Niyatsukuのあなろぐゲーム探検隊

ドイツ発信、電源不要な傑作ゲームの数々。
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ノイ

2005年11月06日 | ボードゲーム
日本で有名なゲームのひとつ『ウノ(UNO)』。
石原慎太郎も『「NO」と言える日本』の中で、これからの国際関係は協調だけではなくUNOと言うことも必要である、と確か言ってたような・・・。(古っ!)

人数の多少を問わず、年齢や経験の差も問わず、手軽に遊べて、なおかつ面白いゲームとなると意外に少ないのかも。 『ウノ』が定番になり得たのは、そんな条件を満たすからなんでしょう。

さて、今回取り上げる『ノイ(NEU)』も人数の多少を問わず、年齢や経験の差も問わず、手軽に遊べるという条件を備えていて、かつ『ウノ』以上に面白い。これからの日米関係は、UNOと言うだけにとどまらず、ノイと言うことも必要になるでしょう。

日米問題はさておき、いつでもどこでも誰とでも楽しく遊べる『ノイ』の工夫は如何なるもんでしょうや?

■誰もが遊べる工夫
・ルールが簡単。だから、初めての人でもすぐに遊べる。小学生でも2桁の暗算ができれば問題なし。(ゲームをやりながら2桁の暗算が練習できるとは、なんて教育的な! 老人のボケ防止にも効果的!)
・スキルは不要。だから、みんながいっしょになって遊べる。年齢や経験の差なんて関係なし。

■ドラマチックな展開を演出する工夫
・1から9までのカードの他に、「10」「50」「101」など一気にカウントを進めるカードあり、はたまた「-1」「-10」などカウントを戻すカードありと、101に到達するまでの展開に緩急の変化をつける工夫が効いている。
・また、「パス」「ターン」「ダブル」「ショット」といった手番の順序を予測不能に入れ替える特殊カードの応酬によって、101付近の攻防が激しい。
・これらによって、ゲームはカウントアップするほどに盛り上がっていき、101越えをめぐるクライマックスを迎える。

■繰り返し遊びたくなる工夫
・特殊カードはオーソドックスなものばかりで特に凝ったものはないが、それらがどういったタイミングで出されるかで、遊ぶたびに多様な展開が繰り広げられることに。
・手札は3枚。その中から1枚選んで1枚補充するだけ。考える要素はほとんどなく、ゲームはサクサクとテンポよく進む。前述のように、特殊カードの効果が分かりやすいのもグッド! (最近は特殊カードの効果が凝りすぎて覚えにくいゲームが多いので・・・)
・1ゲームの短さ。これもまた、繰り返し遊びたくなる要素。

いやあ、簡単なゲームだろうが、ほとんど運だけのゲームだろうが、面白いものは面白いんですねえ。ポスト『ウノ』はこれに決まり!

[data:NEU(ノイ) 2~7人用、JAGA(日本ゲーム協会)会員有志&イカロス 作 ]