平成22年10月1日
関係各位
特定非営利活動法人 安心運転支援センター
理事長 西島衛治(九州看護福祉大学大学院教授・博士(工学))
超高齢社会における安全運転に関する提案へのご理解とご協力のお願い
超高齢社会になり高齢者の交通事故が激増してきています。また、高齢運転者による交通加害者も増加中です。
特に、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる暴走事故が増えています。NPO法人安心運転支援センターでは、最近一般ドライバーに対しアンケート調査を行いました。そこでは、年齢に関係なくペダルの踏み間違いのヒヤリハット(事故件数の300倍の件数)が発生しています。しかし、若年層は、踏み間違いによる事故は少ない割合でした。一方、高齢者は、事故につながっていることが分かりました。このことは、若年層は、踏み間違いミスが発生してもリカバリー能力が高いため事故にまでに至らないことが想定できました。高齢者は、身体能力の低下によりリカバリーが困難なため事故にまで連動するようです。しかし、この運転操作ミスによる事故は、防ぐことができます。
熊本県玉名市の技術者により開発された「ワンペダル(ナルセペダル)」は、従来のアクセルペダルとブレーキペダルの2ペダル式でなく、1ペダル1レバーになっています。そのため、ペダルの操作ミス(アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違い)は、発生が起きにくい構造になっています。しかもコンピュータ制御でないため、電気的な障害はありません。また、2ペダルでないためブレーキ制御のタイムラグがより短時間になります。すなわち、早めに停止します。
しかしながら、この新しいシステムの「ワンペダル」の普及浸透は、開発から20年近くたった現在も140台足らずと遅れています。 普及しない原因を想定しますと下記のようになるものと思われます。
1)自動車業界が、周知しているのに導入しない(安全なペダルを採用しないため不作為の可能性がある。集団訴訟の懸念)
2)一般のドライバーが、緊急性を認知していない(ヒヤリハット経験者は、可能性がある)。
3)新車に標準装備されていない現在は、ワンペダルにするため10万円ほどの改造費がかかり負担感がある。
4)リハビリテーション関係者が、足首の筋肉の負担を懸念しているが、実際は、負担がなく誤解である。(既に100人以上の利用者が実証している)
5)ペダルの踏み間違いが、運転者自身の責任と誤解している。
6)エンジン起動時の稀に起こる高回転による暴走が、原因と誤解している(最近の自動車は、パーキングにし、ブレーキペダルを踏み込まないとエンジンが起動できないが、その新型車でもペダルの踏み間違い事故は、発生している)。
7)「ワンペダル」の操作に慣れることができるか不安(先入観、固定観念)がある(操作は簡単な基礎的訓練で習熟できる)。(従来のペダルにも違和感なく復帰できる)
以上の観点から安心で安全な交通社会を構築するため、その普及を推進することも含めNPO法人安心運転支援センターを昨年立ち上げました。このNPO法人の会員は、既にこの「ワン(1)ペダル」を永年(最大20年ほどの経験)にわたり使用しており、安全に関する有意性を確信しています。
下記の参考資料の報道にもあるように現在の2ペダルシステムは、1ペダルに比べ明らかに踏み間違い(ヒューマンエラー)を起こす構造になっており、このまま放置すれば、運転事故による多くの生命が奪われ、多くの被害者と加害者を生み出すことになります。そのことによる心痛や心労だけでなく、巨額の社会的経済的損失もあります。
これは、どこのメーカーの自動車が問題ということでなくグローバルに自動車のペダル構造を変革させることが急務です。
これまで、朝日新聞のほかテレビ報道でも当該の1ペダルに関する報道とその安全性が立証されています。研究や実験では、松永勝也教授(九州産業大学、前九大教授、博士)でもその安全性を認めています。
すでに8月のNYタイムズで今回の1ペダルが世界中に報道され周知の事実となっています。10月7日には、NHKによる「クローズアップ現代」でもこのペダル問題を取り上げ、新たなこの1ペダルの市民参加の体験試乗の結果が公表されます。
また、今回の「ワンペダル」は、既に国内をはじめ欧米や韓国の国際特許を取得しています。
