ねここねこの家

アモクロノス~旅の戦い(battle of the journey)~最終決戦編〜 第1話 「始まりは終わりの意味」

第1話 「始まりは終わりの意味」

 

「構わん!Gビャクヤ!ベラーナ機攻撃開始!」

 

敵が読んでいたとはいえ、その覚悟はアル・レレン艦長やクルー全員にもあった。

 

「隊長機を探す必要はない!総攻撃だ!」

 

守里はGビャクヤで数の多さにベラーナ機と合わせることにした。

おそらく30機はいるだろう。

その後ろに20機は潜んでいるに違いない。

 

「キーラ隊は近距離攻撃しかしない!」

 

アストラーダが叫ぶ。

 

「ベラーナ!行くぜ!プロッシ!」

 

守里が叫んだ。

Gビャクヤとベラーナ機にしかできない連携攻撃。

電撃のようにレーザーを幅広く放つ。

稲妻のように敵機が爆発して他の機体が離れる。

同時に揺れを感じたが、最低でも10機は巻き込んだはず。

 

「この方法は次は使えない!」

 

気付かれたら意味がない。

充填にも時間が必要だった。

Gビャクヤは刀を光らせ攻撃を繰り返す。

ベラーナ機はミサイルを放ちつつ近距離に敵が来た。

 

20秒後に発進したアストラーダ機が近距離攻撃をする。

隙ができた時、声がした。

 

「このやろう!任せて!」

 

ララが近距離にいた敵に向かってマシンガンで攻撃する。

怯んだ敵にアストラーダはバズーカを放った。

大気圏に近かった敵機のほとんどが、空中での戦いになっていた。

Gビャクヤもベラーナ機、アストラーダ機も無傷ではない。

 

アル・レレン艦長は声を張り上げる。

 

「攻撃を止めるな!敵機がいなくなるまでは!」

 

広報のライと整備士のサイが現れる。

 

「プロッシを使用するに必要な充填方法はGビャクヤにある。機体自体は長時間大丈夫だ!ララがマシンガンの使いすぎに注意すれば問題ない!」

 

アル・レレン艦長がララ機に伝える。

 

「使いすぎに注意だ!」

 

「お前ら!!…守里!アストラーダ離れろ!」

 

ベラーナ機の周りから離れる。

 

「ベラリノだ!!くらえ!!」

 

残像を残してビームのように攻撃する。

あっちこっちで爆発音が絶えなあった。

ベラーナが叫ぶ。

 

「くらえ!もう一発!!」

 

残像の中、ビーム照射が終わると同時にGビャクヤとアスラーダ機が迫ろうとした。

 

アル・レレン艦長は感じ取っていた。

おそらくいったんは引くだろう、と。

 

ほとんどがいなくなった時、少し傷ついた武器と機体が残る。

ため息とともに誰も油断はしていなかった。

 

「まだ後続機があるはず!」

 

アストラーダが息を切らして、アル・レレン艦長に言った。

 

「いや…マイールたちがいる。いったん引くだろう。Gビャクヤ、ベラーナ機、アストラーダ機ともに損傷箇所は分かるか?」

 

アル・レレン艦長の言葉に、守里もベラーナもアストラーダも息を切らして答えられない。

 

「いったんシークル艦へ」

 

アル・レレン艦長の言葉に少しずつ機体を動かし戻る。

正確に何機だったかは分からないが、おそらく30機以上はいただろう。

守里はその先に親父とマイールがいることを知って、拳を握りグッと堪えた。

 

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