のほほんシングルライフ

実家暮らし30代シングルOLの日常。
諸事情により、TB不可設定になっています。

5月10日(土)マチネ

2008-05-11 20:51:36 | その他の舞台
「ルドルフ」を観て来ました。
さっくり感想をば。

観てから1日経っているわけですが、
頭に残ってるのは、まず舞台装置と
衣装の華やかさ。
2階からの鑑賞でしたが、照明も綺麗。

正直ストーリーの方はあんまり頭に
入って来ませんでした。
大まかな流れはもちろんつかめるのですが、
ルドルフとマリーが最終的に
心中するほど惹かれあったというのが
ピンと来なかったです。
舞台転換がスムーズにいっていなくて
ブツ切れ感があるうえに脚本もイマイチ。
大分亜門さんが直しを入れたようですが、
元の脚本はどうだったんだろう?

そして、聴いている時はいいなーと
思っていたのに観終わってみると
あまり曲の印象が残っていない。

けれど、もっと練っていけば良いものになる
伸びしろがある作品のように思えたので、
上演期間が3ヶ月くらいあったら、
随分変わるんじゃないかな。
幕が開く直前まで手を入れていたようで
まだこなれていない感じでした。

ここからはキャストごとの感想を。

ルドルフ・・・・・最初から最後までほぼ出ずっぱりで
歌も台詞も膨大でしたが、よどみなく良く通る声。
そしてなんと言っても、立っているだけで
皇太子っつーか王子オーラが出てました。
井上ファンにはたまらない作品でしょう。
私は残念ながら彼の声質が好みではないのですが、
素敵でしたよ。
ルドルフとしてはどうしてそんなにマリーに
惹かれたのかが謎。
ステファニーもマリーも両方気が強そうで、
どっちかと言うとステファニーの方が
真っ当な発言をしてるし。
妻がいるのに他の女に手を出す男が大嫌いなので、
感情移入出来ずじまいです。

マリー・ヴェッツェラ・・・・・玲奈ちゃんって、
こんなにキツイ歌い方をする人だっけ?
と思うほど、なんか怒っているような、
たたきつけるような歌が気になりました。
これは演出なのか、今回の彼女の役作りなのか。
ルドルフが惹かれる要素を見出せませんでした。
井上ルドルフと並んだ感じはお似合いなのですが、
愛し合う恋人同士には見えず。

ステファニー・・・・・知念ちゃんも
きつくてキンキンした甲高い声と歌でした。
こちらはルドルフの本妻という立場で、
身分の低い女性に惹かれる夫に対する
苛立ちを表してるのかなーと感じましたが、
マリーもキッツイ感じなので、
ルドルフってばキツイ女が好きなら、
ステファニーでいいじゃんと思ってしまった私です。

ラリッシュ・・・・・マリーの友人で恋の指南役。
とっても合ってました。
後半では、マリーの身分と立場、周囲の情勢を
冷静に見ていてアドバイスをする良いお姉さん。
なのに恋に目がくらんでいるマリーには
馬の耳に念仏状態でしたね。

フランツ・ヨーゼフ・・・・・うーん、いいお声。
とっても声が好みでした。
この方が芝居を引き締めている感じ。
重厚な雰囲気を醸していらっしゃいました。
歌のほうはそんなに上手いという感じでは
なかったけれど、私は声が良いと点数が甘くなるので
割と好きです。

ヨハン・ファイファー・・・・・配役発表の段階では
人形師だったのにマジシャンに変更されましたね。
でも別に人形師のままでよかったのでは?
その方が狂言回し的な役柄が解りやすかったかと。
浦井君は井上君とは反対にとっても声質が好みですが、
低音が弱いのが残念。
低音がしっかり出ればすんごく好みな歌声です。
体捌きがとても綺麗でしなやかでした。
が、ちょっと存在感が薄い。
役者の力でもっと面白くなる役だと思うので、
浦井君には頑張って欲しいです。

エドワード・・・・・ふおおー、新納君ってば
出番が少ないのにものすごく印象に残りました。
おそらく10分にも満たない出番でしたが、
あれだけ存在感があり、なおかつ出すぎた感が
ないのはスゴイなぁ。

ブラッドフィッシュ・・・・・六九さん、いい味出してます。
人の良さそうな従者という感じが良く出てました。

ターフェ・・・・・岡さんは上手いんだけど、
綺麗にやりすぎな気がします。
特に夢のシーンなんか、もっとガッツリと
多少歌い崩しても良かったんじゃないかな?



ファイファーが結構面白い役だと思います。
歌や台詞のない、体を使った表現が多かったので、
新納くんや吉野さんだったらどうかな?
と脳内イメージしてみたけど、それだと濃すぎるというか
浦井君の空気感の方が私のイメージだとしっくりきたので
浦井君には、もっと頑張っていただきたいです。
後1回しか観ないけどね

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