安心な交通社会を願う市民からの願いとして、この新システムのワン(1)ペダルを標準装備された自動車の普及を祈念して止みません。 あらゆる関係機関各位のご理解とご支援を切にお願い申し上げます。
ご理解いただくため、関連資料を下記のブログをご参照下さい。
Japan NPO Center for safe driving
http://blog.goo.ne.jp/bariken524/
http://blog.goo.ne.jp/npoansinuntensienc/
参考資料
ご存知と思いますが、参考まで。
トヨタ:急加速事故、「ほとんどは運転ミス」 米紙報道
【ワシントン斉藤信宏】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は13日、トヨタ自動車の急加速問題で、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)がトヨタ自動車の車を調査した結果、急加速による事故の原因は大半がドライバーの運転ミスだった可能性が高いことが分かった、と報じた。
NHTSA関係者の話として報じたもので、事故を起こしたトヨタ車から数十台を選び、車載の事故データ記録機(EDR)を解析した結果、大半の事例でアクセルが全開の状態だったほか、ブレーキも使用されていなかった。NHTSA関係者は「ドライバーがブレーキを踏もうとして誤ってアクセルを踏み込んだことを示している」と調査結果を分析したという。
今回の調査事例は、NHTSAに寄せられた3000件超の苦情の中から選んだもので、分析された事故データはNHTSAによって抽出された。
米科学アカデミーへのNHTSAからの報告によると、トヨタ車の欠陥が原因で死亡事故につながったと立証できたケースは、これまでのところ昨年8月にカリフォルニア州で高級車レクサスが暴走し、乗っていた一家4人が死亡した事故の1件だけだという。
ただし、アクセルペダルが戻りにくくなっていた欠陥とフロアマットに引っ掛かるケースは、いずれも急加速の原因につながっていた可能性があり、NHTSAは今後も調査を続ける。
トヨタ車の急加速問題をめぐっては、米議会から「速度を調節するための電子制御スロットルシステム(ETCS)の欠陥が原因ではないか」との指摘が出ていた。
【毎日新聞 2010年7月14日】
関係各位
特定非営利活動法人 安心運転支援センター
理事長 西島衛治(九州看護福祉大学大学院教授・博士(工学))
超高齢社会における安全運転に関する提案へのご理解とご協力のお願い
超高齢社会になり高齢者の交通事故が激増してきています。また、高齢運転者による交通加害者も増加中です。
特に、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる暴走事故が増えています。NPO法人安心運転支援センターでは、最近一般ドライバーに対しアンケート調査を行いました。そこでは、年齢に関係なくペダルの踏み間違いのヒヤリハット(事故件数の300倍の件数)が発生しています。しかし、若年層は、踏み間違いによる事故は少ない割合でした。一方、高齢者は、事故につながっていることが分かりました。このことは、若年層は、踏み間違いミスが発生してもリカバリー能力が高いため事故にまでに至らないことが想定できました。高齢者は、身体能力の低下によりリカバリーが困難なため事故にまで連動するようです。しかし、この運転操作ミスによる事故は、防ぐことができます。
熊本県玉名市の技術者により開発された「ワンペダル(ナルセペダル)」は、従来のアクセルペダルとブレーキペダルの2ペダル式でなく、1ペダル1レバーになっています。そのため、ペダルの操作ミス(アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違い)は、発生が起きにくい構造になっています。しかもコンピュータ制御でないため、電気的な障害はありません。また、2ペダルでないためブレーキ制御のタイムラグがより短時間になります。すなわち、早めに停止します。
しかしながら、この新しいシステムの「ワンペダル」の普及浸透は、開発から20年近くたった現在も140台足らずと遅れています。 普及しない原因を想定しますと下記のようになるものと思われます。
1)自動車業界が、周知しているのに導入しない(安全なペダルを採用しないため不作為の可能性がある。集団訴訟の懸念)
2)一般のドライバーが、緊急性を認知していない(ヒヤリハット経験者は、可能性がある)。
