世界平和のためにできること

平和実現のためには、祈り、望むだけでなく、はっきりとした見通しと実行力が必要である。

　　　～では、その見通しと実行力とはなんであろうか～

精神的な平和はお金で買えない。
科学技術によって、心の平和を構築することもできない。

　　　～では、何によって平和を実現すればいいのか～

究極の平和は、私たちの内面からつくらなければならない。

　　　～内面から生み出される平和とは・・・～

五感から生ずる感覚的な幸福・・・例えば味覚による美味しさ、音による心地良さ・・・それらは、その条件が整ったときのみに起こる一時的な表面的な幸福である。真の幸福は、もっと深いレベルにおける満足感、幸せを持つことにある。そこに平和の源がある。

そして、世界中の人々、生きとし生けるものすべてが、自分の身体の一部であり、またその全体が一つの身体であると感じたときに、平和は実現される。

隣人を破壊することは、自らを破壊すること。自分だけの幸福を思うのではなく、隣人やすべての人の幸福を思う心こそが平和のために必要なのである。

一人ひとりの心が平穏になり、それが集まったときに世界は平和になる。一人ひとりの内なる心の平和によって、世界平和は実現されるのだ。

世界平和のために、なすべき行動・・・それは一人ひとりが自らの心の内に平和を築くこと、それを認識し、実行することである。


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１１月７～８日。
大阪と奈良で、ダライ・ラマ法王の講演が行われた。

「世界平和のためにできること」
両日のお話の中から、猊下の言葉を紹介。

世界平和のためには、組織や制度も大切だろう。リーダー的人物も必要なはずだ。
でも、最も大切なことは一人ひとりの心。一人ひとりの認識。一人ひとりの実行。
世界を平和にすること。そのために行動できること。一人ひとり、今からできることがある。さぁ、始めよう。