NPO法人安心運転支援センター 法人直通携帯電話080-5802-7967

電話FAX096-356-1250bariken0301@mail.goo.ne.jp熊本市春日1-14-27
 

(NPO法人)安心運転支援センターの歩み(2009-2011)

2011年10月07日 11時57分56秒 | 日記
(NPO法人)安心運転支援センターの歩み(2009-2011)


(NPO法人)安心運転支援センターの歩み(2009-2011)

2009年7月16日 特定非営利活動法人(NPO法人)安心運転支援センター認証
2009年7月28日(NPO法人)安心運転支援センター登記
2009年8月3日(NPO法人)安心運転支援センター登録完了届書提出


テレビ・新聞などでワンペダルの取材記事多数


2009年9月14日
ナルセペダル注目 ブレーキ、アクセル踏み違いなし (西日本新聞記事)
ナルセペダル注目 ブレーキ、アクセル踏み違いなし 熊本県生まれ 91年特許申請 高齢者向けPR:2009年9月14日 09:18 カテゴリー:経済 九州 > 熊本

ナルセペダルは本体がブレーキペダルで、右側の白いアクセルバーを左右に振って速度を調整する 年間に6千件発生し負傷者1万人を出す、車のブレーキとアクセルのペダルの踏み間違い事故。これを防止しようと、熊本県玉名市の産業機材メーカー社長、鳴瀬益幸さん(73)がアクセルとブレーキを一体化させ開発したのが「ナルセペダル」だ。日本など7カ国で特許を取得したが、認知度不足もあり、これまでの利用者は約200人。それが最近、高齢者や障害者も運転しやすい車の開発が社会的な課題となり、普及を支援する市民団体ができるなど注目を集めている。
■NPO法人も応援
 鳴瀬さんは約20年前、オートマチック車のアクセルをブレーキと間違って踏み続け、車は暴走。幸い事故は免れたが「とっさのときに人は足を突っ張る。アクセルとブレーキが同じ動きなのは危ない」と実感、安全なペダルの開発に乗り出した。
 1991年に試作品ができ、特許を申請。大型のブレーキペダルにアクセルバーを取り付けた。ペダルに足を乗せ、右側のアクセルバーを左右に振り速度を調整、ブレーキは通常通り踏む。アクセルとブレーキの作動方向が違うため、間違いが起きないという。
 それを確認しようと、記者も試乗した。かかとを支点にアクセルバーを動かす。足裏が当たる部分にローラーがあり動きはスムーズ。初運転も違和感はなかった。
 また、アクセル操作中でもブレーキを踏めば自動的に解除される。踏み替えの時間が不要で、危険の察知からストップまでの距離が短くなる。
 九州産業大の松永勝也教授(認知科学)の実験では、一般市民7人の平均で通常のペダルより1・6メートル手前で停車した。教授は「事前に内容を知っている実験で、この数値。実際の走行ならもっと早く止まれるはず」。
 ナルセペダルを3年前から使う九州看護福祉大の西島衛治教授(福祉工学)は「運転しやすく安全なのに、普及しないのはおかしい」と、今年7月、応援団として特定非営利活動法人(NPO法人)「安心運転支援センター」を発足。シンポジウム開催や自動車メーカーへ採用の働きかけなどを開始した。高齢者が運転しやすい自動車の開発に向けて5月、35道府県の知事連合が発足。2010年度中のコンセプトカー提案を目指しており、ここにも西島教授はナルセペダルをPRする予定だ。
 これまで個人で普及に取り組んできた鳴瀬さんは「専門家の応援団は心強い。今も暴走した時の夢を見る。大事故を起こした人は一生苦しむ。そんな思いが少しでも減らせれば」と語る。
 財団法人交通事故総合分析センターによると、ペダル間違い事故はこの10年、年間発生6千件、死者30人、負傷者1万人前後で推移している。
 ナルセペダルの価格は取り付け費を含め10万円前後。問い合わせはナルセ機材=0968(72)5211。
=2009/09/14付 西日本新聞朝刊=

2009年10月23日
(NPO法人)安心運転支援センターのブログ掲載開始

2010年8月3日
ペダルの踏み間違いのおきにくいUDで安全な玉名で発明された「ワンペダル」が、8月3日(アメリカ)にNYタイムズから報道されましたのでご紹介いたします。
ニューヨークタイムズの先週7月27日の取材による記事が下記に動画付きで掲載されています。
http://www.nytimes.com/2010/08/04/business/global/04pedal.html


