京都新聞 滋賀電子版
滋賀の川にはミズガキがいない
四万十川での水難事故の続報だ。
「監視していた滋賀県甲賀市教委の女性職員が「2人が遊んでいる姿」と勘違いし、事故に気付くのが遅れていた」
「男性職員は「おぼれた場所は浅瀬で、危険だという認識はなかった」」
流れている川で泳ぐことは、プールや湖とはかなり違う。そのことを自分で体験したことのない大人には理解しがたいと思う。
ボクはこの記事を読んで、浅瀬は流れの速い場所と隣りあっているということ、深場に流されていって、懸命に浮き上がろうとしている子どもの姿。を思って暗然としている。
淡海と生きるの最初の公式上映は琵琶湖博物館の「お魚ネットワーク」の成果報告会で行われた。ボクは上映前に簡単な挨拶をすることになって、撮影に協力してくださったネットワークの皆さんにお礼を述べたのだけど、一つだけ、「意地悪な」エピソードを披露した。
琵琶湖の川におけるミズガキの不在だ。
「琵琶湖の川にはミズガキがいない。自然回復の達成目標はぜひ ミズガキに…」という話。
あまり受けなかったと思ったが、ぼてじゃこトラストのTさんが、後日、あの話は面白かったので、8月に愛知川で「川で泳ぐ」をする、というご案内を頂いた。
愉しみにしていたのだが、今回の事故でどうなることだろうか。
今回の水難事故で思ったこと。
まず、大人のミズガキ講座が必要だということだ。川で泳ぐことの理論と実際について、川の規模と河川形態に即して体験的に学習することの必要性について、考えてみたい。
小学生2人がおぼれ死亡 四万十川で体験学習中(朝日新聞) - goo ニュース
☆テキスト版 京都新聞
「遊ぶ姿と勘違い」救助遅れる
四万十川で甲賀の2女児死亡
写真
大勢の参列者の前であいさつする藤田さん夫妻(右)と美馬さん夫妻(甲賀市信楽町長野)
高知県の四万十川で女児2人が死亡した事故で、おぼれた2人の頭が水面に上下しているのを、監視していた滋賀県甲賀市教委の女性職員が「2人が遊んでいる姿」と勘違いし、事故に気付くのが遅れていたことが1日、分かった。市教委が記者会見して明らかにした。
市教委によると、事故が起きた31日、市教委主催の野外キャンプでテント設営を早く終えた児童らが「水遊びに行っていいか」と聞き、引率の男性職員が認めたので12人全員で川の中に入った。遊泳場所の指定などはなく、男性職員は「おぼれた場所は浅瀬で、危険だという認識はなかった」と話しているという。
女性職員が2人がおぼれていることに気付き「流されている」と叫んだが、岸にいた男性職員は最初、サンダルが流されたと勘違いしたという。
宮木道雄教育長は「事故は痛恨の極みで誠に申し訳ない」と陳謝したが、「まさかの事故で、予測できなかった」「防ぎようがあったかなかったかは分からない」などと、事故の責任についてはあいまいな説明に終わった。
■合同通夜、1000人参列
四万十川の事故で死亡した信楽小5年の藤田真衣さん(10)と同小6年の美馬沙紀さん(11)=ともに甲賀市信楽町神山=の合同通夜が1日夜、市内の葬儀場で営まれ、約1000人の弔問客が参列し、悲しみを新たにした。
午後8時から行われた通夜では読経が流れるなか、2人の同級生や保護者、地域の人らが次々と焼香した。喪主を代表して真衣さんの父正直さん (44)が「大人の皆さんが、子どもの命を本当に大切にしてほしい。2人もそれを願っています」とあいさつした。参列した同級生の父親は「本当につらい。こんなことがあってはならない」と無念そうに話していた。
この日、信楽小では緊急の学年集会が開かれ、5年と6年の児童約130人が登校した。事故の経緯が説明され、すすり泣く子もいた。
☆テキスト版 朝日新聞。
小学生2人がおぼれ死亡 四万十川で体験学習中
2007年07月31日22時12分
