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非常時における心の安定化の方法

2011-03-18 02:23:58 | Weblog
3月11日に発生いたしました東北地方太平洋沖地震により、
多くの方の尊い命が失われたことに、深い哀悼の意を捧げます。
同時に被災された皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。


阪神淡路大震災における支援のご実績もあり、臨床心理の世界のトップクラスで活躍しておられる
堀之内先生からメッセージをいただきました。
現在の震災時のような非常時における心の安定化の方法をお知らせするものでした。

以下、参考にしてください。
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■いま、心がけること
安全、安心、そして、最も大きなものが「安定」です
〇〇の安全
〇〇の安心
〇〇の安定
と、〇〇のなかに状態に応じて言葉を入れます
優先順位は、各人異なります
もっとも重要なことは、自身の「安定」です

■安定のためのひとりでできる抱きしめワーク
不安が出たら、枕を両手で抱きます。
抱きしめるようにして、腕を交差させます。
右手、左手、と交互に動かして、腕の辺りをやさしくトントンとたたきます。
子どもをあやすように。40回以上行います。

そして、複式呼吸をしてください。
涙が出ることがあります。流し続けましょう

そして、自分に言い聞かせてください。
「私は、大丈夫、乗り越えられぬ試練はない、そのために、数多くの人たちが、いる」と、
自身に語ってください。

枕がなければ服を丸めてください。
安定化に有効で、抜群に効果があり、すぐに効果が出ます。

●次第に、救えなかったという自責感が出てくることがあります
自分を責めること、後悔、「ああすれば良かった」という思いがでてくる、だれもができないことがある、
自分を許そう、人は許されることになっている

●学校などでは、歌をうたうことは有効。
子どもたちを集めて、ドラえもんなど子どもが知っている音楽なら尚良い。
大きな声で、がんばろう、と言うだけでも、効果が出る

●涙が出たら、そのまま泣くこと
緊急時のこころの守り方

●「自分にできることをやること。それが支援になる。」
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以上です。
ワークはぜひ実際にやってみてください。

堀之内先生がお伝えしている通り、
私たちに今できることをやれば、結果的にそれが被災者への支援にもなる。
私たちにできること、それは目の前の仕事をたんたんとこなしていくこと。
まずは、目の前のお客様のケアをすること。
それが私たちにできることです。

被災された皆さまの一日も早い復興をお祈り申し上げます。

                       株式会社のじり苑
                       代表取締役 鈴木 清友