2010年7月18日
NPO法人安心運転支援センター創立(1周年)記念市民フォーラム
2010年7月18日(日曜日)九州看護福祉大学2号館2階大講義室

趣旨
安心で安全な交通社会を構築するため、その普及を推進することも含めNPO法人安心運転支援センターを立ち上げました。このNPO法人の会員は、既にこの「ワンペダル」を永年にわたり使用しており、安全に関する有意性を確信しています。また、今回の「ワンペダル」は、既に国内をはじめ欧米や韓国の国際特許を取得しています。
 安心な交通社会を願う市民からの願いとして、このペダルを標準装備された自動車の普及を祈念して止みません。当然、熊本県の地場への経済効果は、計り知れません。
 このNPO法人を企画して1年を経過しながらも深刻なペダルの踏み間違いによる重大事故が次々に報道されています。この問題は、解決できるわけですので早く対策を打つことが重要です。
プログラム(13:30-16:05)
13:00 開場
開会 司会(設立の経緯説明)NPO法人副理事長本多 13:30-13:33
1. 主催者挨拶 NPO法人理事長    13:33―13:40

2. 九州看護福祉大学学長挨拶 13:40-13:45
3. 来賓挨拶  玉名市長 13:45-14:05
4.交通事故の現状 玉名警察署交通課長  14:05-14:20
5.記念講演 演題:ペダルの踏み間違いの発生メカニズムとその防止法 14:20-14:50
講師:松永勝也先生:九州大学名誉教授、九州産業大学教授、文学博士(心理学)著書:交通事故防止の人間科学「第2版」、ナカニシヤ出版 他多数
2005年 : 九州産業大学 / 情報科学部・知能情報学科 / 教授
2004年 : 九州大学 / 大学院 / システム情報科学研究院・教授
2002年-2003年 : 九州大学 / システム情報科学研究科(研究院 / 教授
2002年-2003年 : 九州大学 / システム情報科学研究院・教授
1999年-2001年 : 九州大学 / 大学院 / システム情報科学研究院・教授
休憩           14:50-15:05
6. パネルディスカッション     15:05-15:35
(コーディネーター) 西島衛治(NPO法人理事長・九州看護福祉大学教授)
(パネラー)
松永勝也先生(研究者:九州大学名誉教授)
鳴瀬社長氏 (ワンペダル開発者)
高木喜代志氏 (理学療法士)
2名(事故経験者)
田中健昇氏(玉名元気会事務局長)
鹿子木賢氏(保険会社)
7. 質疑応答(自由討論) 15:35-16:00
8. 閉会挨拶  (大濱副理事長) 16:00-16:05


2010年08月05日
毎日新聞記事
2010年08月05日 | Weblogトップ > 地域ニュース > 熊本 > 会いたい聞きたい > 記事毎日新聞
会いたい・聞きたい
「踏み間違えない」アクセルを開発した鳴瀬益幸さん /熊本
 ◇「事故防ぐため広げたい」--鳴瀬益幸さん(74)

 アクセルとブレーキの「踏み間違い」による事故が後を絶たない。玉名市岱明町の産業機械製造会社社長、鳴瀬益幸さん(74)は「踏み間違えない」ペダルを開発した。5代にわたるモデルチェンジで形は完成し「踏み間違えない構造の車を作るべき」と、自動車メーカーや保険会社などにも働きかけ普及を願っている。【結城かほる】

2010年8月11日
NPO法人 安心運転支援センターのブログ2を新たに追加しました。
下記にアクセスください。http://blog.goo.ne.jp/npoansinuntensienc

2010年9月19日
ペダルの踏み間違いをなくすワンペダルの試乗会
2010年9月19日(日)10:00から16:00


玉名市築地761  太陽第2自動車学校
玉名市内の太陽第二自動車学校を貸切で試乗会を行った。
安心運転情報 / 2010年09月20日 21時03分22秒
玉名市内の太陽第二自動車学校を貸切で試乗会を行った。
10時からだったが、既に多くの希望者が詰め掛け、早々に開始した。
NHKクローズアップ現代の撮影クルーズも2泊3日で取り組んでいる。
20日は、玉名市内のナショナル工場の駐車場で試乗会。
23日は、八代市のハーモニー会館で試乗会を行う予定です。

英字新聞は、NYタイムズの掲載された「NARUSE PEDAL」です。
「NARUSE PEDAL」で検索すると世界中で情報が拡大しているのが分かります

2010年9月29日~10月1日
九州産業大学ブースでナルセペダルを展示
安心運転情報 / 2010年09月28日 08時56分06秒
9月29日~10月1日に西日本総合展示場(小倉駅裏)で開催されます「九州・国際テクノフェア2010」・[自動車技術会2010秋季大会]での九州産業大学ブースでナルセペダルを展示