31日午後1時ごろ、高知県四万十町昭和の四万十川で、滋賀県甲賀市(こうかし)信楽町の市立信楽小学校6年美馬沙紀さん(11)と同小5年藤田真衣さん(10)が遊泳中におぼれた。引率者や非番でたまたま近くにいた消防署員らが捜索。約30分後、現場の約100メートル下流で2人を引きあげ、四万十町内の病院に運んだが、約5時間半後、2人の死亡が確認された。死因はいずれも水死という。
地図事故現場の位置
高知県警窪川署の調べでは、現場は四万十川の中流域で、水深約1メートル。流れは当時、比較的緩やかだったといい、深みに足をとられたらしい。
2人は、甲賀市教委が小学高学年を対象に募った7日間のキャンプの体験学習に参加。児童12人が引率の同市教委の職員やボランティア参加の中学生ら計7人とともに、30日午後、甲賀市を出発し、31日午前11時過ぎに到着した。事故当時、引率者らが河川敷でテント設営などをする一方、児童らは川遊びの時間として、市教委職員の女性が監視役になり、泳ぐなどしていたという。川には中学生を含め14人が入っていて、亡くなった児童が浮いたり沈んだりしているのを女性が見つけ、キャンプ場の関係者に連絡、数人で救助にあたった。
滋賀の川にはミズガキがいない
四万十川での水難事故の続報だ。
「監視していた滋賀県甲賀市教委の女性職員が「2人が遊んでいる姿」と勘違いし、事故に気付くのが遅れていた」
「男性職員は「おぼれた場所は浅瀬で、危険だという認識はなかった」」
流れている川で泳ぐことは、プールや湖とはかなり違う。そのことを自分で体験したことのない大人には理解しがたいと思う。
ボクはこの記事を読んで、浅瀬は流れの速い場所と隣りあっているということ、深場に流されていって、懸命に浮き上がろうとしている子どもの姿。を思って暗然としている。
淡海と生きるの最初の公式上映は琵琶湖博物館の「お魚ネットワーク」の成果報告会で行われた。ボクは上映前に簡単な挨拶をすることになって、撮影に協力してくださったネットワークの皆さんにお礼を述べたのだけど、一つだけ、「意地悪な」エピソードを披露した。
琵琶湖の川におけるミズガキの不在だ。
「琵琶湖の川にはミズガキがいない。自然回復の達成目標はぜひ ミズガキに…」という話。
あまり受けなかったと思ったが、ぼてじゃこトラストのTさんが、後日、あの話は面白かったので、8月に愛知川で「川で泳ぐ」をする、というご案内を頂いた。
愉しみにしていたのだが、今回の事故でどうなることだろうか。
今回の水難事故で思ったこと。
まず、大人のミズガキ講座が必要だということだ。川で泳ぐことの理論と実際について、川の規模と河川形態に即して体験的に学習することの必要性について、考えてみたい。
小学生2人がおぼれ死亡 四万十川で体験学習中(朝日新聞) - goo ニュース
☆テキスト版 京都新聞
「遊ぶ姿と勘違い」救助遅れる
四万十川で甲賀の2女児死亡
写真
大勢の参列者の前であいさつする藤田さん夫妻(右)と美馬さん夫妻(甲賀市信楽町長野)
高知県の四万十川で女児2人が死亡した事故で、おぼれた2人の頭が水面に上下しているのを、監視していた滋賀県甲賀市教委の女性職員が「2人が遊んでいる姿」と勘違いし、事故に気付くのが遅れていたことが1日、分かった。市教委が記者会見して明らかにした。
市教委によると、事故が起きた31日、市教委主催の野外キャンプでテント設営を早く終えた児童らが「水遊びに行っていいか」と聞き、引率の男性職員が認めたので12人全員で川の中に入った。遊泳場所の指定などはなく、男性職員は「おぼれた場所は浅瀬で、危険だという認識はなかった」と話しているという。
女性職員が2人がおぼれていることに気付き「流されている」と叫んだが、岸にいた男性職員は最初、サンダルが流されたと勘違いしたという。
宮木道雄教育長は「事故は痛恨の極みで誠に申し訳ない」と陳謝したが、「まさかの事故で、予測できなかった」「防ぎようがあったかなかったかは分からない」などと、事故の責任についてはあいまいな説明に終わった。
■合同通夜、1000人参列
四万十川の事故で死亡した信楽小5年の藤田真衣さん(10)と同小6年の美馬沙紀さん(11)=ともに甲賀市信楽町神山=の合同通夜が1日夜、市内の葬儀場で営まれ、約1000人の弔問客が参列し、悲しみを新たにした。
