潜れども 潜れども

管理人のいろんな事への感想等。ダイビング、落語、Jazz等。

過ぎて行く・・・。

2007年09月15日 00時06分07秒 | Weblog
寂しくなってきた・・・。

あれほどギラギラ、今年は殺人的にメラメラ降っていた日差しが知らぬ間に頼りなく、優しげになっている。

もう秋の気配が感じられれる。

1本も潜ることのない夏が過ぎていく。
例年なら、夏が過ぎ行く寂しさとは別に、これからダイビングのベストシーズンが迎えられると期待に胸膨らんでいる。しかし、今年はそれが無い分、寂しさや、もう潜れないかもしれないと言う空しさが、体に、心に染み込んで来る。

私が主に潜り続けてきた伊豆の海。1年を通じて潜っていると海の中の四季を感じることができる。季節によって魚は色を買え、行動が変わる。現れたり、消えたりする。もう、そんな風に季節を感じることはできないかもしれない。

そんな中、別の季節の感じ方がある。
先日、春風亭小柳枝師匠の噺を拝聴した際、まくらの小噺で過ぎ行く夏に向けてこんなモノがあった。

あるとき、「涼」を売る物売りが通りかかる。
その物売りを呼びとめ涼を呼んでもらう。すると、その物売りが夕立を呼び、蒸し暑さが一転涼しさに変わる。
その物売りを呼び止めた主人が、見事なものだがこんなことができるあなたは一体何者かと尋ねる。・・・と、その物売り曰く、自分は龍の化身だと言う。
それを聞いた主人は、これほど見事に涼を呼んだのだから、冬になったら是非、「暖」を読んで欲しいとそのもの売りに頼む。
すると、その物売りは答えた・・・、
「いえ、それは倅の炬燵(小龍)の仕事です・・・。」

上手く書けなかったが、この粋な小噺が好きだ。

ちがった季節の感じ方・・・。探してみよう。
そうだ、来年は鈴虫でも飼い始めようか・・・。