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日本女性会議2011松江

2011年10月17日 | 活動

日本女性会議2011松江

10月14~15日 島根県松江市で第28回日本女性会議が開催され、GFH(ジェンダーフリーひらかた)のメンバー数人で参加しました。
大会テーマは「語ろう・紡ごう、“だんだん”の縁を世界へ」でした。
昨年の京都から楽しみにしていた大会です。
14日(金)は、新大阪7時40分位の新幹線に乗り、岡山で特急やくもに乗り換えました。
岡山のやくもに乗るホームには、女性会議に向かわれる雰囲気の女性でいっぱいでした。
第5分科会で基調提案される伊田広行さんも近くの席にすわられていました。
弟さんやお父さんと枚方市内の中学校で同勤させていただいたことなどお話しすることができました。

松江市は、開府400年記念博覧会を開催され、松江水燈路など行事があり、「国際文化観光都市松江」をアピールされ、また、出雲市内の観光など、女性会議以外にも楽しむことが多くあったのですが、私は、会議だけの参加で帰ってきました。

14日は、分科会からのスタートです。
10分科会が用意されていて、私は第5分科会「女性への暴力」に参加しました。
基調講演を講師伊田広行さんが行い、DVと女性(ジェンダー)と貧困問題について話されました。
写真のツリーは、暴力のない社会をめざし、このパープルリボンで飾られた非暴力の樹「パープルの樹」です。
参加者でメッセージを書いて、樹にかけました。
講演後はパネルディスカッションが行われました。船橋邦子さんがコーディネーターで、伊田さん、弁護士の水野彰子さん、NPO法人みもざの会副理事の伊藤ひろえさんがパネリストになり、それぞれの立場からのお話がされました。
DV防止法が制定されて10年、女性への暴力、特に「夫婦間の暴力」は、社会問題として認められるようになりました。しかし、支援現場では被害当事者への長期的サポート体制の問題や生活再建の困難、加害者対策さらには性暴力や子どもへの性虐待の問題など新たな問題に直面しています。DV防止法は、二次改正されていますが、三次改正の予定はなく、現状等を踏まえた改正が必要であり、提言を最終まとめた形で終わりました。何といっても、最後に会場から発言された被害者の家族の方の悲痛な法律改正を求める声が、さらに会場の思いを改正に向けて一つにまた強くしたと思います。提言案は8項目になりました。

15日は全大会で、開会式→基調報告→記念講演→アトラクション→シンポジウム→閉会式の流れとなりました。
オープニングで、松江プラバ少年少女合唱隊の素敵な歌声を聴き、
基調報告で、内閣府男女共同参画局長岡島敦子さんが「男女共同参画社会の実現をめざして」という題で、国の男女共同参画施策の現状と「第3次男女共同参画基本計画」による今後の取り組みについて述べられました。
記念講演は、登山家田部井淳子さんの「エプロンをはずして夢の山」という題で行われました。
女性だけで、エベレスト登頂をされるまでの取り組み、7大陸最後の南極大陸における最高峰登頂までの取り組みについて述べられました。とにかくめちゃくちゃ前向きな考え方で、夢は必ずずっと思えば実現する、ともおっしゃっていました。夫婦の関係も自分がしたいことを行っていくために、上手な関係のあり方も含めて、本当に愉しく聴くことができ、おもしろかったです。
伝統芸能「石見神楽」は、本当に素晴らしいものでした。神話の発祥地島根、10月を神無月と言わず、神在月と・・・。 素戔嗚尊(スサノオノミコト)の八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治を題材とした「大蛇(オロチ)」を観ました。
シンポジウムは、松江から発信!ジェンダー平等をめざして~第3次男女共同参画基本計画を暮らしに活かす~という題で、コーディネーターの方と、3人のパネリストで行われました。
パネリストには、元島根男女共同参画審議会委員をされていた男性もおられ、定年退職してから5年目ですが、NPOの活動など、様々な取組をされていて、イクメンならぬイクジーなどの取り組みも報告されていました。
松江市は、2010年10月に「男女共同参画都市宣言」もされています。
閉会式で、来年開催予定の仙台市市長のあいさつもあり、大会宣言も行われました。

男女共同参画社会の実現に向けて、各自治体での温度差が結構あると参加するたびに思いますが、向かうべき方向は同じなわけですから、少しずつでも前進するために頑張っていきたいとエネルギーをいただいて帰路につきました。


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