2010年10月19日
NHKクローズアップ現代でワンペダルが紹介される
見過ごされてきた踏み間違い事故
(NO.2951)

8月、米運輸省は、トヨタ車の急加速問題について、多くが「ドライバーのペダルの踏み間違い」だったと示唆する中間報告を出した。アクセルとブレーキの踏み間違い事故は、日本でも年間およそ7000件、幅広い年齢層で起きている。交通心理学の研究者たちは、このところ、事故の原因を「車の構造」と「人間の心理」から検証、ペダルの配置が操作ミスを誘発しているとの報告を出している。AT車が普及した頃から事故は続いてきたものの、メーカーは車の構造に踏み込む対策をとれずにいた。こうした中、地方の自動車整備工場などで、事故を防ぐための独自の装置の開発が始まっている。番組では「単なるミス」と放置されてきた事故が、実は、人の心理に深く関わっていることを明らかにするとともに、問題解決への課題を探る。
畑村 洋太郎さん(工学院大学教授) 畑村創造工学研究所 がゲスト

画像は、ワンペダル(ナルセペダル)NYタイムズ(8月)から転載
開発者鳴瀬さんが提示の画像


2011年5月28日
朝日ニュースター  ワンペダルがテレビ放送5月28日22時から
通信衛星(CS)等を利用して24時間放送しており、全国各地のケーブルテレビ局やスカパー!(256ch)、
スカパー!e2(352ch)などを通じて 有料視聴することが出来ます。視聴世帯数は、全国で約570万世帯(2011年4月現在)でご覧いただいており、さらに増え続けています。番組には国内外のジャーナリストや政治家ら多くのスペシャリストが出演し、ストレートな討論が好評を得ています。また、平日夕方には政官財の重要会見を十分な時間を充てて放送する「速報!!記者会見」があります。番組として放送するほか、記者会見の内容をテキスト化し、同日中にEメールで送信する有料サービスもあります。朝日グループのジャーナリズムTV『朝日ニュースター』にご期待ください。
http://asahi-newstar.com/web/49_yamaguchi/?cat=18
山口教授の“白熱経済ゼミ教室“にようこそ!
何かと難しいと言われる“経済”を「明るく 楽しく わかりやすく」解説する番組。大人はもちろんのこと、明日を担う若者も議論に参加!
さらに、たくましく生き抜き、日本経済の活性化を支える中小企業の旗手を紹介。
今回の放送
5月28日(土)よる10時放送「アメリカ経済のホントの姿は?」
第1部 激論「ニッポンの経済の明日 アメリカ経済のホントの姿は?」
第2部 挑戦する中小企業 自動車業界のジョーシキを覆す!
2008年の“リーマンショック”後のアメリカ経済は、いまどうなっているのか。金融緩和政策によって成長を見せている、という声がある一方で、最近の経済指標などによると、低成長が長期化するという、見方もある。企業経営者は、景気の見通しについて慎重で、雇用も増えない、賃金も上がらない、だから、家計の消費も伸びない、と見る向きもある。そうした中での、企業決算は良好な内容を示している。アメリカ経済はホントのところどうなっているのだろうか。今回はアメリカ経済のホント姿を検証していく。
第2部では、自動車業界のジョーシキを覆したい、とアクセルとブレーキを一体化した九州の中小企業を紹介する。そのペタルの開発のきっかけは“踏み間違い”をなくすためだった。
<出演者>
司 会    野村 真季(テレビ朝日アナウンサー)
総合解説  山口 義行(立教大学教授)
アシスタント 柳田のぞみ(スモールサン[中小企業サポートネットワーク}
ゲスト    倉都 康行(金融アナリスト) 第1部
        鳴瀬 益幸(ナルセ機材代表取締役) 第2部
        櫻井 浩昭(人材育成プロデュサー)  第2部


2011年5月16日
「ワンペダル」開発で鳴瀬益幸さんが熊本県技術大賞奨励賞を受賞5月16日に熊本全日空ホテルニュースカイで授賞式があった。

2011年10月9日
交通安全を促進する市民フォーラム(参加費無料)・開催日時:平成23年10月9日(日)午後14時~16時50分        
・開催場所:パレアホール(県民交流会館 鶴屋東館10階)        
・主催:NPO法人安心運転支援センター 
◇ プ ロ グ ラ ム ◇
1.開会の辞【設立に至る経緯】 総合司会  副理事長 本多好男
2.主催者挨拶     NPO法人安心運転支援センター理事長      
3.来賓挨拶
熊本県知事、
熊本市長
玉名市長                          
4.踏み間違い等事故状況 講演 熊本県警本部
5.パネルディスカッション    
コーディネーター 西島衛治
[パネラー]
松永勝也、
鳴瀬益幸
玉名元気会(田中健昇)             
交通事故体験者、
東京海上日動火災保険
6.自由討論
7.閉会の辞    副理事長 大浜康人