3)新車に標準装備されていない現在は、ワンペダルにするため10万円ほどの改造費がかかり負担感がある。
4)リハビリテーション関係者が、足首の筋肉の負担を懸念しているが、実際は、負担がなく誤解である。(既に100人以上の利用者が実証している)
5)ペダルの踏み間違いが、運転者自身の責任と誤解している。
6)エンジン起動時の稀に起こる高回転による暴走が、原因と誤解している(最近の自動車は、パーキングにし、ブレーキペダルを踏み込まないとエンジンが起動できないが、その新型車でもペダルの踏み間違い事故は、発生している)。
7)「ワンペダル」の操作に慣れることができるか不安(先入観、固定観念)がある(操作は簡単な基礎的訓練で習熟できる)。(従来のペダルにも違和感なく復帰できる)
以上の観点から安心で安全な交通社会を構築するため、その普及を推進することも含めNPO法人安心運転支援センターを昨年立ち上げました。このNPO法人の会員は、既にこの「ワン(1)ペダル」を永年(最大20年ほどの経験)にわたり使用しており、安全に関する有意性を確信しています。
下記の参考資料の報道にもあるように現在の2ペダルシステムは、1ペダルに比べ明らかに踏み間違い(ヒューマンエラー)を起こす構造になっており、このまま放置すれば、運転事故による多くの生命が奪われ、多くの被害者と加害者を生み出すことになります。そのことによる心痛や心労だけでなく、巨額の社会的経済的損失もあります。
これは、どこのメーカーの自動車が問題ということでなくグローバルに自動車のペダル構造を変革させることが急務です。
これまで、朝日新聞のほかテレビ報道でも当該の1ペダルに関する報道とその安全性が立証されています。研究や実験では、松永勝也教授(九州産業大学、前九大教授、博士)でもその安全性を認めています。
すでに8月のNYタイムズで今回の1ペダルが世界中に報道され周知の事実となっています。10月7日には、NHKによる「クローズアップ現代」でもこのペダル問題を取り上げ、新たなこの1ペダルの市民参加の体験試乗の結果が公表されます。
また、今回の「ワンペダル」は、既に国内をはじめ欧米や韓国の国際特許を取得しています。
安心な交通社会を願う市民からの願いとして、この新システムのワン(1)ペダルを標準装備された自動車の普及を祈念して止みません。 あらゆる関係機関各位のご理解とご支援を切にお願い申し上げます。
ご理解いただくため、関連資料を下記のブログをご参照下さい。
Japan NPO Center for safe driving
http://blog.goo.ne.jp/bariken524/
http://blog.goo.ne.jp/npoansinuntensienc/
参考資料
ご存知と思いますが、参考まで。
トヨタ:急加速事故、「ほとんどは運転ミス」 米紙報道
【ワシントン斉藤信宏】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は13日、トヨタ自動車の急加速問題で、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)がトヨタ自動車の車を調査した結果、急加速による事故の原因は大半がドライバーの運転ミスだった可能性が高いことが分かった、と報じた。
NHTSA関係者の話として報じたもので、事故を起こしたトヨタ車から数十台を選び、車載の事故データ記録機(EDR)を解析した結果、大半の事例でアクセルが全開の状態だったほか、ブレーキも使用されていなかった。NHTSA関係者は「ドライバーがブレーキを踏もうとして誤ってアクセルを踏み込んだことを示している」と調査結果を分析したという。
今回の調査事例は、NHTSAに寄せられた3000件超の苦情の中から選んだもので、分析された事故データはNHTSAによって抽出された。
米科学アカデミーへのNHTSAからの報告によると、トヨタ車の欠陥が原因で死亡事故につながったと立証できたケースは、これまでのところ昨年8月にカリフォルニア州で高級車レクサスが暴走し、乗っていた一家4人が死亡した事故の1件だけだという。
ただし、アクセルペダルが戻りにくくなっていた欠陥とフロアマットに引っ掛かるケースは、いずれも急加速の原因につながっていた可能性があり、NHTSAは今後も調査を続ける。
トヨタ車の急加速問題をめぐっては、米議会から「速度を調節するための電子制御スロットルシステム(ETCS)の欠陥が原因ではないか」との指摘が出ていた。
【毎日新聞 2010年7月14日】