んきち激情しゅっちょうじょ

気になったニュースを適当に。

ソニー凋落。

2005-11-17 12:35:04 | ニュース
asahi.com: 「iPod」国内シェア6割 ソニー新製品発売前に苦境 - ビジネス
人気の携帯デジタル音楽プレーヤー市場で、首位・米アップルコンピュータと2位・ソニーの格差が鮮明になってきた。新製品の投入でソニーに先行したアップルは16日、「iPod」シリーズの国内販売台数シェアが約60%に達したと発表。19日に新ウォークマンを発売するソニーへの牽制(けんせい)とみられ、シェアを1ケタ台に落としたソニーは苦しい戦いを迫られている。
いよいよダメかも、という話。

即日発売と二ヵ月後に発売の新製品をそれぞれ発表、しかも即日発売のほうが圧倒的に安いってんじゃ勝負にも何にもなりませんな。

その後も矢継ぎ早に新製品を繰り出し、今となっては「そういえばソニーの新商品ってもう出てたんだっけ?」というくらい過去の話になっちゃった。
しかもまだ発売してなかったと聞いてさらにびっくり。
iPodナノの「発表同時発売」が新ウォークマンの発表と重なったのは、ソニーにとっては大きな誤算だった。同社幹部からは「アップルに事前に情報が漏れた」との恨み節も聞こえる。
この記事には、発表会をぶつけたのはソニーのほうでしょうが、と読者全員から突っ込まれそうなことが書いてあってさらにさらにびっくり。

落ち目な時は何をやってもダメですな。

で、ネットワークウォークマンの足を引っ張る出来事はまだまだ続く。

ソニーBMG、「rootkit」CDのリコール発表--別のセキュリティ問題も発覚 - CNET Japan
ソニーBMG(以下、ソニー)は米国時間15日、数百万枚のCDをリコールすることを明らかにした。これらのCDをPCで再生すると、そのコンピュータに深刻なセキュリティリスクが生じる可能性がある。
日本国内ではまったく取り上げられない「rootkit」問題。
アメリカを始め海外では「ソニー製品をボイコットせよ!」という論調まで登場する大問題に発展しています。

要するにソニーBMG製の音楽CDをパソコンで再生すると、そのマシンはセキュリティ上の重大問題を抱える状態にさせられ、しかも現状ではアンインストール不能、無理にやればOSを破壊するという恐ろしく立ちの悪い悪質なソフトを勝手にインストールしてしまう、という問題。

目的は著作権保護だったらしいけど、結局該当するすべての製品をリコール、完全かつ安全なアンインストーラーの提供を約束する羽目になるなど、企業としての影響は計り知れない。

そもそもCDをパソコンに挿入する、という行為はネットワークウォークマンを利用するには必要不可欠。
しかしソニーBMG製のCDは危なくて入れられない、というんじゃまったく意味がありません。

国内向けには一切ことの詳細が報じられませんが、気がつく人は気がついている。
かりにこれがシェアトップで、少々お行儀の悪いことをしても力任せに何とかしちゃえ、ということが許される立場ならほとぼりが冷めるまで黙っていよう、という判断も、不愉快ではあるけれども、ありかと思いますが、シェア一桁のネットワークウォークマンをこれから発売しようとしている企業としては、むしろ隠すことのイメージダウンのほうが影響が大きいと思いますがね。