goo blog サービス終了のお知らせ 

写真、時々言葉。

美しいもの、心に響くもの、、、、を大事にしたい。

菜の花

2025年04月14日 | Digital


Ricoh GR3x / 長崎県諫早市白木峰高原, 20250409

何の予告もなく新しい記事の更新が止まってしまったブログを1年ぶり(または何年ぶり)に訪れることがある。
古くなった日付は相変わらず新しく、その時の刺激と感動、頷きも色褪せることはない。
ただ、存在論としてその存在を認めることが出来ないだけだ。

サービスの終了がニュースになる。
一つの時代が終わり、この世から姿を消す。

そのようなニュースの中で、
ブログサービスの終了が告知され、数時間後にはニュースになっていた。

白木峰高原に菜の花が咲くことを知ったのは、とても最近だ。
一目見たくて何度か訪れたが、、、ここだけまだ咲いてなかった。








国道207号の海岸沿いの道路

2025年04月11日 | Digital


Leica / 50mm / 長崎県諫早市高来町黒崎, 2025年4月

湯江から鹿島を結ぶ国道207号の海岸沿いの道路は、
形をなさない記憶のある部分を刺激する。
もう思い出すことの出来ない記憶の欠片が、
心に冷たく染みる懐かしい気持ちだけを掬い上げる。
その原点を特定することは、もう一生涯無理だと思う。

列車が走る道が時々国道207号と交差する。
春になると、海が見える線路付近のあるポイントに、菜の花が綺麗に咲き乱れ、
どこか車をとめて写真を撮ったことがある。

でも、去年からはもう菜の花は咲かない。
今年も咲かなかった。














忘れてしまった記憶。

2025年04月03日 | Digital


Leica / 50mm / 諫早湯江、20250402

彼の作品を上野のある美術館に搬入したことが二度ある。
そこで、彼は「○○先生」と呼ばれていて、、、
とても驚いた僕は、戻ってきて周りの人にその話をしたらしい、、、。
もう15年も前の話になる。そしてこの15年間私はすっかりその出来事を忘れていた。

彼が同じ建物で住むようになった。
すっかり忘れていたその出来事を、違う人が僕から聞いたと言って楽しいそうに話していた。
どうやら忘れてしまった記憶が多いようだ、、、。
具体性は跡形もなく、親密感だけがあわい色を残しているように。







春の風景。

2025年03月31日 | Digital


Nikon Z6 / Nikkor Z 70-200 F2.8 / 202503、長崎市西山台

ちょうど体の真ん中で止まってしまった解決できてない感情の塊が、
すべてを、、、停止させてしまう。
ソファに座って目を閉じる、束の間であったとしても避難所を探すかのように、、、。
卑怯者のように、夜はよく夢の中に逃げ込んだものだ。

急に暑くなり、一気に咲いてしまった桜の下を歩く。
一日中、部屋の天井しか見なくなった父を思う。















輝きを少し欠けたカリス

2024年04月28日 | Digital


Leica / 35mm / 長崎県諫早市高来町神津倉41-1、聖フランシスコ園の桜

何年前に、勇気を搾り出し神父様に申し出た。
“神父様のカリス、頂きたいです。”
すでに一人だけでごミサを捧げることもなくなっていた神父様は、後日快くそのカリスを僕に渡して下さった。
カリスは、助祭実習の時に見ていた輝きを少し欠けていた。

神父様の葬儀が執り行われる日の朝、何年前に頂いたそのカリスで初めてごミサを捧げた。
カリスは、輝きを少し欠けていたが、
よくして頂いたことを鮮明に思い起こさせてくれた。

カリスを、修理に出した。
このカリスで更にごミサを捧げるために、神父様との約束を果たすために、、、。






Leica / 35mm / 長崎県諫早市高来町神津倉41-1、聖フランシスコの像





スカイツリーと人の善意。

2023年04月27日 | Digital


Nikon Z fc / Nikkor Z 26mm / 20230323/ Tokyo スカイツリー

00年ぶりの司祭叙階式のために、遅い午後の便に乗った。
いつものように通路側だったけど、遠い窓越しに目に入ってくる空は
思っていたより早く暗くなり、その暗さは人の善意も完全に隠すほどのもので、心細くなってしまった。
飛行機はスカイツリーを見ながらゆっくりと方向を変えていた。
暗ければ暗いほど、街の光は綺麗で煌々しく、いつもよりうっとりして見入ってしまった。

久しぶりの司祭叙階式だから、とても嬉しく思っていた。
00年ぶりの司祭叙階式だと思っていたら、
日本人の神父様たちからは、「日本人としての司祭叙階式は00年ぶりだ」と仰っておられた。
僕が考えている年数よりも数が多い年数で喜ばれていたのだ。

そっか。自分は何人であるか、あまり考えて生きて来なかったけど、
僕のまわりの人たちは考えていたのだ。







夕空。

2022年11月24日 | Digital


Nikon Z6 / 24-70 f2.8 / Hongochi Nagasaki / 20221030

落ち込む日に、偶然眺めた長崎の夕空に悲しみが加わってしまう。
こんな日に、こんな美しい夕空に出会うなんって、、、この1日が勿体無いと思ってしまうことは、、、
贅沢かもしれない。







凄い法面トンネル

2022年07月21日 | Digital


Leica / 35mm / 東彼杵郡坂本郷、20220720

佐賀県から長崎県に入る国道34号線を走っていると、左下の方に絶景が広がる。
何ヶ月間、車を止める場所がなく通り過ぎるのを何度か繰り返していた。
昨日は、結局手前のPで止めて、勇気を出して歩くことに、、、。
人が通る歩道がない車道。
ものすごいスピードで横を通る車に轢かれるのではないかと、不安を感じながらやっと辿り着いた場所から下を見下ろす。

やっとここに来れた。

新幹線が通ることになっているトンネルの法面がすごい。
正式な名称なのか分からないが、、、Googleマップでは「凄い法面トンネル」と表記されている。
9月から新幹線が通ることになると、それを撮るために人々がこの場所に陣取るようになるかもしれない。

僕は、新幹線よりも、下に広がる茶畑が好きだ。
秘境に隠れている茶畑と、それを栽培する小さな村、そこに住んでいる人々、、、。

まだまだ長崎には行ってない場所がたくさんある。







Leica / 35mm / 東彼杵郡坂本郷、20220720





Leica / 35mm / 東彼杵郡坂本郷、20220720








いやだな〜。

2021年10月12日 | Digital


Nikon Z fc / Z 28mm F2.8 SE / Nagasaki 金比羅山 / 202110

なかなか列に加わらない女の子に、そっと手を差し出して一緒に列の後ろに付いて行く。
可愛い女の子なのに、、、ゆっくりした低い男の声を出しては、

「イヤだな〜」とつぶやく。

その声が心の中をゆっくりと沈んで行く。
よっぽど嫌だったんだろうな、でも自分の気持ちをはっきりと声に出すようにはなったのかな、、、。

次は可愛い声を出して欲しいな〜と思いながら、
子どもの歩調に合わせながら歩いて行く。