ねこにっき

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『世界最速のインディアン』。

2007-02-23 | 映画のこと
ニュージーランドの最南端から、とてつもない男がやってきた。
バート・マンロー、63歳。若くはないし、金もない。
しかし彼には愛するマシン“インディアン”と、誰にも負けない情熱があった。
これは、奇跡のような大記録に挑戦した男の、
型破りで、愛すべき人生を描いた<真実の物語>である。


世界最速のインディアン
2005年ニュージーランド=アメリカ(127分)

監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:アンソニー・ホプキンスクリス・ローフォードアーロン・マーフィー

ストーリー
ニュージーランド南部の小さな町、インバカーギル。小さな家に独り暮らしているバートは、早朝からバイクの爆音を轟かせる名物の老人だった。
家族もなく暮らしも貧しかったが、若い頃は優秀なエンジニアだった彼は、
自ら改良したバイクで数々の国内記録を残していた。

彼の夢は「世界最速」を目指すライダーの聖地、アメリカ・ユタ州のボンヌヴィルで世界記録に挑戦すること。
速度計さえついてないそのバイクが一体何キロ出せるのか、バートはどうしても知りたいが、
わずかな年金で暮らすバートには渡米など夢のような話だった。

しかし60歳を過ぎ、身体にもガタがきていることを実感すると、このまま夢で終わらせてはならないと一念発起する。
遥かユタ州まで資金も乏しく、右も左も分からない彼は出会った人々に助けられつつ、ようやくボンヌヴィルにたどり着く。

しかしそこで最大の問題が発生する。愛するマシンが安全性テストにひっかかり、
「前代未聞のポンコツ」とまで言われ、「出走資格なし」と宣告されてしまうのだ。

何十年も追い続けてきた夢を、ここまできて諦めなくてはならないのだろうか?
果たしてバートと愛車インディアンは、夢を叶えることができるのか?



名優アンソニー・ホプキンスが実在のライダーを演じた、大器晩成型サクセス・ストーリー。
映画のモデルとなったバート・マンローは、1967年に68歳で1000cc以下の部門で世界最速記録を達成した伝説のライダーである。
型破りだが、温かく誇り高い人柄で行く先々の人々を魅了し、
夢を切り開いていく老人の姿に心を揺さぶられる。




もうこれははっきり言って「すごい」です脱帽です
毎日をなんとなく、生きている自分が少し目覚めて、強いインスピレーションと元気をもらいました

まずは実在したこのバート。
バイクに関すること以外は本当にいい加減で、どちらかというとダメなおじいちゃんなのですが、
それでも彼の飾らない、正直な心に周りのみんなが心動かされていくのです。

また「スピード」に魅入られた彼が放つ言葉。
オートバイだけに限らず大きな意味で「人生」にも当てはまるほど、胸に刺さることを言ってくれるのです


「“危険”が人生に味をつける。リスクを恐れてはいかん。それが生きるってことだ。」
「こういうマシンでスピードに挑む時は、5分が一生に勝る。
  一生よりも充実した5分間だ。」
「夢を追わない人間は野菜と同じだ。」



10代、20代の若者が言うセリフとはまた全然違う、説得力がある言葉です
「諦めたらそこで終わりだ」ということを、走ることで表現するバート。
ラストの素晴らしさも言い様がないほどですが、
そこに至るまでのバートの人生ひとつひとつにスポットを当てた部分がより素晴らしく、
「胸が震える感動」を久々に味わったのでした

 お ま け 
アンソニー・ホプキンス、やっぱり名優です
今までは冷酷・冷静・知性を前面に出した役が多かったのですが、
今回のこの豪快でぶっ飛んだ実在人物も、生き生きと演じていました
もう今年で70歳になりますが、まだまだ楽しみ。

実に引き出しの多い俳優さんです。
彼もまた「夢を追う人」なのでしょう。

 お ま け そ の 2 
今回新宿のテアトルタイムズスクエアに観にいったのですが、こちらではその“インディアン”(マンロースペシャル)=撮影で使用したレプリカが展示されています


すごいバイク(ロケットみたいです)なので、
お近くでちょっと興味のある方は新宿に行かれると良いかもです



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2 コメント

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Unknown (クリスタル)
2007-02-26 08:02:39
夢は自分さえ諦めなければ必ずつかめると私も信じています。
夢を夢で終わらせたくないから、そしたら自ずから努力しますものね。
元気とパワーをもらえる映画に出会えてよかったですね!
クリスタルさんへ☆ (koto)
2007-02-28 08:32:19
最近実話がベースとなって映画化されている作品を観ることが多いのですが、
その中でもこの「世界最速…」はかなり秀逸でした。
いくつになっても「これだけは!」と思える何かを持って、
夢を大事にしていたいものですね。
もう一度映画館で観てもいい!と思うくらい、
久々に良い映画でした~