2011年10月29日
ワンペダル(ナルセペダル)体験試乗会
熊本運輸支局検査場構内で1日間自動車まつりがあり、その中で体験できます。参加費無料です。
        

資料1 《NPO法人 安心運転支援センター》

2011年10月06日 17時42分11秒 | 日記
資料1 《NPO法人 安心運転支援センター》
◎踏み間違い事故の発生件数は想像(認識)以上であり、深刻な状況である。
"参考資料①

【全国で毎日約21件の踏み間違い事故】
過去5年間のブレーキとアクセルの踏み間違い事故統計では、全国どこかで毎日約21件の事故が起きています。信じられないとお思いでしょうが事実です。
近年では平成16年が最も多く7,664件もの悲しい事故が発生しています。更に、その事故当事者と巻き込まれた第3者の総死傷者数が12,100人を超えているのが実情です。"
"アメリカ人技師のハインリッヒ氏が発表した
「1:29:300」という法則があります。
この理論は労働災害の事例の統計を分析した
結果、編み出されたものです。 "
"現在では、「1つの重大事故が発生する背景に、29件の軽傷事故と300のヒヤリハットがある」という警告として安全運転啓蒙運動などの中で多く採り上げられて標語です。
「1:29:300」で表されている比率は、よく考えれば非常に高い確率で重大事故を招くことを示唆しています。この理論から推定すると、平成16年に全国で起きたブレーキとアクセルの踏み間違い事故数7,664件の背景には約230万件のヒヤリハットが存在していたと云えます。そう考えると7,664件は決して他人事とは思えなくなりません。 "

"参考資料②
【年齢とは関係ない踏み間違い事故】
踏み間違い事故の年令別発生件数では、若い人の事故が想像以上です。これは男女とも運転未熟な初心者ドライバーが踏み間違い事故を起す率の高さを示しています。また、運転免許取得者の4割強を占める女性の事故数に注目してください。
一般的に男性に比べて運転頻度や走行距離が少ない割には事故率が高いと云えます。一方男性の場合も、加齢とともに件数が増えている事実は、高齢者ドライバーの社会的問題に繋がっています。"
※参考ホームページ
http://daiichi-brake.com/trouble/index.html
http://www.sun-auto.co.jp/html/pro_02/S-drive_system.html
http://www.itarda.or.jp/jp_home.htm

2011年10月9日(日)フォーラムの問い合わせ先

2011年10月06日 12時26分18秒 | 日記
2011年10月9日(日)フォーラムの問い合わせ先

〒860-0075 熊本県熊本市春日1丁目14番27号
住生活支援センタービル3階 NPO法人安心運転支援センター
電話 096-356-1250
携帯 080-5802-7967

交通安全を促進する市民フォーラム(参加費無料)
       
・開催日時:平成23年10月9日(日)午後14時~16時50分        
・開催場所:パレアホール(県民交流会館 鶴屋東館10階)        
・主催:NPO法人安心運転支援センター 


◇ プ ロ グ ラ ム ◇
1.開会の辞【設立に至る経緯】 総合司会  副理事長 本多好男
2.主催者挨拶     NPO法人安心運転支援センター理事長      
3.来賓挨拶
熊本県知事、
熊本市長
玉名市長                          
4.踏み間違い等事故状況 講演 熊本県警本部
5.パネルディスカッション    
コーディネーター 西島衛治
    
[パネラー]
松永勝也、
鳴瀬益幸
玉名元気会(田中健昇)             
交通事故体験者、
東京海上日動火災保険
6.自由討論
7.閉会の辞    副理事長 大浜康人        

大野さんのホームページより

2011年10月06日 11時47分35秒 | 日記
大野さんのホームページより
http://www.geocities.jp/tohisato73/watakushinokoutuujiko.html
このつらさ、どうしようもない悲しさ、一言の話も出来ずに逝ってしまった我
が愛してやまない妻 繁子。誰がこの深い悲しみを知ろうや
 その日は、八月九日から十五日までの予定で毎年訪れる長野県〇〇村の親戚の家に来
ていたのだが、テレビのニュースで十五日はお盆帰りUターンラッシュで道路の渋滞がピー
クになると報じていたので、滞在を二日延ばして帰ることとした十七日の金曜日だった。

