日本の真実

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世界初、高純度水を製造出来るRO方式海水淡水化設備を実用化

2008-06-25 00:23:36 | Weblog
先月29日、三菱重工業は3段直列逆浸透(RO)方式の海水淡水化設備をサウジアラビアのラービグ市に設置、稼働させたことを発表しました。この設備は塩素イオン濃度が1リットル当たり5ミリグラム以下の高純度水を製造出来ます。RO方式で高純度水を製造出来る海水淡水化設備は世界で初めてということです。
RO方式とは水以外の分子を通さない膜(RO膜)を用いて、濾過の要領で純水を製造する方式のことで、海水淡水化設備でも既に使用されています。しかしこの方式で高純度水を作るのは難しく、これまで実用化されていませんでした。
現在、海水から高純度水を製造する方法として、海水に熱を掛けて蒸発させ、その蒸気を冷却して純水を得る蒸発法が多く用いられていますが、これは蒸発に大きなエネルギーが必要で、エネルギー効率が良くありませんでした。
三菱重工業は、RO膜を3段につなげることで高純度水製造設備の実用化に成功しました。従来の蒸発法設備より短期間に建設でき、建設費も安く、運転費用も掛からないということです。
我が国の技術が中東の水事情改善に役立っているのはうれしい限りです。我が国の石油戦略上にも好影響をもたらしていることと思いますので、今後も大いに役立ってくれればと思います。

http://www.mhi.co.jp/news/story/0805294708.html
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=190284&lindID=4
http://www.nikkeibp.co.jp/news/eco08q2/573289/

(信)