HOナロー9mm 中遠鉄道バグナルBタンクを計画中

2012-05-22 | HOn9mm その他
中遠鉄道1-4号機(バグナルB型サイドタンク)をHOナロー9mmで計画中です。いつもならCAD図面を載せるところですが、なんだかどぼけた表情のこの機関車に似合うように(?)、図面からイラストを作ってみました。

中遠鉄道というのは、ナローゲージとしては日本最長距離だった静岡鉄道駿遠線の前身で、新袋井~新三俣間を走っていた軽便鉄道です。今回製品化するこの機関車、バグナル社製5トン(※)機の4両で開業しています。
※資料によって5.3~5.75トンのようなので5トンとしました。



この機関車は、日本への輸入当初はサドルタンクだったという説もありますが、バグナル社でサイドタンクとして製造したという説もあり、資料が乏しい機関車なので謎も少なくありません。いずれにしろ原形のキャブはオープンかセミオープンだったようで、キャブは日本での造作が加えられています。時代や号機によっても違いがみられます。まあ、模型的には原形やら現役などバリエーションがあったほうが楽しいですけどね・・・。



また、昨年暮れに原寸大に復元されて、静岡県袋井市の浅羽記念公園に設置されたことでも話題になりました。実機を見たところ、遠目には単なる公園のモニュメントではなくて実物かと勘違いしてしまいそうな良い出来栄えです。キャブ内にちょっとお遊びが入っているのも楽しい雰囲気ですね。資料が無い特に上面などはそうくるかぁという部分もありますけども、各部の設計にはだいぶ苦労したろうなと感じられます。オールスクラッチしたことがある方は経験したことがあるかもしれませんが、資料の2D図面を立体に起こすと矛盾することがあるんですよね・・・。
そんなことはさておき、基本的にはスケールモデルですから、大きさや雰囲気を感じるために、静岡県に行ったら立ち寄ってみることをお勧めします。


隣接する記念館には駿遠線の資料が展示されていました。(常設かどうかは分かりません。)

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