 帰路にある甲府盆地の昼間の暑さを避けるため、家を午後二時ごろ出発し、途中
村のコンビニエントストアーに一寸寄った後、一目散に逗子市の我が家を目指し国
道141号線を走り、八ケ岳野辺山高原で141号線沿いにあり親戚への往復には何時も
立寄るビックリ市という大きな市場で、トイレ休憩と買い物を兼ねて約二十分位休
んだ。その後平坦な高原道を十分ぐらい走って、長野県と山梨県の県境い辺りから
道は甲府盆地まで続く長い下り坂になるのだが、その県境から数分下って、もうす
ぐ清里の交差点という辺りで前の車との車間距離が4~50M位いに近づいたので、私
はブレーキを踏んで車間距離を保とうとしたのだった。

 だがブレーキが効かず、もっと踏み込んだが全く効かず、効かぬばかりかより以上に速く
なるので驚くと同時に何か冷っとするような恐怖を覚え、私は「ママ(子供たちと一緒に私は
妻 繁子をふだんはママと呼んでいた)、ブレーキが効かないよ、ママ ブレーキが効かな
いよ」と大声で叫んだ。その間も自動車はどんどん速くなり、恐怖感はパニック状態になっ
ていった。そしてもうだめだ!山に自動車をこすり付けて入るしかないと思い(道路の右側は
土手っぽい林になっており、左側は左傾斜の地になっているように思われていた)ハンドル
を少し右に切った。その後はどうなったか判らない。その間一瞬レバーチェンジのことも頭
をよぎったが、レバーを前に動かすのか後ろにやるのか朧げになっており判断を下すゆと
りが無かった。また、何故か右前方から登って来る車が無かった事がはっきりと記憶に残っ
ている。

 気がついた時には救助隊の方が私を運転席から外に出そうと努めてくれており、また、助
手席にいた妻は私の方に近寄るような状態で仰向けになっていた。私は「ママ」と叫んだが
何の反応も無かった。そして私は運び出され道端に寝かされ手当を受けたが胸が少し痛
むが意識はしっかりしていた。妻の方は大破した自動車をはさんで反対側に救出され人工
呼吸のマッサージ等されているようだった。途中誰かが「唇が動いたぞ 助かるかもしれな
い」といった様な話し声を耳にした。

その後数分して救急車が来て私は山梨県立中央病院へ運ばれ、X線やCTスキャンの診
察を受け、肋骨の一本が折れているが胸には異常がないとの事だった。また、前後して医
師から妻は「心臓の損傷が激しく切開手術をしなければならないが手術をしてもよいか」と
の話があり、手術をしてくださいと返事をした。
 暫くしてから主治医の先生から、運ばれてきた時には既に心臓は止まっていた事、損傷
が激しく内部に血の塊が出来ており切開し除去する作業をし、一時心電図が動きを見せた
がその後完全に心肺停止状態になった事 などの話があった。

 妻の死を告示され、それを聞きつ大きな不安で胸がふさがれ、動悸が激しくなったが頭
は冴え死が実感にはならず泣くことも出来なかった。暫くして警察官が一人見え私の住所
や氏名・事故前後の様子等を尋ねられたが、私は自動車のブレーキが効かなかった事と
その原因を徹底的に調べて欲しいとお願いした。 その夜11時ごろ息子二人が東京から
駆けつけて来て亡き母親と対面したが、私は未だ病室で芳子には会えなかった。
 子供たちは寝る暇も無く病院や警察関係の事務的な仕事をこなし、翌8月18日私と子供
たちで妻の遺体を山梨の病院から逗子の我が家に霊柩車で搬送した。私は妻の棺の横で
「・・ね・繁子」、「・・ね・繁子」 と小さい声で語りかける以外言葉が出なかった。

 あの141号線の道は毎月一回は往復している通いなれていた道であったし、当日天気は
良好で、道路も車間距離を全く十分に取ることが出来るほど空いていたし、歩いている人
は見当たらず、見通しの良い道、私の体調も全く良かった。また、なんら突発的な出来事
が周囲で起きたわけでもなく、如何してこんな事故になったのか全く私には判らなかった。
妻が死んだということも、もう二度と話も出来ず会うことも出来ず、家に帰っても私一人なん
だという事も実感として私に迫っては来なかった。ただ 「・・ね・繁子・」「・ね・繁子」と言って
何かはっきりとしない悲しみ・判然としない蒙昧な何かが頭を占め、漠とした贖罪の念と重
なった深い悲しみに耐えていただけだった。
 我が家に帰ってからは在京の息子たち二人が寝食を忘れ働いてくれて、19日に通夜を
済ませ20日には北海道に居る娘も子供たちをつれて来て21日の告別式も嫁や婿達の力
を借り無事終わることが出来た。そして慌しかった数日が過ぎ、子供たちや孫たちが引き
上げてゆくに連れて、本当の淋しさ・悲しみが実感として私を襲った。

