●にいがた若者座談会(その2)
東京圏暮らしの若者にとって、何をどうすれば新潟への移住の動機付けになるのか。移住相談のメッカである有楽町のふるさと回帰支援センターの統計によれば、特に20から30歳代の移住相談者の増加が近年顕著であるという。マクロでそれほどの「潜在的市場」があることが分かりながら、具体的で実効がある決定打になるインセンティブがこれだと見定められない歯がゆさに、UIターン促進担当課長の私はもがいていた。
特効薬や近道は無く、やはり当事者から聴いて浮き彫りにするという地道な手法が必要なのかということになる。同窓会よろしく都内在住の新潟ゆかりの若者を大勢集めてワイワイやる中で何となく共通項を抽出したいと過去3年間は取り組んで来たのだが、そうした場で得られるのは表層的な若者意識であり、やはり、膝詰め車座的にじっくりと語り合う中で、移住の動機付けにつながるような深層心理まで掘り下げる必要があるのかも知れない。課内で過去3年間実施してきた大規模イベントのポスト対策を検討した結果、都内在住の若者を集めた「若者座談会」をやろうということに帰結した。
実在の在京の潜在的移住者候補、中でも状況によりUターンへ踏み切りやすい新潟出身者を基本に移住に関する意識を掘り下げるモニター調査とすることが狙いだ。過去3年間にわたり実施した都心開催の大規模同窓会イベント「潟コン」に参加した際に、アンケートに応えて今後のUIターンに関する企画に協力すると登録してくれていた若者がいる。また、ふるさと回帰支援センターでの移住相談者でも同様に登録に応じてくれている。彼ら彼女らのリストが座談会参加のオファーに使用できそうだ。
座談会を開催して「皆さん新潟への移住促進策はどうしましょうか」とカラ手で投げかけても困惑するだろうし、意見出しも収拾が付かなくなるだろう。座談会をどう"回す"か。私は、移住に向けた検討や行動の動機付けにつながるようなアイデアの幾つかを予め用意して、それを叩いてもらうことを通じて課題の抽出と対応策の見出しにつなげる段取りが効率的だと考えた。
私の着任2年目の事業として「若者座談会」は予算がついたので、次年度の施策へ反映できる内容を得るべく年末前の開催を想定して、準備を進めることとした。座談会で叩いてもらうためのアイデアは、先ずは私が自分自身で考えてみることにした。普通は部下の企画員が案を作ってということが一般的だが、この年は、新潟の魅力をテーマ毎に分けて毎月のように都内在住者を集めてプレゼンして移住相談に応じる「にいがた暮らしセミナー」も実施方法や内容を見直しており、少人数職場の中で担当者が多忙で手が回らなかったあったということに配慮して、物理的に余裕のあるように見える(?)課長の私が直接、素案から作り上げざるを得まいということであった。
特効薬や近道は無く、やはり当事者から聴いて浮き彫りにするという地道な手法が必要なのかということになる。同窓会よろしく都内在住の新潟ゆかりの若者を大勢集めてワイワイやる中で何となく共通項を抽出したいと過去3年間は取り組んで来たのだが、そうした場で得られるのは表層的な若者意識であり、やはり、膝詰め車座的にじっくりと語り合う中で、移住の動機付けにつながるような深層心理まで掘り下げる必要があるのかも知れない。課内で過去3年間実施してきた大規模イベントのポスト対策を検討した結果、都内在住の若者を集めた「若者座談会」をやろうということに帰結した。
実在の在京の潜在的移住者候補、中でも状況によりUターンへ踏み切りやすい新潟出身者を基本に移住に関する意識を掘り下げるモニター調査とすることが狙いだ。過去3年間にわたり実施した都心開催の大規模同窓会イベント「潟コン」に参加した際に、アンケートに応えて今後のUIターンに関する企画に協力すると登録してくれていた若者がいる。また、ふるさと回帰支援センターでの移住相談者でも同様に登録に応じてくれている。彼ら彼女らのリストが座談会参加のオファーに使用できそうだ。
座談会を開催して「皆さん新潟への移住促進策はどうしましょうか」とカラ手で投げかけても困惑するだろうし、意見出しも収拾が付かなくなるだろう。座談会をどう"回す"か。私は、移住に向けた検討や行動の動機付けにつながるようなアイデアの幾つかを予め用意して、それを叩いてもらうことを通じて課題の抽出と対応策の見出しにつなげる段取りが効率的だと考えた。
私の着任2年目の事業として「若者座談会」は予算がついたので、次年度の施策へ反映できる内容を得るべく年末前の開催を想定して、準備を進めることとした。座談会で叩いてもらうためのアイデアは、先ずは私が自分自身で考えてみることにした。普通は部下の企画員が案を作ってということが一般的だが、この年は、新潟の魅力をテーマ毎に分けて毎月のように都内在住者を集めてプレゼンして移住相談に応じる「にいがた暮らしセミナー」も実施方法や内容を見直しており、少人数職場の中で担当者が多忙で手が回らなかったあったということに配慮して、物理的に余裕のあるように見える(?)課長の私が直接、素案から作り上げざるを得まいということであった。
(「新潟暮らし推進課13「にいがた若者座談会(その2)」編」終わり。県職員として11箇所目の職場となる新潟暮らし推進課の回顧録「新潟暮らし推進課14「にいがた若者座談会(その3)」編」に続きます。)
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