先月28日、独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、カナダ北西部の永久凍土地域で、メタンハイドレート層からメタンガスを産出する試験を行い、世界で初めて減圧法によりメタンガスを連続して生産することに成功したとを発表しました。
メタンハイドレートは、メタンの分子の周りを水分子が囲んだ形の化合物で、見た目は氷状ですが、火を点けると燃えます。低温、高圧下で生成され、永久凍土地域や深度500m以深の海底に存在します。
日本近海では昨年、東海沖から熊野灘の海底にかけて、1.1兆立方メートルのメタンハイドレートが埋蔵されていることが確認されました。これは現在、我が国で1年間に使用される天然ガス量にして14年分に相当するそうです。日本近海全体では、世界最大規模の7.4兆立方メートル(
天然ガス約100年分相当)の埋蔵量があると推定され、燃焼時の二酸化炭素排出量が石油や石炭の約半分であることから、次世代のエネルギーとして期待されています。
産出試験は、北極圏に位置するカナダ北西部のボーフォート海沿岸陸上地域で、3月10日~16日までの6日間行われました。ここの地下約1100mに存在するメタンハイドレート層から、減圧法でメタンガスの産出を試み、世界で初めてメタンガスを連続的に生産することに成功しました。
この成功により、JOGMECはメタンハイドレート事業を2018年頃に商業化することを明らかにしました。
エネルギー資源が乏しい我が国にとって、近海に大量に存在するメタンハイドレートを利用出来ることは朗報ですね。但し、メタンガスは二酸化炭素の20倍の温室効果がある為、メタンガスの大気への放出を防止する対策が非常に重要になると考えられます。
http://www.jogmec.go.jp/news/release/docs/2007/pressrelease_080328.pdf
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080408AT1D070DP08042008.html
http://response.jp/issue/2008/0331/article107565_1.html
(信)
メタンハイドレートは、メタンの分子の周りを水分子が囲んだ形の化合物で、見た目は氷状ですが、火を点けると燃えます。低温、高圧下で生成され、永久凍土地域や深度500m以深の海底に存在します。
日本近海では昨年、東海沖から熊野灘の海底にかけて、1.1兆立方メートルのメタンハイドレートが埋蔵されていることが確認されました。これは現在、我が国で1年間に使用される天然ガス量にして14年分に相当するそうです。日本近海全体では、世界最大規模の7.4兆立方メートル(
天然ガス約100年分相当)の埋蔵量があると推定され、燃焼時の二酸化炭素排出量が石油や石炭の約半分であることから、次世代のエネルギーとして期待されています。
産出試験は、北極圏に位置するカナダ北西部のボーフォート海沿岸陸上地域で、3月10日~16日までの6日間行われました。ここの地下約1100mに存在するメタンハイドレート層から、減圧法でメタンガスの産出を試み、世界で初めてメタンガスを連続的に生産することに成功しました。
この成功により、JOGMECはメタンハイドレート事業を2018年頃に商業化することを明らかにしました。
エネルギー資源が乏しい我が国にとって、近海に大量に存在するメタンハイドレートを利用出来ることは朗報ですね。但し、メタンガスは二酸化炭素の20倍の温室効果がある為、メタンガスの大気への放出を防止する対策が非常に重要になると考えられます。
http://www.jogmec.go.jp/news/release/docs/2007/pressrelease_080328.pdf
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080408AT1D070DP08042008.html
http://response.jp/issue/2008/0331/article107565_1.html
(信)