西村まさと 

日本共産党釧路市議会議員

一人一人を大切にし、多様な声を市政に🌈

釧路市議会 市長総括質疑 開催

2023-12-14 20:43:19 | 市政

本日(2023年12月14日)の釧路市議会は、各常任委員会で市長総括質疑が行われました。🗯️

総務文教常任委員会で質問したのは、私だけでした。

テーマは「オスプレイ墜落後の日米共同訓練の受け入れ」です。🚁

質問内容は以下の通りです。

市長の答弁は、正式な議事録ができてから、このブログでご紹介します。

市長は、「釧路市内上空でオスプレイが飛行したことは、市としては確認していない」と答えました。

2021年の訓練の際、複数の人が上空でオスプレイを見たと言っています。👁️‍🗨️

情報をお持ちの方は、教えて下さい。

 

テーマ  オスプレイ墜落後の日米共同訓練の受け入れ

(Q1 墜落事故の受け止め)

 本年11月29日、米空軍の輸送機CV22オスプレイが鹿児島県の屋久島沖で墜落しました。この事故により、乗組員8人のうち、これまでに全員が亡くなったものと発表されています。尊い命が犠牲になったアメリカ軍兵士に心から哀悼の意を表したいと思います。

 日本国内でのオスプレイの死亡事故は初めてだけに、連日大きく報道され、私も強い衝撃を受けました。同時にオスプレイは、開発段階から墜落事故が相次ぎ、構造上の欠陥を指摘されていたにも関わらず、最悪の事態をとめられなかったことに、憤りを感じました。

 2012年、米軍普天間飛行場への最初の配備は、地元の強い反対を押し切る形でした。道内にも日米共同訓練で頻繁に飛来し、ここ釧路の上空も飛行したことがありました。昨年10月に行われた日米共同訓練では、矢臼別演習場での米軍のオスプレイの離着陸が計20回以上に上りました。今回の事故を受け、釧路市民も不安に思っています。

 市長は、日ごろから安全保障に関する事は国において責任を持つべきこととおっしゃって、踏み込む発言はされませんが、今日は国の防衛政策についてお聞きするのではなく、市民の不安をどう払しょくするのかできるだけかみ合う形で質問させてもらいたいと思っています。

 今回の事故を受けて、自治体の長もコメントを出しています。例えばオスプレイが飛来する東富士演習場を持つ静岡県御殿場市の勝又正美市長は「防衛省に原因究明、安全の再確認、情報提供をしてほしいとお願いしました。これまでも安全性について訴えてきたが、改めて不安を感じました」と地元のマスコミのインタビューに答え、それがテレビニュースで報道されました。当然のことと思います。ちょうど事故の2日後である、12月1日に蝦名市長による定例記者会見がありましたが、公開されている映像を見る限り、この事故について何かコメントした様子はありませんでした。先日の本会議でもこの関連の質問をした議員はいませんでしたので、この痛ましい事故について市長が公の場でコメントするのは、今日が初めてと思います。

 そこでまず初めに、国内で初めて死者を出した今回のオスプレイ墜落事故について、訓練で上空を飛行された自治体の市長としての受け止めをお願いします。

 

(Q2 今後の受け入れ)

 オスプレイ墜落後、安全が確認されてから飛行するよう日本政府はアメリカ側に伝えたにもかかわらず、翌日から沖縄、神奈川、千葉などで飛行が確認されました。国防総省の副報道官が「日本政府から公式な要請は受けていない」と記者会見で答えました。アメリカ政府に任していてはオスプレイの安全確認後の飛行は期待できない状態です。日米共同訓練は今後も続くと思います。実際、今月8日から宮崎県新田原基地で日米共同訓練が始まりました。その次はここ北海道で、来年の1月から2月に、1~2週間程度の大規模な日米共同訓練が行われる可能性があるんです。事故を受けて米軍はオスプレイの運用を一時停止にしていますが、これが永続的なものかについてはまだわかりません。

 確かに、オスプレイを使う訓練の是非については国の専権事項かもしれませんが、訓練をするのであれば、安全を証明してからにしてほしいと今から態度を明らかにしておくのが市民の安心安全を守る市長の役目と考えます。今回の事故を受けて、今後の受け入れをどうするのか、市長のお気持ちをお聞かせ下さい。

 

(Q3 市内上空を飛来することについて)

 そうすると、一時停止が解除されれば、また受け入れ、日米共同訓練に協力するということです。地元の理解が得られたといって、墜落事故などなかったかのように、市内上空をオスプレイが飛ぶことになってしまうことに、私は大変危惧を感じます。

 この点、本年12月1日付け、北海道新聞の社説では「日本政府は米軍に対し、危険を完全に除去できない以上は、オスプレイの撤去も含めて対応するよう要請すべきである」と論じています。正に多くの市民、国民の意見だと思います。本来なら、訓練を受け入れる演習場周辺の自治体の長はこれくらい言っても当然だと思います。それとも市長は安全性に問題はないといってきた政府と同じ立場で、市内上空を今後もオスプレイが飛んでも安心だから心配いらないと言いきれるのか、市内上空を飛行することについて事故を受けてどのように思っているのかお考えをお示し下さい。

 

(Q4 国への要請)

 市内上空をオスプレイが飛ぶことについては、市民は不安を感じて当然だと思います。御殿場市の勝又市長は「これまでも安全性について訴えて来たが、改めて不安を感じました」とテレビカメラの前で答えました。更に「墜落事故後すぐに口頭で原因究明、また安全の再確認、何よりも情報提供をしてほしいということをお願いしました」と答えています。

 インタビューに答えるだけではありません。御殿場市、裾野市、小山町などは、合同で事故の翌日に防衛省南関東防衛局に対してアメリカ軍に事故の状況についての事実確認を行い、速やかに情報提供するよう申し入れを行いました。また12月1日には、静岡県も加わって「自己の原因究明と安全対策を講じ地元に説明することや、それまでの間国内でアメリカ軍と陸上自衛隊のオスプレイの飛行を見合わせることなどを求め、再度の申し入れを行ったそうです。

 また横浜市の山中市長も情報提供を国に求めると記者会見で話しました。岩国市の福田市長も同様の考えを明示しました。この他にも宜野湾市とか福岡県柳川市の市長さんなども公の場で遺憾の意を表明したりしています。

 オスプレイを使った訓練は、今や沖縄だけではなく、全国各地で行われています。仮に国防上必要な訓練であっても、市民の命が危険にさらされることはあってはならないと思います。御殿場市に比べたらまだ釧路はオスプレイの飛行は少ないかもしれませんが、市長が何もしなくて本当によいのでしょうか。来年早々にも矢臼別演習場での訓練があるかもしれませんので、別海町、厚岸町、浜中町の町長さんと連携して、国に対して申し入れをする必要があると考えます。最後にこの点について市長の答弁求めて、質問を終わります。