 妻の遺品の中にあった、妻の結婚当初の日記やその後ときおり綴られた日記、を読み
妻がどんなに私を慕ってくれていたか知るに及んで、泣けて泣けてならなかった。妻の着
物や持ち物・妻の歩いた道々を見・歩く度に、妻の姿や喜び悲しみあった日々が想いだ
され、こうしてやれば良かった・ああしてやれば良かったといった私の至らなかった点の数
々が、もうどうしても取り返しの付かない悔いとなって私に迫ってきた。

 今回、この事故のおきるほぼ一年半前に、妻は胆管癌という病気で入院し、胃や膵臓・
十二指腸・胆嚢といった臓器の大半を切除する8時間にも及ぶ大手術を行った。その時も
神に祈るような日々を過ごしたが、手術後もしや癌ではなかったのではないかと本人が思
うほどよく回復し、やっと今後は妻の好きな温泉巡りをしてやるね、と共に語り楽しみにして
いたのに・・・。大変元気になったとはいえ病後であるにもかかわらず、自分のことより私の
健康の方を何時も気にしてくれていた妻、そんな妻の存在をあたかも空気のように当然の
存在と思い、妻への思いやりやいたわりの言葉も口にしなかった私を、どこかでわかってい
てくれた妻。何を言わずとも互いに通じ合え、ただ居てくれるだけで何をやるにも張り合い
と生きる喜びが湧いて幸せだった日々。それが8月17日の事故によって一瞬にして砕かれ
地獄の日々と化してしまった。そして知った、妻なき人生のむなしさ、全ての喜びの支柱を
失い老後一人で生きてゆく事の無意味さ・辛さ、全て愛する妻繁子が居てこその人生であ
った事。

 その後、山梨県○○警察署の扱いで、9月12日甲府市にある当該自動車会社の支店で
事故自動車のブレーキ関係の分解調査、11月9日事故現場での実地調査があり、今回の
事故はブレーキ関係の欠陥ではなく、私の過失による事故ということになった。私は自動車
を40年近く運転してきて、ブレーキの踏み間違いといったことはほとんど無かったのに、如
何してこんなことになったのかどうしても判らない。私は今でもブレーキを踏んだが効かなか
ったのだと信じているが、いわゆる科学的判定では私の思い込みによるアクセルとブレー
キの踏み間違いによる事故との事。

 判定はどうであれ、私の運転において妻を死に追いやり、本来なら今からも続いたであろ
う何十年かの妻の喜びある人生を、私は無謀にも奪ってしまった事は事実であり、妻への
罪悪感から逃れることは出来ない。今は妻への詫びようは全く無く、その悲しみや苦しみか
ら逃れるために何度自殺しようと思ったことか。ただその都度、今もって母を失って悲しんで
いるわが子供たちのことを思うと、追い討ちをかけるようなことも出来ず、その苦しさから逃れ
ようと地域にある教会に行ったり、葬儀をしていただいたお寺の坊さんに救いを求め写経や
仏へのお祈りをし、また、交通事故の遺族の会にすがったりもしてきた。

 そんなある日、インターネットでブレーキ事故の事を調べていたら、踏み間違いに関する
投書欄があり「なぜ踏み間違うのか私には分からない」・「そいつは馬鹿ボケしているのだ」・
「運動神経が鈍いやつが起こすのだ」・「ブレーキを左足で踏むようにすると良い。」・「自信
過剰な人は間違った時パニックになり易い・・」・・といったものが沢山載っている中で、「ナ
ルセペダル」なるものが在ることを知った。そこには、いわゆる「ブレーキ事故の大半はブレ
ーキの不具合によるものではなく、運転者の過失によるものである。」という様なことが書か
れ「思い込みや過失が時には人間の行為として避けることが出来ないものである以上、ブレ
ーキやアクセルはそのような事があったしとても事故に至らぬような構造に改善されねばな
らないのではないか。」というようなことが書かれていた。

  そこで私は直ぐにインターネットでその「ナルセペダル」がどんなものか調べてみて、そ
れが「踏み間違いによる交通事故ばかりでなく、ブレーキが作動するまでの時間が長かった
ために起きたような交通事故、の防止のために優れた武器になるものである」ことを知った。
(安全ペダルの項参照) そして、もし私がこのような事柄を事故以前に十分に知っていたな
らば、今回のような事故には至らなかったのではないかと思うと同時に、今回私たち夫婦に
もたらされた様な、どうしようもない悲しみ・悲劇を今後他の人々に起こらぬようにするための
活動に取り組むことが、私の使命であり、それが妻繁子への贖罪の一つになるのではない
かと思うようになった。

