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鈴木の「窓に西陽が激しく当たる部屋」melow

メジャーとマイナーの漂流者・鈴木。
常に両極を嗜好するわたくしの徒然ブロ&グー。

ミセス・不健康に物申す!

2007年04月15日 | 【鈴木の部屋】
浅草線に乗っていた。
営業先から会社への帰り道である。
夕方も中途半端な時間だからか、車内にはポツポツと空席があるくらいの混み具合で、立っている乗客もまばらだ。
わずか三駅しか乗らない鈴木は空席があったけれども
「ま、いいか」
とドアに寄りかかり、中吊りを眺めていた。
目はさえているがボーっとしている。気になるのは
「内田有紀・千原ジュニア/ふたりだけのひめごと」
とかいう女性週刊誌のトピックくらいか。
「内田有紀にだって過去はあるだろうて。ん~意外にお笑い好きそう内田有紀」
相変わらずボーっとしながら考えていた。下車駅は次だ。

しかし…
ここで鈴木はある女性にある意味目を奪われ、一気に頭が観察モードに切り替わることになる!

中吊りから視線をそらした鈴木の視界に、右からフレームインしてきた猛烈なインパクトを醸す女性。
それは鈴木が立っているドアから見て向かい側、7人掛けのシートの真ん中に座っていた推定45才くらいの女性である。
その、周りをも巻き込む風情を一言で言い当てるならばズバリ
「不健康」。
既婚であろう年齢層なため、呼びやすくするなら
「ミセス・不健康」
とでもしようか。
今まで見たこともないほどに一瞬にして「不健康」だとわかる「不健康さ」なのだから、それはそれは「史上最強の不健康」であろう。
鈴木は
「…影、しょってるネ!?笑;」
と、ビックリ顔で突っ込んだ。
もちろん無言の突っ込みだ。
その尋常じゃない影の背負い具合に、ボ~っとしていた頭がアンパンマンのようにパカッともぎ取られ、覚醒した鈴木。
「すっごい病的!」

コントともいうべきその病的風情を伝えたい。
ついでに笑っちゃうようなこの女性のギャップありすぎコーディネートを記しておきたいのでお付き合い頂こう。

【姿勢】
猫背。
うつむきすぎ。
頭からつま先まで、全身斜めった状態で座っている。
★「トリプル不均衡」とでもいうべきこの座り姿は、見ている者をどこか不安な気持ちにさせる。
不安定にもかかわらず、膝とつま先はきちっと揃っているのが不自然だ。きっと無理をしているはずだ。

【フェイス】
その幅推定2センチはあろう目の下の「クマ」が凄い!
懐かしのバンド「アンジー」のボーカルのようである(知らないか)
★激しいクマは、彼女が何がしかの理由で「猛烈に不健康」な状態にあることを一発で知らしめるアイコンとなっている。
志村けんのコントのような茶色の濃く描かれたクマ…。
とても良く知る誰かに顔がそっくりなのを思い出せず、それでも必死に考えた末「!」と見事思い出すことができた。

それはトランプの
「ジョーカー」
であった。

もともとの顔つきも決して健康的ではないようである。

【ヘア】
脱色した髪は肩までの長さ。
ソバージュ。
かけてから少し経ったか根元はすでに伸びている。もはや
「うつむいてたから」
とか理由にできないほど顔に髪が覆い被さっている。
髪の間から、時折目を開け周囲を伺っている。目に生気はない。どの駅が確認してるようだ。

★髪は、なぜか全体的に濡れていて、ほの暗い水の底から上がってきた者を連想させる。こわい。

【全体】
非常な痩せ型
色は白く、時折グレーにもみえなくない(顔)

【肌】
ハリがない(すいません!)

【目】
目ヂカラがない(人のこと言えない)

そして!
ここからがターニングポイントであります。
超・病的な風情に対しおかしなギャップを醸し出すので併せてご想像下さい。

【上着】
春らしいスエードのジャケット(色はピンク)

【バッグ】
夏らしいビニールのスケルトンバッグ。
グレープフルーツ、イチゴ、キウイの断面が大胆に配置されフルーツ柄。

さあこのパーツに疑問はないだろうか?
激しいクマと猫背
濡れた髪から生気のない目がギョロリと覗き
その顔はジョーカーに酷似
顔色は悪く
ちびまる子のような縦線の影を激しく背負い
病的で薄幸そう(スイマセンね)

…な彼女がWhy?何故に~

超ポップで
蝦ちゃんが持ってたらブームになっちゃいそうな
元気ハツラツ・フレッシュ全開!なスケルトンバッグを持っているんですかい?
余りにも相容れないこと極まりないにもほどがあるって!
ピンク色の上着もそうだって…

ミセス・不健康のすんごい不健康さに驚愕したばかりでなく鈴木は、余りにも対照的なアイテムを身につけちゃってるミセス不健康に対し、正直
「笑わせないでよ…」
と言うしかなかった。
もちろん心の声である。

それはまるで、映画版「ドラえもん」に私を元気に誘い、一緒に見に行ったが、突如顔色が悪くなりトイレにこもったきり出てこず、結局映画をみることができなかった鈴木の昔の友人や、

駅のホームでつぶれた彼女を介抱する彼氏をかこむように、
「車椅子!」
「救急車!」
「水!水!」
と、三人がかりで要らぬ騒ぎを起こしていた某私鉄の某駅の駅員たちを思い出させた。。

ばらんばらんのようだが、
「何故、そんな時にあえてそんなものを…?」
「何故、そんな時にあえてそんなことに…?」
と言う意味で、なんか通じるものがあるよ(強引)

ミセスは、鈴木が降りる駅で突然スーッと立ちあがり、鈴木の目前を相変わらず病的なまま下車し、喧騒の中に消えていった。
あんなポップなかばんを持てる気持ちがあるのだから、彼女的には決して健康を損なってはいなかったのかもしれない。
が、万が一見た目と違わず劇的に不健康なのだとしたら、持つものも着るものも、それに併せた風情にまとめていただきたいものである。
見ているこちらが混乱するし、かわいそうなのに笑っちゃうんですから。
お願いしますよ~笑