のりひめのひとりごと Monologue of Noriko

2012年からオーストラリアと日本を行き来しています。日常のいろいろを書いてます。

最終回「未知との遭遇」★のりひめエッセイ

2011-10-13 11:20:01 | のりひめエッセイ
夏に書いてたエッセイ全20回
いったん最終回で~す
おつきあいいただきありがとうございました
すごい人間関係で悩んでいたときでした 


その20「未知との遭遇」

 あなたは社交的ですか?私は、人見知り。

 知り合いがいると、知っている人と長く話
してしまうほうである。知らない人はこわい。
そして面倒くさい。異業種交流会などでも、
天然で人付き合いの得意な人というのはそん
なにいないように思える。
 初めての人は、異世界の人、世界がまだ共
有できてない人だ。その人とどうやって仲良
くなるか、それが問題だ。

 たくさんの本が本屋さんに並んでいるが、
いつも行くコーナーと行かないコーナーがあ
る。行くコーナーは、すでにその分野と自分
の関係ができているといえる。
 しかし行かないコーナーについては、ほと
んど目に入らない。関係がないというより未
関係だからだ。

 人とのコミュニケーションも同じではない
か。会ってすぐに仲良くなる人は、相手の世
界がすぐに自分と関係があると感じるからだ。
知らない分野の人でも、「知りたい」と思う。
お互いに知り合いたくなると、情報の交流が
盛んに高密度で起こる。一度会っただけなの
に、その人の話を誰かにすると、「へえ~。
ずいぶんよく知ってるんだねその人とはもう
長いの?」といわれる。

 反対にいつまでも仲良くなれない人もいる。
キャッチボールしようとしても、相手から投
げられた球は受け取れないし、自分が投げた
球も見過ごされる。あとで顔も思い出せない。

 自分に関係のない人だとスルーするのもよ
い。しかし、人は本のようにおとなしく同じ
場所におかれていない。ちょっとだけ努力し
て、関係を持ってみてもよいのではないか。

 すべての人に平等に与えられているもの。
それは時間だ。過去という時間は、いまのそ
の人を形作っている。

 過去の話をお互いにできれば、そしてお互
いに興味を持てれば、経験を共有することが
できる。日本人なら、ほとんどの人が小学校
に行っているだろう。テレビも見ているだろ
う。昔好きだったテレビでも、地元の話でも、
部活でも、UFOに遭った話でもよい。

 現在の話は、お互いにコンディションがあ
る。上り坂中の人もいれば下り坂中の人もい
る。未来の話は、現在のコンディションに左
右される。だからやっぱり過去の話がよい。
 過去の話から共通項や、尊敬できる貴重な
体験をすくいとることができれば、自分の世
界と関係性ができる。そうするとスムーズに
コミュニケーションができる。

 自分が興味関心を持ってみると、その情報
が一気に入ってくるものだ。たとえば、好き
なタレントができた、欲しい車がある、就職
した会社の商品はどうやってできているのか。
 興味をもつと、雪崩のごとくに情報が入り、
未知のものと関係を持つチャンスができる。

 人付き合いもそういうものではないだろう
か。未知は怖いが、遭遇をする勇気さえ持て
ばいつでも関係を持てるチャンスがある。今
日は勇気を出して話しかけてみよう。

(2011年8月26日)


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