Niyatsukuのあなろぐゲーム探検隊

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鏡地獄

2007年09月29日 | 雑記
江戸川乱歩の『鏡地獄』というお薦めの短編小説があります。

球体の中に鏡を張り巡らして、その中に入ってみたら、一体どんな像が見えるか・・・。

少年時代から鏡やレンズ、ガラスに異常な嗜好を持ち、それが高じて自宅の庭にガラス工場まで作ってしまった男は、ついに禁断の着想に至った。男はそれを実行に移し、そしてその球体に入り込むや、発狂してしまう・・・。男が目にした光景とはどんなものだったのか?

“それは、到底人間の想像を許さぬところです。球体の鏡の中心にはいった人が、かつて一人だってこの世にあったでしょうか。その球壁、どのような影が映るものか、物理学者とて、これを算出することは不可能でありましょう。それは、ひょっとしたら夢想することも許されぬ、恐怖と旋律の人外境ではなかったのでしょうか。世にも恐るべき悪魔の世界ではなかったのでしょうか。そこには彼の姿が彼とは映らないで、もっと別のもの、それがどんな形相をしめしたかは想像のほかですけれども、ともかく、人間を発狂させないではおかぬほどの、あるものが、彼の限界、彼の宇宙を覆いつくしてうつしだされたのではありますまいか。ただ、われわれにかろうじてできることは、球体の一部であるところの、凹面鏡の恐怖を、球体までに延長してみるほかにはありません。”

さて、皆さんは想像できますか?

悟りの境地

2007年09月23日 | 雑記
これらの漢字、何を意味しているか分かりますか?

京(けい)
垓(がい)
予(じょ)
穣(じょう)
溝(こう)
澗(かん)
正(せい)
載(さい)
極(ごく)
恒河沙(ごうがしゃ)
阿僧祇(あそうぎ)
那由多(なゆた)
不可思議(ふかしぎ)
無量大数(むりょうたいすう)

これ、数の位なんです。
一、十、百、千、万、億、兆。
それ以上が、京、垓、予・・・と続くわけです。

10,000(万)
この位あたりは、ぱっと見て数えられますね。

100,000,000(億)
この位あたりになると、一、十、百、千・・・と数えないと読めません。
でも、実社会でよく目にする数字ではあります。

では、無量大数って、どんな数字でしょうか?

こうなります。
100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000

10の68乗です。
ちなみに億が10の8乗です。
億を1億倍しても10の64乗ですから、それでも足りません。

宇宙の果てのようなスケールですね。
ごうがしゃ、あそうぎ、なゆた・・・
なんだか、唱えているだけで、悟りを開いてしまいそうじゃありませんか。