしまったぜ。超能力に目覚めた子供たちのサイキックバトルなのに、CGエフェクトやらのVFXは、ほんの少しだけ。

これがハリウッド映画なら、どどーん、ばーん、ごーん、がーんッ! てな感じのド派手なVFXが繰り広げられていたのだろう。しかし、それだと、多分、凡作なんだよねェ。VFX薄めで、カメラワークと子供たちの演技力で構成された地味なサイキックバトルは、何とも言えない恐ろしさがあった。無垢、それ故に邪悪で、無邪気、それ故に残酷なのだ。

大友克洋の漫画「童夢」は、昔、単行本で持っていて、何度か繰り返し読んだはずなんだけど、殆ど忘れてしまった。20年ぐらい前に古本屋に売ってしまったことが悔やまれる。子供みたいな恰好をした老人が宙に浮いていた場面を薄ぼんやりと覚えているぐらい。確かに、この映画と似た雰囲気だったような気もするが…。今、猛烈に「童夢」が読みたい。