写真、時々言葉。

美しいもの、心に響くもの、、、、を大事にしたい。

車を洗うこと。

2018年07月26日 | Digital


Ricoh GRII / 20180612, 佐賀大山内山

車を洗っている時に、先輩が横を通る。
“おー、車洗っているのか? 私は今まで一度も車を洗ったことがないぞ。業者に任せて来たよ。”

あ、そうか、、、先輩は今まで一度も自分の手で車を洗ったことがないんだな〜。
車を洗うためには、30分はかかってしまう。念入りにすると小一時間はかかる。

きっと、昔は口で言えば、それで済んだ、だと思う。
今の僕は自分の足で動かねば、まわらない。そんな時代に僕は生きているんだな、、、
と思う。








濃い霧

2018年07月18日 | roll of film


Nikon 28ti / Kodak E100VS / 201806, Nagasaki 飯香浦町

目が醒めた時から、頭の中がスッキリしない。濃い霧がかかったようなもやもや感に苦しんだ。
何をする意欲もなく、
今日1日は、このまま行くしかない、、、。

人に対して絶対的な信頼を持った時に、
濃い霧がかかったように、
理性を失うこともある。
いつもの明瞭さと、正しい判断が求められない。
確信に満ちた答えには脆さと、矛盾、そして感情が剝きだす。
結局それぞれの弱さの上に、砂で造られた大きな塔が立つのだ。

海岸に沿った道路、集落、遠く見える蒼い海に、心は洗われる。
滅多に動きもなく、
時々犬の鳴き声、鳥の囀りが聞こえ、
そして遠くの道をあるおばあさんが曲がってしまった腰に押しつぶされながらゆっくりと渡る。
心に大きな穴が出来た時には、よくここに来る。
美しし情景の中に、醜い日常が存在したとしても、それはそれでいいのだ。






1日のはじめ。

2018年07月07日 | roll of film


Nikon 28ti / Kodak E100VS / 201806, Nagasaki 三ツ山

朝6時半のごミサに間に合うために、
全神経を使い、走り抜く。
6時の鐘の音を後ろに出発出来たら、経験上きっと大丈夫だ。
ラジオではクラシック音楽が流れ、いつもの通過点ではいつもの人とすれちがう。
車の窓を開け、朝の新鮮な空気に身をまかせる。

三ツ山の上り道の右にはバイパスが走る。
そして重なり合う山々、
季節によって、濃い霧に埋もれることもあれば、かすかに見える時もあって、
いつもここを通る時には、未知の世界に足を踏み入れるような感覚に囚われてしまう。

しかし、こんな景色が迎えてくれる1日のはじめは幸せそのものだ。