斬り捨て御免塾!!

☆エンタメ毒舌レビュー集☆

いい旅夢気分♪

2005年12月09日 | TV番組

お昼ご飯を食べながら何気なくテレビをつけたら、テレビ東京で『いい旅・夢気分』の再放送してました。
ご存知のない方に解説すると、これは芸能人が日本各地を旅しながら温泉とグルメを堪能する、という番組です。

しかしそこはローカル色強い12チャンネルのこと。芸能人グルメ温泉ツアーというコンセプトが寒々しく思えるほどに、
画面から漂ってくる風情は限りなく安い。
出演しているのがすべて「落ち目な芸能人」であるということにも原因があるのでしょうか。まるで、
将来を悲観した芸能人が死に場所を求めて田舎の寒村をさまよっている、的な寂しさを感じる番組なのです。


今日の再放送のゲストは、あおい輝彦、伊吹吾郎、三船美佳
この三人が、『晩秋の北陸 旬の越前ガニとフグづくし』なるタイトルのもとに、越前地方を旅してました。


※左から、あおい輝彦、三船美佳、伊吹吾郎


『皆殺し』という言葉がよく似合う、あおい輝彦伊吹吾郎(※水戸黄門の助さん格さんコンビ)
訪れる先々で村人を次々と斬り殺してゆくんじゃなかろうかと思わせる危険な香りを漂わせるこの二人を、
昼間っから見るのは正直キツかった。その存在があまりにも濃すぎて、見ていて胃もたれしそうなのです。

二人から発せられる生臭い血の香りを消す意味で、三船美佳が同行しているのかしら??
そんなわたくしの疑問をよそに番組は淡々と進行してゆきます。

冬の訪れを前にした越前地方を、あおい輝彦と伊吹吾郎が練り歩き、それを見た村人たちはギョッと立ち止まる。
そんな村人に怖い笑顔をふりまく助さん格さんコンビ。しかし村人は笑顔の裏の殺気を感じ取って、
足早に立ち去ってゆく・・・・・。

「助さん格さん、こいつら全員殺しちゃってよ♪」
立ち位置的に黄門様である三船美佳が、そんなセリフをいつ言い出してもおかしくはない殺伐とした雰囲気……。
ローカルな旅番組でありながらこの緊張感は何たることか。

しかし当然、助さん格さんが刀を抜くことはなく(当たり前)、いよいよ旅はクライマックス。
そうです。旅番組といえば、温泉入浴シーンがお約束。




普通なら、視聴者サービスの意味もこめて三船美佳が入浴しているシーンを映すところなのですが、
なぜかこの番組ではあおい輝彦と伊吹吾郎の入浴シーンばかりが映ります。
湯煙の中、楽しげに語り合うふたり・・・・・。


そして旅番組のもうひとつの見せ場といえば、お食事シーン。



湯上りで火照った体に、酒を流し込む伊吹吾郎とあおい輝彦。見る見る酔いに赤くなる顔。
酩酊した中年男二人の前には、頭の足りない美女がひとりきり・・・・・・。しかもそこは、めったに人も近づかない、
田舎町の古びた旅館・・・・・・。

このままでは三船美佳が犯されちゃうよぉ!!!


緊張の一瞬。
しかしフグ料理を前に、美容の話しで盛り上がる三人。
心なしか、あおい輝彦の小指も立ち気味である。

その瞬間、わたくしの中ですべての謎は解明されました。
あおい輝彦と伊吹吾郎の関係も。そして三船美佳がなぜ、このふたりに同行しているのかも。

禁じられた愛に結ばれた二人の男と、そんな二人の関係を静かに見守る若い女。
変な中年男と結婚できる根性を持つ三船美佳だからこそ、奇妙な関係で結ばれた中年男のことも、偏見なく受け入れる
ことができるのです。芸能界広しといえども、あおい輝彦と伊吹吾郎の寝室の横で冷静に眠れる女は、三船美佳以外に
いるはずがありません。



旅の終わりに、三船美佳が思わずつぶやいた言葉。

「忘れたくても忘れられない旅になりました」

三船美佳は何かを、見てしまったのでしょう。何かを、聞いてしまったのでしょう。
どんなに忘れたくても忘れられない衝撃的な体験を乗り越えて、三船美佳は人間として、女として、
大きく成長したのではないか。

気がついたらわたくし、昼飯を食べることも忘れてテレビに見入っておりました。
昼間っから、なんて濃いい、素晴らしい番組を見させてもらったのだろうか!!テレビ東京、恐るべし!!!


※輝彦と吾郎のことはあくまでもわたくしの勝手な推測なので、本気にしないでくださいネ。



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1 コメント

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勝手な願いですが・・・ (サム8)
2011-03-11 00:23:49
すごく今更なのですが、写真が見れなくなっているのですが、もう見ることはできないのでしょうか?
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