 私は当面、多くの人々にこの様なペダル(何も成瀬ペダルでなくても良く、要は人間の不
本意な過失によるような事故を、未然に防止できるようなものなら何でも良い)のあることを知
っていただく為の宣伝活動や、自動車会社・行政などに人命尊重の精神をもって、そのよ
うな機器の開発や普及に積極的に取り組んでもらいたいがための請願活動などをしていき
たいと思うようになった。

 今後老齢者が益々増えることを思う時、この安全ペダルとしての「ナルセペダル」の周知普
及させることが、悲惨な自動車事故を軽減・無くす大きな力になるに違いない。これを自動
車に取り付けるかどうかの選択は本人に任せればよいことであり、この様な機器の在ることを
知らなかったので、事故を防げなかったと言うような人が出ないようにしたい。我妻の死が他
の人の命を救う一助になったと言える様活動をして行きたい。

 今、私は何処に行くにも妻 繁子の遺影を伴っている。私が見るもの全てを遺影とはいえ
妻に見せ、同じ世界に一緒に居るんだと共に思いたいと願っているからである。別れの言葉
一言も言えずに逝った繁子、何時も自分の事より私の事を心配していた繁子は、自分が死
ぬ時も私の死を心配していたであろう事を思うと涙が出てならない。私も私の存在が必要なく
なったら、早く可哀想だった繁子の元に許しを乞いに行きたいと念じている。

   事故発生日   平成19年8月17日
   場    所    山梨県北杜市高根町  国道141号線
   事故状況     道路斜面大木に激突
   運 転 者    O  O  O  O (〇〇才)
   死    亡    O  O  O  O (〇〇才)

 神々よ、妻 繁子が天上の父母のもとで、安らかで幸せな日々を送れるよう、お守りください。

  ね・・繁子  、ね・・繁子、  可哀想な繁子・・、 ね・繁子 ・・・・・ ね・繁子 !



クローズアップ現代 見過ごされてきた踏み間違い事故

2011年10月06日 11時45分06秒 | 日記
クローズアップ現代 見過ごされてきた踏み間違い事故
2010年10月19日(火) 放送     http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2951
出演者のコメント 畑村洋太郎さん(工学院大学教授)
●踏み間違え事故の実態について
7000件という数がもうあまりに多いんで、もうびっくりしました。僕はもうそんなにたくさん起こってることなんて、まるで知らないので、このブレーキとアクセルの踏みまちがいの問題というのを、すごく大事なことだということは、考えていませんでした。でも、トヨタのリコールの問題があって、アクセルとブレーキの関係っていうのを考えないといけないぞっていうのを、あのトラブルでそういうことを教えられて、それを考えるようになってきました。そうすると、普通リコールっていうのは、とってもなんか、いけないこと、悪いことのように受け取られているけれど、リコールのプラスの面というのがあるなぁ。ああいうところにちゃんと、注意しなければいけないことがあるんだっていうのに気がついたんで、リコール、ずいぶん大事なものだなというふうに思うようになっています。昔は、オートマ車になる前は、もう1個クラッチっていうのがあって、それのペダルがあったから、3つあったんですね。1つなくなったから、あら、楽になった、便利になったとしか思っていませんでした。残って、本当に使っているブレーキとアクセルとの間に踏み間違いがあって、それがしかも7000件も年間起こっているなんていうのは、僕はもう考えてもいませんでした。クラッチがあったころは、例えば、ものすごくブレーキをかけたいと思うときに、クラッチも踏んで、それでブレーキを踏むというようなことをやっていたんだと思うんですね。そうすると動力を切ることができたわけです。ところが、オートマ車になると、クラッチというものがなくなったから、エンジンの出ている力が全部そのまま車輪に伝わる状態のままで、ブレーキを踏むという、そういうことが起こるようになったんですね。でもそれが大きな問題になるっていうのは、誰も気がつかなかったんだというふうに思います。

