リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

トキはチキンか?

2008-09-05 22:06:23 | アユの流し目/雑記帳
トキはチキンハートなのかもしれない。

TVクルーに驚き負傷したトキ幼鳥、試験放鳥直前に死ぬ(読売新聞) - goo ニュース

 どのような状況であったのか記述はないのだが、たとえば、急にライトを炊いた(点灯した)とかいう条件であったのかもしれないが、飛び立ったトキが網にぶつかって昨日死んだという。
 この順化施設は以前にも飛び立って柱にぶつかって死んでいる。機会があって、工事中のこの施設の見学をさせていただいたことがある。柱にはクッションが、そしてケージ内には網が張り巡らせてあった。ただその時、柱の部分で網が張って無いところがあって、触ってみたら結構堅かったので、こんなんでいいのかと思ったが、だめだったみたいだな。
 そのとき、ボクが不思議におもったのがケージ内の網、柱のクッション、その全てが真っ黒なことだった。網を見えなくしてストレスを小さくする工夫なのかもしれないけれど、光の条件によっては、本当にトキにみえないのではないか?などと心配になったのだが、はたしてどうだろう。

 それにしても、コウノトリは順調のようだ。
 コウノトリは近くで見ると凶悪な顔をしている。あの風体と大きさならアオサギなどには負けないだろう。
 それに対して、トキはなんか、好々爺みたいな雰囲気で、あれではコサギにもバカにされそうな気がする。

 稲の刈り取りを待って、あと20日ほどで、ケージの外に放たれるそうなのだが、外に出てだいじょうかと心の中では案じている。

 がんばらずに、餌場の近くで生き残れよ。そして、来年まで生きて、あの風景を見るのだよ。

いつかトキが見た風景 から

旅好き、甘えん坊…巣立ち8羽、個性様々 コウノトリ(神戸新聞) - goo ニュース



☆テキスト版
TVクルーに驚き負傷したトキ幼鳥、試験放鳥直前に死ぬ
2008年9月5日(金)20:44

* 読売新聞

 環境省は5日、新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションで放鳥の訓練を受けているトキのペアから生まれた幼鳥1羽が死んだと発表した。

 同省の発表などによると、今年5月に自然 孵化 ( ふか ) で誕生した幼鳥2羽のうちの1羽で、自然に近い状態を再現した順化ケージ内で親鳥など15羽の成鳥とともに飼われていた。8月22日、取材のためケージ内に入ってきたテレビクルーの姿に驚き、ネットに頭をぶつけるなどして負傷。佐渡トキ保護センターの施設で治療を受けていた。

 同ステーションによると、5日昼ごろ、獣医師が幼鳥の動きが鈍っていることに気づき、間もなく死んでいるのを確認した。死んだ幼鳥は、ふだんから人間などに過敏な反応を示し、飛行や餌取り能力も高くなかったことから、9月25日に放鳥される約10羽に選ばれる可能性は低かったという。

 同ステーションの岩浅有記自然保護官(29)は「試験放鳥直前に死んだのは残念だが、試験放鳥に影響はない」と話している。


☆テキスト版
旅好き、甘えん坊…巣立ち8羽、個性様々 コウノトリ
2008年8月29日(金)10:53

* 神戸新聞

 豊岡市を中心に、野生復帰の取り組みが進む国の特別天然記念物コウノトリ。昨年、四十六年ぶりとなる巣立ちにわき返った地で、今年は八羽の放鳥二世が大空に羽ばたいた。巣立ちから一-三カ月。早くも淡路や長崎などに遠出した幼鳥がいる一方、連日、兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市祥雲寺)に餌を食べに帰るものもおり、それぞれ個性が見え始めている。

 一日数百グラムの餌を必要とするコウノトリ。このところ、郷公園に幼鳥の姿が目立つようになった。毎日午後三時、飼育コウノトリ用に池に放される魚が目当てだ。「餌が楽に捕れればそっちを選ぶ。これは生き物として当たり前の行動。ただ、それがいつまでも続くことは好ましくない」と、郷公園の池田啓研究部長は複雑な表情を見せる。郷公園の餌ばかりに頼るようになれば、野生復帰の意義が問われるというわけだ。

 もっとも、自然界の餌が不足しているわけではないようだ。但馬では、カエルやドジョウといったコウノトリの餌を増やすため、田んぼの水抜きを遅らせる「中干し延期」をするなど環境に配慮した農法が普及し、市内の湿地ではフナの放流などの取り組みが進む。自活しているコウノトリも多く「餌の捕り方も親への依存度もそれぞれに異なる。行動は一様ではない」(佐藤稔主任飼育員)のが現状だ。

 今年巣立った八羽のうち、半数以上は餌を自ら捕ったり、親にもらったりして比較的自活しているが、二羽は頻繁に郷公園を訪れている。

 一方、篠山市と南あわじ市、長崎県佐世保市などで今月、今年巣立った幼鳥の飛来が確認された。

 渡り鳥のコウノトリは本来、大陸で、集団で渡りを繰り返す。しかし、幼鳥は一年のこの時期、ロシアでも、単独で遠出するような行動を見せるという。大迫義人主任研究員は「昨年の幼鳥は今も遠出はしていないが、今回の例は渡りの習性が出たのだろう。来年以降の動き方がどうなるか、貴重なデータとなる」と将来的には豊岡市外で暮らす可能性も示唆する。

 南あわじに飛んだコウノトリは一週間以上滞在している。「暮らしやすい場所であればどんどん飛び立ってほしい。ここから共生の夢が広がるでしょう」と池田研究部長も指摘する。

 今、豊岡を中心に生息する放鳥コウノトリや二世は二十八羽。保護団体が発足した一九五五年ごろに近い数となった。「コウノトリが暮らしやすい環境は、人間にとっても暮らしやすい」という共生の理念が、但馬から全国各地へ、コウノトリとともに広がる日も近いのかもしれない。
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