のりひめのひとりごと Monologue of Noriko

2012年からオーストラリアと日本を行き来しています。日常のいろいろを書いてます。

のりひめの過去ばなし20.有名フレンチレストランの誕生日作戦

2011-06-28 18:49:39 | のりひめの過去ばなし
関根典子です
ビジネス書の出版を目指して棚卸をしています
よかったらお付き合いください。現在1998年~99年くらいにおります。


●有名フレンチレストランの誕生日作戦

 会社をやめてから、はじめていただいた仕事は、レストランの売り上げをあげる
取り組みです。四谷のフレンチレストランが本店で北海道出身の、
有名な三國シェフの横浜のお店のプロジェクトです。

 ここは年間数千万も売れる、レストランとしては大型の店舗で、
すてきなフレンチレストラン、女性客が中心です。
誕生日売上だけで売上の一定数字を確保するというプロジェクトです。

 誕生日は一人では来ません。最低でも二人、家族、友人なら4人程度。
来店者に丁寧にアンケートを行い、意見収集しながら、誕生日前に誕生日カードを
出すというシンプルなやりかたです。
とはいえ、お店のオペレーションにもともとない作業なので、お店は大変です。

 わたしの役割は、お店がそれをしっかりと実行できるようにフォローし、
効果測定を続け、お店が自分でできるノウハウとして定着させることでした。

 これまでは自分の会社のことに取り組んでいたのに、
人の会社に変わり、業種も違うので、それは大きなとまどいがありました。
しかし接客業としては共通部分もあり、フレンチレストランがいったいどんな
ところなのかも興味津々、しかも有名シェフが社長ですから、
大変エキサイティングなお仕事でした。

 このプロジェクトは14ヶ月かかりましたが、売上の10%を誕生日の予約客で
確保するというモデルができました。
販売会3日間で1000万円の売上げをたてるプロジェクトのように、
ひとつのパッケージができたというわけです。

 アンケートやオペレーション用のチェックリストや、こまごましたツール作りや
効果測定も行いましたが、これはもう経験済みです。
 膨大な売上伝票の入力作業は、わたしの事務所から母と姉に手当てを支払って
(格安でしたが)手伝ってもらい、一家総出といった感じでとりくみました。

 このノウハウと成果は、のちに全国の様々なお店が取り入れることになりました。
またこの数年後には一日10万円の参加費をいただくセミナーにも変貌しました。


 この仕事と平行してさまざまなプロジェクトが進んでいました。
郵便局のふるさと小包の記念事業の仕事、銀行系研修会社のセミナー募集サポート、
人生をプランニングするセミナーの企画運営、新宿のつぶれかかった中華料理屋の
起死回生ランチ満席プロジェクトなどなど、
この間は大変めまぐるしい日々となりました。

 毎日充実して、新しいことが学べる喜びがあり、無我夢中で仕事をしていました。
このときに思い返したのですが、前の会社でストレスだったのは、
会社でひとりだけ熱血に働けなかったことです。
みんなが6時に帰って、その後に残って仕事などできなかったし、
先輩社員の見えないプレッシャーがありました。

 独立してしまったらもう働くなと文句を言う人はいません。
 その点でかなり楽になりました。


●オーバーワークでうつ気味に・・・「道は開ける」に、救われる

 とはいえ、未経験の忙しさが続いて、仕事ができない自分にいやけがさし、
どうしようもない無力感にあるときに襲われました。

 独立したとはいえ、弟子入り状態でしたので、わたしも経営コンサルタントの
会社にどっぷりいます。
 社長は毎朝朝早くからものすごいスピードで仕事をしています。
朝食が終わると講演やセミナーに行き、帰ってくると本の執筆、
またでかけていって打ち合わせ、翌朝は企画書を作り、飛行機で出張にでかける
という具合でした。

 わたしは事務所で留守番をしながらいろいろな仕事をしていましたが、
スキル不足で、小さなことでも大騒ぎです。
 2時間もあればできるようなことを徹夜で作業しないとできなかったのです。
 体はぼろぼろなのにろくな仕事もできず、自分の能力のなさに歯がゆい毎日でした。

 女性の先輩にあるときに相談しました。いつも明るいパワフルな女性です。
「心の穴がぽっかりと黒い口をあけているのが見えて、
とっても怖いきがするんです」
 といったら
「のりちゃん みんな、心の穴があるのよ」
 といってくれました。

 ほんとうに明るくて元気な人なので、そんな答えが帰ってくるとは
思いがけなかったのですが・・・。
 それをきいて、とてもっ心が楽になったのを覚えています。
 

 そんなとき、実家に心の洗濯に帰ったついでにデール・カーネギーの
「道は開ける」という本をみつけました。
 そこには悩みをどのように解決するかが、多くの事例とともに書いてありました。

 毎日それを読みながら実践することにしました。
本に直接日記を簡単に書いていき、心の整理をしました。
いまでもその本は手元にあります。

 東京でこのセミナーがあることを知り、3ヶ月間のコースに通って
学習と実践をしました。これで仕事にうちこめるようになりました。

 1999年、この年の夏の終わりに始まった会計人の組織立ち上げも、
この本との出会いがなければ実現できなかったと思います・・・。

 次回はあした♪
読んでいただきありがとうございます~

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あの頃は (TOKO)
2011-06-29 00:53:47
いつも忙しそうだったね。
てきぱき仕事をこなしているように見えたよ。

そう、心の穴は私にもあるよ。
うっかり落ちないように、工夫しながら
かわしている。
返信する
TOKOさん~ (のりひめ)
2011-06-29 01:19:18
心の穴にきづくことが、大人へのステップなのかな
知ってて生きるのとしらないで生きるのと
なんか違う気がする

落ちそうになったらどうしよう?
返信する
目をこらして見れば (TOKO)
2011-06-30 02:45:09
深い闇の世界に見える心の穴も
目が慣れてきて、よーく見てみると
案外底が見えてたりするよ。
もし落ちたって、大した怪我じゃない。

今、悩んでいることなんか、
10年後には大したことじゃないんだよ。

でも10年後にはまた新たな苦悩が待っているのだけどね。
みんな、おんなじ。
返信する
そうですね~ (のりひめ)
2011-07-01 01:38:45
おぼれてる気がしてあしがたったりとか

みんな いろいろ ね

でも思うんだけど 発信すれば受信できるよね
返信する

コメントを投稿