3月28日(土)東京健生病院で春の医療講座を行いました
今回は「困っている人を支えたい~地域とつながる都心の病院~」をテーマに、
高齢者のおかれている現状について学習しました
まず初めはNHKスペシャル「老人漂流社会~終の住処はどこに~」のDVDを試聴
ひとり暮らしで体調を崩して自宅にいられなくなり、病院や介護施設も満床で入れない・・・
長期入所できる施設が見つかるまで、短期入所の施設を転々と漂流していく高齢者がいるという現実を知りました
DVDを見た後は、東京健生病院のソーシャルワーカーから
実際に院内で起きた事例、日々の業務の中で感じていることをお話しを聞きました
事例の報告から、DVDで取り上げられていた高齢者の問題は身近に感じづらいけれども、
医療現場では決して特別ではないということが分かりました
ひとりで生きていきたい、家族と連絡が取れない、住み慣れた地域で暮らし続けたい・・・
さまざまな事情を抱えている方の生活を医療者としてどのようにして守っていくべきかを考える機会となりました
DVDと事例報告を聞いてからの意見交流では
介護施設の待機者問題は知っていたが、
お金がなくて施設が見つからず、施設を転々とする人がいるという現実を初めて知った (看護専門学校1年生)
看護師になったら“住み慣れた地域で暮らし続けたい”という患者さんの思いをできるだけ叶えてあげられるよう
努力していきたい(看護大学4年生)
経済的に困難な人に対する様々な制度もあるが、分からずに困っている人も多い。
治療するだけでなく患者さんの生活背景を知り、生活をコーディネートする役割を担えるような看護師になりたい
(看護専門学校2年生)
などたくさんの意見がでました
今回の医療講座を通して、貧困は特別な話ではないということ、
医療者は自分たちの問題として高齢者の問題を考えていくことが大切であるということを学ぶことができました
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