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完全なる報復

2011-02-05 20:25:54 | 活弁見聞録

ズレ:「司法取引をきっかけにして目をそむけたくなるようなバイオレンスからぐいぐい引き込まれるサスペンスへとなだれこみ思いもよらない大仕掛けで唸らせる構成はてっきりさぞや名のある原作ものかと思いきやこれがオリジナル脚本ってんだから、金に物を言わせたアクションや技術の粋を尽くした3Dだけじゃないハリウッドの底力に改めて髪ごと脱帽するようでぃ。
 根底には司法取引制度の不条理に対する強烈な疑問が流れてて、裁判員裁判が始まって法曹界なりの合理性と市井の感覚の相違が身近になってるだけに日本にはない制度といえどもその必要性と危険性が如実に浮かび上がるから、スクリーンを飛び出してフィクションを越えたサスペンスにすらなってるしよ。
 ガップリ組み合う達者な主役お二人のキャスティングもこれ以外にあり得ないだろうと素直に思いこめるるほど絶妙で、後から解説を見ると確かに直接対峙するシーンは少ないのに劇場の明かりがつくまで激しい火花を感じさせる迫真の演技とも合わせて末永く記憶に残る作品になるのは間違いねぇやな」

 

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