Nikon 28ti / Kodak E100VS / 201806, Nagasaki 飯香浦町
目が醒めた時から、頭の中がスッキリしない。濃い霧がかかったようなもやもや感に苦しんだ。
何をする意欲もなく、
今日1日は、このまま行くしかない、、、。
人に対して絶対的な信頼を持った時に、
濃い霧がかかったように、
理性を失うこともある。
いつもの明瞭さと、正しい判断が求められない。
確信に満ちた答えには脆さと、矛盾、そして感情が剝きだす。
結局それぞれの弱さの上に、砂で造られた大きな塔が立つのだ。
海岸に沿った道路、集落、遠く見える蒼い海に、心は洗われる。
滅多に動きもなく、
時々犬の鳴き声、鳥の囀りが聞こえ、
そして遠くの道をあるおばあさんが曲がってしまった腰に押しつぶされながらゆっくりと渡る。
心に大きな穴が出来た時には、よくここに来る。
美しし情景の中に、醜い日常が存在したとしても、それはそれでいいのだ。