リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

第16回 アユの産卵を観る会 於長良川 10月22日

2005-10-24 19:47:29 | アユの流し目/雑記帳
 第16回 アユの産卵を観る会 終了いたしました。

当日参加されたみなさま。お手伝い頂いたみなさま。ありがとうございました。


 今年の産卵を観る会 ご報告

○今年のアユの産卵
 残念ながら、アユの産卵の瞬間のライブ映像をお見せすることは出来ませんでした。
 今年は、きびしいかも。
 夏に行った水中目視観察により、今年はアユのサイズは大きいものの、アユの数は少ないという情報が得られていました。そして産卵期、各所で漁をする方からの情報でもアユは少ないということでしたので、観察する場所の選定を慎重に進め、事前に準備した結果が、「産卵確認できず」という結果に終わりました。

 今年の観察会で残念だったのは、中継装置の調子が思わしくなくライブ映像が届かなかったことと、そもそもあの時間帯に産卵場にアユが現れなかったということです。
 ボクは前日まで3日間観察する場所を探し、前日には産卵する群れを確認して、産卵するであろう場所を特定しました。当日も前日に産卵の行われた場所で待っていたわけですが、アユの姿は見ることが出来ませんでした。

○なぜ 今年の長良川は産卵するアユが少ないのか
 今年の長良川河口堰における遡上数は、今までの調査で最も少ないことが長良川河口堰のHPで公開されています。
長良川河口堰 アユの遡上数

 遡上したアユの数が絶対的に不足していた。これは紛れもない事実です。
流域の各漁協が人工産卵を行ったアユの稚魚を放流しているのですが、自然に遡上する数と比べると絶対数が少ないということは、今年のアユが、「少ないが大きい」という事からも明らかになったと言えるのではと思います。
 少ないアユが十分に餌(藻類)を食べて大きく育った。言うなれば、放流されたアユが今年の長良川のアユたちだった可能性が高いのです。

 また、今年の秋は、渇水傾向であることも原因しています。
アユは秋の雨による出水と水温の低下により上流から下流へ移動して産卵する場所にやって来ます。出水の少ない今年は、まだ中流部に残っているアユが相当数いるようで、アユ漁がまだ産卵場所よりも上流で行われています。

○なぜ、今年のアユの遡上数は記録的に少なかったか、
 その原因について、ボクの考えをこのブログでご覧下さい。
長良川のアユの流下障害について。ブログからリンクをクリックして、以下のようながめんがでましたら、画面右下のスライドショーボタンをクリックして、一画面ずつご覧下さい。


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2 コメント

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マックではだめかも (ニイムラ)
2005-10-25 00:21:42
長良川アユの流下障害に関するスライドショウ、ネットで公開表示できたら、便利かとおもったのですが、マックでは駄目みたいです。その他、WINでタメされた方いたら、教えて下さい。

WIN版のIEver.6では見ることが出来るのですが(^^;)
返信する
16年の重み (wash-r)
2005-10-25 01:25:14
参加できなくて残念でした。



今年は、アユの産卵を見ることができなかったそうですが、そこにも意味があるのは、やはり、16年という重みなんでしょうね。



敬服いたします。



ところで、スラドショー見えませんでした。

当方、xp、ie6、isdnです。
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