写真、時々言葉。

美しいもの、心に響くもの、、、、を大事にしたい。

伊万里の修道院。

2019年09月05日 | Digital


Ricoh GR3 / 20190828 / 伊万里トラピスチヌ修道院

何日も激しく降り続けた雨、、、下の街は大変なことになっているようだった。
修道院は山の上にあり、
シスターたちの祈りはその美しい音色を変えることがなかったので、きっとここは大丈夫だろうと思った。

やっと晴れて来た時に、
聖堂は、祭壇の周りから明るくなり、その光は強く闇を追い出し、窓の十字架をくっきりと写し出す。

呑気に、蒸し暑くなった山道を散策する。
前には作業着を着た人たちが群れをなし、雑草を力強く道から向こうの畑に投げ飛ばしている。
「あれ、降りてくる時に、こんな人たち会ってなかったけど、どこから現れたんだろう」と不思議に思う。
でも、よく見ると、作業着が細い、、、。シスターたちが作業着を着て働いていたのだ。
こちらは蒸し暑い空の下、歩くだけで疲れるのに、、、申し訳ない、、、。

夜中の3時半には聖堂の明かりが灯され、祈りが始まる。
怖い夜中でも、シスターたちが聖堂で祈っておられることを知ると、、、
何故か勇気が出るようだった。

丘を上る。左下には、白い十字架が群れをなしている。
シスターたちのお墓。まだ盛られた土が新しいのも見える。
丘の上に立つと、下の街と海、そして橋が見える。
そこからもう少し回っていけば平戸、右に行くと唐津だ。

観想修道会のシスターたちの前では、小さくなる自分を感じてしまう。
祈り、働き、勉学、、、
祭壇の前に立つと、深くお辞儀をし、ローソクを灯す。
声は、ゆっくりしているけど、高く、力があり、その言葉一つひとつが心に響く。

帰る時になって、車に近づくと、、、その間蜘蛛の巣がいくつも出来ていた。








Ricoh GR3 / 20190828 / 伊万里トラピスチヌ修道院、丘の上から








コメント (1)
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