ヤッちゃんパパ奮戦記

HFAの息子に啓発されて、化学を専攻した小父さんが畑違いの自閉症療育の世界へ。50の手習い、子育て奮戦記…

え! 犯人は二宮先生??

2007-12-27 22:26:51 | 星槎大学


さて、25日の始発で東京へとんぼ返りをした訳であるが、明くる26、27日は横浜で本年最後のスクーリング。「学習障害教育指導法②」、二宮信一先生の講義である。モーリン先輩のお墨付きの授業。で、結果良かったぁ~!流石、お墨付き通り。

昨日はソーシャル・スキル・トレーニングについて、丸一日!! 現在のところ私の最も専門性を発揮している分野だけに、力が入った!! 日頃疑問に思っていることに対する明快な解答。自分がやっていることが間違っていないというハッキリとしたメッセージ。何よりも多くの具体事例の中に、自分がやっていることに対する改善ヒント…宝の山であった。

晩に横浜情報センターで懇親会5時半から9時過ぎまで。二宮先生とともに長津田まで、松本さんに送って頂くおまけ付き。アルコールが入っていたこともあり、ASPの小父さまは不覚にも、かなり本音路線でしゃべってしまった。
・インクルージョンは選択肢の一つにすぎない!
・障害の害の字を平仮名で書こうはおかしい…「しょうがい」という言葉が差別用語として使っていると考えるなら、平仮名で書くことでそういうう意味合いが薄れてしまって、その音(怨?)だけが意味も分からず残るのはおかしくないか?
・字面に捉われるべきでないと仰った山口先生のご意見は賛成だが、教科書の「インクルージョンへの道」は章ごとに、障害者、障がい者、障碍者バラバラの表現が出てきて変だ…複数の学生に訳させたな?
・「定型発達なんていう表現を使うのはおかしい」という意見はおかしい…定型発達の理解がなくて特別なニーズを語ることなど出来ない!

いやはや、大変な事態になってしまった。一連の議論を通じて、印象についての結論だけを言うならば、臨床家のメンタリティーは同じ!ということであった。これは小林先生でも大塚先生でも同じように感じるところである。

翌日…今日のことであるが…、二宮先生、最近の学生(先生が准教授を勤める某大学の学生のことであるが)は呑んでも議論をしないので、すごく欲求不満に感じることが多いが、昨晩は違った。楽しめた。と口火を切って下さった。しかも昨晩の議論の延長を要約して話して下さった。感謝の限りである。

「インクルージョンが選択肢の一つに過ぎない」という私の意見は揺るがないが、二宮先生は、今日の特別支援教育がインクルージョンの本質を理解していないためと言われた意見にも一理ある様に思えた。

健常発達・典型発達については
私たちも含め、バランスよく育っている人はいない。健常(定型)といわれる人は、そこそこのバランスの悪さを持ちながらも、日常生活においては大きな支障をきたしていない人たちである。障害者支援とは「この子に障害がある」からということではなく、「この子が何に困っているか」ということを考えることである。つまり障害があるから支援の対象になるのではなく、ニーズがあるからサポートするのである。
⇒これだな! 実に明快!

で、話は跳ぶが、田中康夫先生と高山恵子先生を引き合わせたのは二宮先生なのだそうだ。一方、私と碓氷先生の出会いも先生が「TEACCHを開発したカリフォルニアのロバースが~」という訳の分からない一文をブログに載せられたのを、誤りと指摘したことが始まりであった。今日の講義で二宮先生「エリック・ショプラーがTEACCHを実践したのは南カルフォルニアの小さな町で人口が少ないところだから~」と妙なことを口走ってしまった。残念ながらチャペルズヒルは南カルフォルニアではなくノース・カロライナ。読めた。ADHD傾向を併せ持つ小父さまは、正しいかどうかはともかくすぐにピーンときてしまうのである。カルフォルニアだけが印象に残りショプラーがロバースに化けたな。碓氷先生は良く二宮先生から療育情報仕入れていたなと瞬時に私の回路は反応してしまった。犯人は二宮先生?? 彼がどうも私と碓氷先生を引き合わせてしまったらしい。

残念ながら、もう二宮先生の授業は星槎にはない。そのうち釧路まで遊びに行くか!
コメント (2)
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