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小林エリコ氏『この地獄を生きるのだ』を読んだ

2019-02-18 00:16:56 | 
先日、小林エリコさんの『この地獄を生きるのだ』を買った。引き込まれて一気読みした。とっても読み応えのある本だった



サブタイトルが「うつ病、生活保護。死ねなかった私が『再生』するまで」。

最初の方は自殺未遂など壮絶な内容で、その重たさに耐え切れなくなり、思わず本から目を背けたりした

なんというか小林さんの文章の上手さも手伝って、本が突きつけてくる世界の中にどっぷり身を置くことができ、疑似小林エリコ体験ができたように錯覚。

読み終えて「小林さんは、雨宮まみさんに少し似ている」とふと思った。

自らの体験を赤裸々に語る。文章が繊細ながらサラサラ読める軽いタッチでぐいぐい引き込んでくる。

自分が直面している現実にもがいたり苦しんだりしながらも、どこか分析的。

小林さんの場合は、生活保護を受けた当事者として、制度や役所の対応などにつき疑問に思ったことなどをストレートに書いて暴露しているところが良い。生活保護は当然の権利。おかしいところはどんどん声を上げて白日の下にさらすべき。

メンタルクリニックのビジネス商法にも驚いた。製薬会社とつるんで不要な薬をガンガン処方し、お金儲けをしているなんて信じがたかった。クリニックサイドの“善意”とか“福祉”による隠れ蓑が怖かった。患者サイドからしたらすごい権力。これは抗えないわ

小林さんは、鳥かごの中の鳥になって、えさをただただ与えられて生き延びる人生なんてうんざりだと言っている。

そうだそうだそんな人生なんて単なる飼い殺しだ

自分で自由になんでも選択できる人生が良いに決まっている。

小林さん、近いうちにまた本を出版されるらしい。とっても楽しみにしている

小林さんの文章を読んで、励まされ、生きる力をもらっている人はたくさんいるはずだ。小林さんを必要としている人はきっとこの社会にたくさんいるはずだ。

小林さんがそのことをいつも胸に留めておいてくれますように

超絶応援しています


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