「国家の品格」

この話題になった「国家の品格」，私も読みました(読みやすく，1時間半位で読めました）．日本に必要なのは武士道精神であり，「すべての日本人に誇りと自信を与える画期的提言」となっていますが，私の感想としては，あまりに武士道精神を強調し，欧米型の論理，合理性を否定し過ぎている感がします．この本に関しては，読者の間でかなり賛否両論があり，私もこの本の中で，共感できる部分とそうでない部分，やはりいろいろありました．本の中ではマスコミについても触れられています．「国民の判断材料はほぼマスコミだけだから，結局，マスコミが第一権力になったーー」は全く同感，そのとおり．そして「マスコミがすべての上に立ってしまいました．このような事態を放置しておけば，社会は荒廃し，再び大きな戦争の起こる確率が高くなります」と著者は心配されています．マスコミ恐るべし．私は暴走を防ぐため，何らかの形でマスコミへの規制介入が必要ではないかと考えております．