●踏み間違え事故の対策について
1つ目のものは、カメラを使って、それで自分のいる位置、相手の位置を判断して、それで安全にもっていこうという、こういうのは、普通、センサーを使って、そして何かの判断をして、それで何かの動きを適切なものにしていくという考え、これは制御安全といわれるものです。それで、2つ目と3つ目は、人間が一番適切な、その動きになるように、制御を使わずに安全な側に持っていこうという技術になっているんですね。2つ目のもののほうは、アクセルで間違って踏んでも、人間がものすごく強い力で踏んでるときはブレーキを踏みたいんだというふうになっているんだと考えて、そういうふうに機械が動くようになっている、止まるんですね。それから一番最後のもの (ワンペダル) は、アクセルと、それからブレーキの力をかける方向が全然違う向きになるようにしている。こういう2つのものは、僕は、本質安全になっているというふうに思うんです。制御安全というのは、本当に便利でいいものだけど、本来は本質安全が実現したうえで、それで制御安全を使うのが、僕は正しい使い方だと思うんですが、まだ今、世の中で普通にみんなが作る安全の方向っていうのは、ともすると、制御安全のほうに寄りかかりすぎるような気がします。そういう意味では、本質安全に近いものをもっと追いかけるのがいいんじゃないかなというふうに思います。初めからどれか1個でないといけないというふうに決めるんでなくて、よさそうだと思うものはどれもみんなやってみて、そして、長い時間をかけて、一番いいものが生き残っていくようなやり方っていうのは、僕は、こういう新しいものを生むときには正しいやり方じゃないかというふうに思います。制御安全のようなものに寄りかかりすぎないで、人間を中心にして、いろんな技術を作り直していくというような、そういう見方が必要じゃないかという気がします。人間は、とっさのときにどんなことをやるか、それから普通やるとき、こんな判断をして、こういう行動をするぞというのを十分に反映させた、新しい技術を作るような方向が大事だというふうに思うんです。それともう一つ、人は誰でも間違える。この間違えることを前提にして、それでも全体としては安全になるような、そういう技術の組み立て方を考える必要があるというふうに思います。



●ドライバーへの提言
自分はいつも間違えるぞ、間違える可能性があるぞ、そのときにあんなことが起こるぞ、こんな危なさがあるぞっていうのを自分の頭の中に、イメージとしてちゃんと持っているような、そういうドライバーになるのが、とても大事だというふうに思うんです。一番実現したい、その安全を実現するには、危なさをきちんと自分の頭の中にイメージするのが大事だというふうに思います。



10月9日のフォーラムの最終打ち合わせ会について

2011年10月05日 10時39分14秒 | 日記
安心運転支援センター役員各位


10月9日のフォーラムの最終打ち合わせ会について

10月6日(木曜)の18時から九州看護福祉大学本館5階の541演習室に
ご参集ください。

フォーラム関係各位

10月9日は、午前11時にパレアルーム(鶴屋デパート東館10階)http://www.parea.pref.kumamoto.jp/前にご参集ください。
フォーラムの準備と打ち合わせをします。ご協力ください。
当日18時から同ビル7階で宴会をします。
10人分予約しますので出席可能な方は、ご連絡ください。西島


http://www.parea.pref.kumamoto.jp/

資料1 《NPO法人 安心運転支援センター》

2011年10月05日 10時35分31秒 | 日記
資料1 《NPO法人 安心運転支援センター》
◎踏み間違い事故の発生件数は想像(認識)以上であり、深刻な状況である。
"参考資料①
【全国で毎日約21件の踏み間違い事故】
過去5年間のブレーキとアクセルの踏み間違い事故統計では、全国どこかで毎日約21件の事故が起きています。信じられないとお思いでしょうが事実です。
近年では平成16年が最も多く7,664件もの悲しい事故が発生しています。更に、その事故当事者と巻き込まれた第3者の総死傷者数が12,100人を超えているのが実情です。"
"アメリカ人技師のハインリッヒ氏が発表した
「1:29:300」という法則があります。
この理論は労働災害の事例の統計を分析した
結果、編み出されたものです。 "
"現在では、「1つの重大事故が発生する背景に、29件の軽傷事故と300のヒヤリハットがある」という警告として安全運転啓蒙運動などの中で多く採り上げられて標語です。
「1:29:300」で表されている比率は、よく考えれば非常に高い確率で重大事故を招くことを示唆しています。この理論から推定すると、平成16年に全国で起きたブレーキとアクセルの踏み間違い事故数7,664件の背景には約230万件のヒヤリハットが存在していたと云えます。そう考えると7,664件は決して他人事とは思えなくなりません。 "

"参考資料②
【年齢とは関係ない踏み間違い事故】
踏み間違い事故の年令別発生件数では、若い人の事故が想像以上です。これは男女とも運転未熟な初心者ドライバーが踏み間違い事故を起す率の高さを示しています。また、運転免許取得者の4割強を占める女性の事故数に注目してください。
一般的に男性に比べて運転頻度や走行距離が少ない割には事故率が高いと云えます。一方男性の場合も、加齢とともに件数が増えている事実は、高齢者ドライバーの社会的問題に繋がっています。"
※参考ホームページ
http://daiichi-brake.com/trouble/index.html
http://www.sun-auto.co.jp/html/pro_02/S-drive_system.html
http://www.itarda.or.jp/jp_home.htm