午後8時から行われた通夜では読経が流れるなか、2人の同級生や保護者、地域の人らが次々と焼香した。喪主を代表して真衣さんの父正直さん (44)が「大人の皆さんが、子どもの命を本当に大切にしてほしい。2人もそれを願っています」とあいさつした。参列した同級生の父親は「本当につらい。こんなことがあってはならない」と無念そうに話していた。
この日、信楽小では緊急の学年集会が開かれ、5年と6年の児童約130人が登校した。事故の経緯が説明され、すすり泣く子もいた。
☆テキスト版 朝日新聞。
小学生2人がおぼれ死亡 四万十川で体験学習中
2007年07月31日22時12分
31日午後1時ごろ、高知県四万十町昭和の四万十川で、滋賀県甲賀市(こうかし)信楽町の市立信楽小学校6年美馬沙紀さん(11)と同小5年藤田真衣さん(10)が遊泳中におぼれた。引率者や非番でたまたま近くにいた消防署員らが捜索。約30分後、現場の約100メートル下流で2人を引きあげ、四万十町内の病院に運んだが、約5時間半後、2人の死亡が確認された。死因はいずれも水死という。
地図事故現場の位置
高知県警窪川署の調べでは、現場は四万十川の中流域で、水深約1メートル。流れは当時、比較的緩やかだったといい、深みに足をとられたらしい。
2人は、甲賀市教委が小学高学年を対象に募った7日間のキャンプの体験学習に参加。児童12人が引率の同市教委の職員やボランティア参加の中学生ら計7人とともに、30日午後、甲賀市を出発し、31日午前11時過ぎに到着した。事故当時、引率者らが河川敷でテント設営などをする一方、児童らは川遊びの時間として、市教委職員の女性が監視役になり、泳ぐなどしていたという。川には中学生を含め14人が入っていて、亡くなった児童が浮いたり沈んだりしているのを女性が見つけ、キャンプ場の関係者に連絡、数人で救助にあたった。
「滋賀県の川にはミズガキがいない」にコメントしようとして
話がまとまりきらなかったが、そう、これですよ。
現在ニイムラさんさんのお住まいの地区の小学校にプールが出来たのがおよそ40年前。岐阜市内では最後だったとも聞いております。
そんな訳で川で泳ぎを覚えた最後の世代が私たちになります。
(実はプールが出来てちゃんと泳げるようになったのだが.....)
今の小学生の親は40歳前後が多いと思うが、どれだけ川で泳いだ経験が有るのだろか?
住んでいる地区によって違いが有るだろうが「まず、大人のミズガキ講座が必要だということだ」に違いは無いだろうと思います。
なかなかすばしこくて近くに寄れないのだけれど。でも小学生クラスがいないから、いなくなってしまうのは時間の問題かもしれない。
このところ、婚姻色のでたミズオトナがペアで出現するようになったのは気になっている。下流側(長良橋付近)の環境が悪化した可能性があるかも?彼らは泳がないからなあ。
魚を見にきます.かなり水温は冷たいが,ウェットでも着て,
デジカメ持ち,いこうかな.それとも肱川支流の河辺川も
まだきれいらしいから,ダムのできるまでにいきたいと
思っている.
「小学校教員採用試験の水泳実技中に死亡 埼玉」
http://www.asahi.com/national/update/0804/TKY200708040229.html?ref=rss
プールでこれですから、
やっぱり「大人のミズガキ講座が必要」かな。
ちなみにM-M小学校では長良川、武芸川で泳ぐのは禁止だそうです。
そんな中、川遊びをする家族がありましたがああいうのが水難事故を引き起こし、そして人を川から遠ざけるのだろうなと。
オトナもミズガキの育成も、節度をもった「あそび」が大事だと思います。
長良川で水難事故を起こすのは決まって地元の人間じゃないので問題なんですよね。
四万十川での水難事故でもそうですし。
海水浴場みたいにちゃんとした形で場所を提供する必要が有るかもしれません。