新しい風を 起こそう!   ~日本をよい国に~

一人ひとりの願いを大きな風に変えて・・・
今 動き出そう!



 

従兄弟の死

2010-11-14 10:10:29 | 日記
叔母が泣きじゃくる姿が今も脳裏にやきついている・・・

従兄弟が亡くなった日のこと。
私がまだ子供の頃の記憶だ。

まだ立ち上がることも話すこともできない幼い命。
その命の火が消えた。

ようやく授かった子供を失った母親の悲しみ。
それは子供だった私の心にも突き刺さるように伝わってきた。


  ※ ※ ※ ※


奈良時代。
聖武天皇と光明皇后の間に生まれた基親王。
一歳の誕生日をむかえることなく薨去された。

その悲しみの大きさ・・・深さ・・・

東大寺の歴史の第一歩。
それは聖武天皇がわが子の菩提を弔うための御心から始まったと言われる。

幼い命が失われる。
それは昔も今も辛く悲しいできごとだ。
“なぜ、なんのためにこの世に生を享けたのか”
“生まれてきた意味はあったのか”

立つことも歩くことも話すこともできないまま、この世の命を終える。
彼らは社会のために役立つことはなかったのだろうか?

私はそうは思わない。
基親王が生まれ、そして幼い命を精一杯輝かせて亡くなった。
その命の輝き、輝いた命が早過ぎる死を迎えたことによって、今、私達は毘盧遮那仏を拝することができるのだと思う。
その命にも、その死にも意味があった。

今年、基親王のご命日にお墓参りに行った。
どんぐりや松ぼっくりを拾ってお供えした。
“生まれてきてくれてありがとう。”
静かに手を合わせ、幼い命を思った。


  ※ ※ ※ ※


私の従兄弟も、きっと生まれてきた意味がある。
まるで桜の花のように儚い命だったけれど・・・
この世での命は輝いていたに違いない。
すべての命・・・授かったことに意味がある。
生きとし生けるもの、すべての命が輝いている。

そう、今目の前にある、すべて。
この地球に広がる様々な命。
すべての命は輝いている。
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