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のりひめのひとりごと Monologue of Noriko

2012年からオーストラリアと日本を行き来しています。日常のいろいろを書いてます。

おそるべしパワー!社会人バンド★のりひめエッセイ

2011-09-26 12:11:46 | のりひめエッセイ
その3「おそるべしパワー!社会人バンド」

 バンド活動というと、若者の文化のような
イメージがあるかもしれないが、大人、いや
おやじバンドが今静かなブームである。

 平均年齢40歳以上のおやじバンドが熱き
闘いを繰り広げるNHK主催の「熱血オヤジバ
トル」。昨年で14年目を迎え、毎年数百組の
応募があるという。
 ほかにも札幌、仙台、墨田などで行われる
ジャズフェスティバルにも、社会人のアマチ
ュアバンドが広域から参加している。その年
齢層は30代から70代と幅広い。

 社会人バンドは、学生バンドに比べて、時
間はないがお金がある。40代にもなれば、
旧友たち昔とった杵づかで、青春再来である。

 都内のライブハウスも、プロを呼ぶより人
が集まるのが、社会人アマチュアバンドライ
ブだ。出演料どころか、チケットノルマがあ
っても、大きなスピーカーと舞台があれば喜
んで演奏する。ふだんがらがらのライブハウ
スも、アマチュアバンドデーは満員になる。

 ライブハウスの仕組みについて、少しだけ
説明しよう。アマチュアバンドライブは、1
バンド30分程度の演奏で、4、5組から1
0組ほど出演する。ライブハウスは通常プロ
が出演していても、イベント日を作ってアマ
チュアバンドの出番を作るのだ。

 出演バンドは、15枚から25枚ほどのチ
ケットノルマが課せられる。一枚千円から千
五百円で、お客様を呼べたら、それでよし、
呼べなかったら呼べなかった分をバンドで負
担する。千円のチケット15枚がノルマなら
1バンドの負担は一万五千円、5人グループ
なら一人三千円だから、お客が一人もこなく
てもスタジオで練習するより安いくらいだ。
 しかし本番にはお客がいて欲しいもの。ど
のバンドも実に頑張って人を呼ぶ。先日、六
本木の老舗ジャズライブハウスでのアマチュ
アコンサートは、5バンドで、観客数が百名
を軽く超え、超満員となった。

 社会人バンドマンは、楽器にはこだわって
いいものを持つ。プロについてレッスンもす
る、仲間を集め、スタジオを借りて練習に励
み、本番ともなれば衣装を用意。さらに身内
はチケット代を自分で出して招待、終わった
ら打ち上げと、かなり活発な消費行動をとる。
最近は晩婚だが、バンド活動が縁で結婚する
人もいる。地元近郊にとどまらず、地方のフ
ェスティバルに遠征もする。

 不況不況といわれるが、不況の荒波真った
だ中の世代の人たちが、バンド活動のときだ
けはそんなことは忘れ、けちけちせずに時間
もお金もエネルギーもかける。それが社会人
バンドのパワーだ。

 メールやSNS、ネットゲームなどの、顔
を会わせないコミュニケーションが普通とな
っている世の中だが、顔を合わせて音楽とい
う非言語コミュニケーションをし、人を集め
て盛り上がり、人生の喜びを創造してどんど
んお金を使う。日本の未来はそう暗くない。
(2011年7月27日)

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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音楽の力 (bandsaurs)
2011-09-27 12:12:55

何をもってプロとするか?
まー結局、プロアマはどうでもイイということを感じる。聴き手と演り手のグッドヴァイブレーション&ライヴ感だけで充分のようだね。(^^)
返信する
そうですね~ (のりひめ)
2011-09-27 14:20:21
音楽は心地よいものですからね~

生の音楽はほんとによいです
聴き手と演り手の交流で、そこにしかない音が生まれるんですね
返信する

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