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「水バンク」導入を提言=気候変動で渇水リスク増大-水資源白書 (時事通信) - goo ニュース
中日新聞の社会面にはもう少し詳しく載っていたのだが、ネットでは見つからなかった。
その紙面によると「公的な第3者機関」というのが具体的に水資源機構を指しているとされていた。
その時に思ったことは、この提言というのは、工業用水という”不良債権”を水道用水といして転売するということを目的としているのだな、ということだ。
水処理に要するコストなどが違うから水源によって価格は異なると思うが、試みに岐阜県 可児市の水道料金と工業用水の価格を調べてみた。
販売価格でみると
工業用水が69円/m3
水道水が 210円/m3
と3倍の価格差がある。
水道水については給水原価構成のグラフかた見たので、別のことも判った。
可児市が岐阜県から購入している水の価格が114.01円/m3。
水を水道用に高く売って利ざやを稼ぐ”商売?”はもうすでに行われているということである。
水バンクの目新しいところは、水資源機構が水の販売を行うことができるようになるということだ。するとどんなことが起こるか考えてみる。
工業用水の過剰利用予測を元に ダムを造る。
工業用水として水を開発(ダムに水を貯めること)して、
その水を飲料水として、高く(2~3倍以上になるだろう)売る(供給する)
素晴らしいビジネスモデルだ。
これで、水資源開発の未来は安泰で、いくらでもダムを造ることができる。
蛇足
角をためて牛を殺す
岐阜県営水道より
工業用水の料金(税別)
基本料金 45円/m3 (超過料金 90円/m3)
経営負担金 24円/m3
合 計 69円/m3 (責任水量制)
責任水量制
☆テキスト版
「水バンク」導入を提言=気候変動で渇水リスク増大-水資源白書
2007年7月31日(火)17:31
* 時事通信
国土交通省は31日、2007年版の「日本の水資源」(水資源白書)を公表した。地球温暖化による気候変動で渇水リスクが増大する中、限られた水資源を有効利用する政策を提言。公的な第3者機関を通じて、ダムの未利用水を水不足の利水者(自治体)に供給する「水バンク」制度の導入などを求めた。
「水バンク」制度は、第3者機関が工業用水などの未利用水を買い取り、渇水に備えて確保しておき、水不足の利水者が水の補給を受ける仕組み。利水者は使用量に応じた料金を支払う。
渇水時に無償で行われてきた利水者間の水の融通に経済原理を導入することで、節水意識の向上と、水利用の弾力化が期待できる。
白書は、降雨量・降雪量の変化に伴い、将来はダムが枯渇する頻度が多くなり、大規模渇水の恐れもあると指摘。需給面で水資源の総合的な管理を一層進め、安定的な水利用を図る必要があるとした。(了)
[時事通信社]
中日新聞の社会面にはもう少し詳しく載っていたのだが、ネットでは見つからなかった。
その紙面によると「公的な第3者機関」というのが具体的に水資源機構を指しているとされていた。
その時に思ったことは、この提言というのは、工業用水という”不良債権”を水道用水といして転売するということを目的としているのだな、ということだ。
水処理に要するコストなどが違うから水源によって価格は異なると思うが、試みに岐阜県 可児市の水道料金と工業用水の価格を調べてみた。
販売価格でみると
工業用水が69円/m3
水道水が 210円/m3
と3倍の価格差がある。
水道水については給水原価構成のグラフかた見たので、別のことも判った。
可児市が岐阜県から購入している水の価格が114.01円/m3。
水を水道用に高く売って利ざやを稼ぐ”商売?”はもうすでに行われているということである。
水バンクの目新しいところは、水資源機構が水の販売を行うことができるようになるということだ。するとどんなことが起こるか考えてみる。
工業用水の過剰利用予測を元に ダムを造る。
工業用水として水を開発(ダムに水を貯めること)して、
その水を飲料水として、高く(2~3倍以上になるだろう)売る(供給する)
素晴らしいビジネスモデルだ。
これで、水資源開発の未来は安泰で、いくらでもダムを造ることができる。
蛇足
角をためて牛を殺す
岐阜県営水道より
工業用水の料金(税別)
基本料金 45円/m3 (超過料金 90円/m3)
経営負担金 24円/m3
合 計 69円/m3 (責任水量制)
責任水量制
☆テキスト版
「水バンク」導入を提言=気候変動で渇水リスク増大-水資源白書
2007年7月31日(火)17:31
* 時事通信
国土交通省は31日、2007年版の「日本の水資源」(水資源白書)を公表した。地球温暖化による気候変動で渇水リスクが増大する中、限られた水資源を有効利用する政策を提言。公的な第3者機関を通じて、ダムの未利用水を水不足の利水者(自治体)に供給する「水バンク」制度の導入などを求めた。
「水バンク」制度は、第3者機関が工業用水などの未利用水を買い取り、渇水に備えて確保しておき、水不足の利水者が水の補給を受ける仕組み。利水者は使用量に応じた料金を支払う。
渇水時に無償で行われてきた利水者間の水の融通に経済原理を導入することで、節水意識の向上と、水利用の弾力化が期待できる。
白書は、降雨量・降雪量の変化に伴い、将来はダムが枯渇する頻度が多くなり、大規模渇水の恐れもあると指摘。需給面で水資源の総合的な管理を一層進め、安定的な水利用を図る必要があるとした。(了)
[時事通信社]
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