写真、時々言葉。

美しいもの、心に響くもの、、、、を大事にしたい。

輝きを少し欠けたカリス

2024年04月28日 | Digital


Leica / 35mm / 長崎県諫早市高来町神津倉41-1、聖フランシスコ園の桜

何年前に、勇気を搾り出し神父様に申し出た。
“神父様のカリス、頂きたいです。”
すでに一人だけでごミサを捧げることもなくなっていた神父様は、後日快くそのカリスを僕に渡して下さった。
カリスは、助祭実習の時に見ていた輝きを少し欠けていた。

神父様の葬儀が執り行われる日の朝、何年前に頂いたそのカリスで初めてごミサを捧げた。
カリスは、輝きを少し欠けていたが、
よくして頂いたことを鮮明に思い起こさせてくれた。

カリスを、修理に出した。
このカリスで更にごミサを捧げるために、神父様との約束を果たすために、、、。






Leica / 35mm / 長崎県諫早市高来町神津倉41-1、聖フランシスコの像





灰色の感情。

2024年04月06日 | roll of film


HASSELBLED 503CW / CF 80mm F2.8 T* / FUJI PROVIA 100F / 202304, 長崎県長崎市三川公園の近く

入園式のあと、職員だけの写真撮影が行われ、
前にあるカメラを凝視していると、
ここにいる人たちの笑いや気持ち、心が一枚の写真に収められるんだと、、、実感した。
この瞬間を切り取る行為が過ぎ去ると、何もかもが変わって行く。
自分の灰色の感情を堪え、前に置かれているカメラに再び目を向ける。

8年目の長崎、
来年度は新しい人事が行われるために、最後の桜かもしれないと思い、
写真を撮りたかった。
でも、慌ただしい日々、聖週間と新年度の準備が重なり、その間に桜はもう咲いてしまっていた。

桜が咲いた道を車で走るのは、とても好きだった。