すなおは たくましい

今年は寒い４月だった。
なかなか春めいたファッションにもなれず、桜も戸惑いながら咲いているようだった。
一転、ゴールデンウィークは夏のような暑さ。
道行く人の服装も、野山の緑も色も、あっという間に変わってしまった。



そんな異例の寒暖の中に生きる草花に目をやった。

草花は正直だ。
寒いときには寒いように。
暑いときには暑いように。
そして、植物は逞しい。
正直であり、自然の中で素直に生きることは、軟弱ではなく、逞しいのだ。




松下幸之助翁は「素直」という言葉を大切にされていた。

　　素直な心とは、単に人に逆らわず従順であるということではありません。
　　何者にもとらわれず、物事の真実と、何が正しいかを見極めて、これに従う心です。
　　素直な心になりましょう。
　　素直な心はあなたを強く正しく聡明にいたします。



素直さ、正直さ、逞しさ・・・
植物も人間も、生きる上で、大切なことなのだ。